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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. IAM A HERO アイアムアヒーロー 《ネタバレ》 始めての、ZQN(恋人)との遭遇場面。郵便受けを使う事で、視野が限られ、扉の向こうと遮断され安全が確保されているという空間を作り出している。それは観客と映画の関係そのものであり、その場面で、観客の視点は、英雄の視点と同一化する。 だからこそ、扉を開けZQNと英雄が対決する瞬間がより、身に迫り恐怖を感じる。 恋人を殺した後、町に出る英雄。始めは通りの向こうにいたZQNが、長回しの中で、次第に数を増やし、近づいてくる。そして、後ろで爆発が起こり走り出す英雄。この一連の流れの素晴らしさ。持続するカットの中で、ZQNの特性、多様性、現段階で社会に及ぼしている影響を、視覚的に、充実した空間密度で見事に見せていく。 そして、武器により、表現される男性性。 ゾンビ映画で語られてきた社会風刺も、日本という国に合わせた形で、表現されている。それは死後もなお、仕事に縛られる姿であったり、抑圧された欲望の表出であったり。 英雄やゾンビの個別性に代表されるが、最後は社会全体ではなく、個の視点に物語を収束させている所に、この映画の素晴らしさ、ゾンビ映画における革新性を感じた。[映画館(邦画)] 8点(2016-06-02 00:50:22)(良:1票) 《改行有》 2. アクト・オブ・キリング 《ネタバレ》 善悪の基準、倫理観、常識、価値観全てが日本でごく普通に暮らす自分の想像を越えていたと同時に、映画の作り自体も自分の映画に対する常識をはるかに越えていた。 アンワル・コンゴの吐くものすらでこない、苦痛そのものでしかない嗚咽から果てしない闇の中に進んでいく姿。 彼が罪を認識するという贖罪の始まりに立ち、終わることのない悔悟の世界に踏み入れた事をあらわしているのだと思ったが、そんな解釈すら自分の小さな物差しでしか計れていない善悪の基準と思える程、底知れない人間の業に触れてしまった気がした。[DVD(字幕)] 7点(2015-10-18 20:01:27)《改行有》 3. アウトロー(2013) 物語の緩急、静と動のメリハリがうまくつけられていて常に緊張感を保って観る事ができた。ブルーノの存在感、見え隠れする狂気がそのまま物語の推進力になっていた。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-18 22:19:25) 4. アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 彼らは常に一般人には見えない敵、たとえば貧困や差別や偏見と、団地=自分達の居場所を守る為に戦っているのだと思った。そしてその戦いは公に評価される事はない。エイリアンとの戦いにそれが全て象徴されていた。 BGMとシンクロするような短いカットの連続がテンポのよさ、若者達の行き場のない疾走感をうまく表現していた。[DVD(字幕)] 6点(2015-11-06 10:00:29)《改行有》 5. 悪の教典 《ネタバレ》 蓮実の過去に同情を抱かせないつくりはとてもよかったが、もっというと過去を一切見せて欲しくなかった。今は見せるだけでこの人物がどれだけ狂っているかを過去にまで想像させるようにして欲しかった。[DVD(邦画)] 5点(2014-12-29 13:59:40) 6. 悪人 《ネタバレ》 祐一と光代の間で「好き」とか「愛してる」などの言葉が一切ありませんでした。 でも二人のそれまでの生活や背景をみれば、今の二人の結びつきがどれほど強く互いに必要な存在であるかは痛いほど伝わってくる。それは男と女、恋人という言葉だけでは表しきれない、もっと深くて切ない人と人との結びつきが生まれていたからこそだと思いました。[DVD(邦画)] 5点(2011-10-15 11:53:55)《改行有》 7. アイアンマン2 《ネタバレ》 父親との関係を深く描いてみたり、過去のヴァンコ親子との因縁などをもっと掘り下げたりすれば、新元素発見や最終決戦にもっと深みが出たと思いました。色々詰め込もうとしすぎてどれも薄味になってしまった印象です。あともっとミッキー・ロークとの対決は長く見せて欲しかったです。[DVD(字幕)] 5点(2011-02-25 23:36:56) 8. アリス・イン・ワンダーランド 絵面ではひきつけられるものはあったけど、肝心のストーリーは全く面白くなかったです。[DVD(字幕)] 4点(2011-02-28 18:16:04)
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