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プロフィール
コメント数 3278
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 22
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  アワーミュージック 《ネタバレ》 ラスト10分の美しい映像と音楽が、わたしにとってのこの映画の魅力のすべて。 そこまでの思想や民族や戦争の話はほとんど理解できなかった。 この作品でもセリフが多めの内容になっている。 ラスト10分のようにほとんどセリフなしの内容で、美しい映像と音楽だけで最初から最後まで作れば、ゴダールは他の追随を許さない映像作家になっていたのではと勝手に思っている。 それこそタルコフスキー辺りと並び称される程に。 ゴダール晩年の映画には、ゴダール自身の考えが投影されたセリフが多すぎて、映像とか音楽に意識を集中できない。 セリフが私にとっては難解なのでなおさらだ。[DVD(字幕)] 6点(2024-05-12 12:12:48)《改行有》

2.  あの頃ペニー・レインと 《ネタバレ》 ヤバイ、マジでこの映画の魅力がまったく分からない。 少年の目元が気に入らない。 ペニー・レインの髪型がカールし過ぎていて嫌だ。 バンギャが苦手だし。[インターネット(字幕)] 1点(2024-01-26 08:07:47)《改行有》

3.  あの日、欲望の大地で 《ネタバレ》 話が暗いのはそこまで嫌ではなかったけど、時間軸がいったりきたりが苦手なもので、少し疲れたかな。 確かにあのまま娘を育てても、娘に悪影響しかなかっただろう。 かと言って捨てられた娘の方からしたらたまったものではないし。 なかなか難しい問題ながら、そもそもダブル不倫して焼け死んだ二人が諸悪の根源、主人公はむしろ被害者である。 だからこそ最後に相手と再会できたのは、せめてもの救いだ。[DVD(字幕)] 6点(2023-01-02 17:15:31)《改行有》

4.  OUT(2002) 《ネタバレ》 巻き込まれ系サスペンスで、女同士の奇妙な友情を描いた怪作。 男優陣では大森南朋、香川照之がいい味を出している。 女優陣では妖艶な原田美枝子に、円熟の倍賞美津子、まだ若くて綺麗な西田尚美、鬱陶しいおばちゃんキャラの室井滋と粒が揃っている。 最後は破滅的逃避行の形で終わるが、私は結構楽しめた。[DVD(邦画)] 7点(2022-12-29 13:14:13)《改行有》

5.  雨よりせつなく 《ネタバレ》 なんだか物悲しい話だけど、結構好きかも。 男の方は亡くなった昔の彼女を忘れられない。 これは一途ともとれるけど、今付き合っている彼女からしたら辛くて仕方ないだろう。 でも忘れろ!と言える訳でもないし、言ったところで無意味だろう。 結局、別れることになるが、彼女の方はどこか未来を感じる。 それに対し男の方は一生、昔の彼女のことを思っていそうだ。 何が幸せの基準なのか考えさせられる。 切ない内容だけど、とても深い映画。 そして静かで大人な映画。 (p.s) 主演の田波涼子さん、完璧なまでに美しかった。 この映画の数年後、実業家の社長と結婚した模様。 ん?!結局は経済力かよ!金かよ! この映画でしんみりした後に、お金という現実を突きつけられ、なんとも複雑な気分。 まあ、映画は映画、現実は現実と割り切るしかないね。[インターネット(邦画)] 8点(2022-12-19 15:04:49)《改行有》

6.  蒼い夏 《ネタバレ》 チャンネルNECOにて放映された作品。 映画的に評価すると、ダメダメなのだが、どうも単純に切って落とせない魅力がある。 それはメッセージ性の強さだろうか。 人を愛することの大切さ、重み、そんなメッセージがビシビシと伝わってくる。 「最愛の伴侶と、その娘のためなら何でもできる」。こんな感じのセリフが出てくる。これには心に沁みた。 ありきたりな言葉ではあるけれど、だけど、心に沁みた。 こういう素直な作品って、ここ最近の邦画にはない味で、そういう意味で、高く評価したい。 それにしても、チャンネルNECOって、こういう誰も観てなさそうな、誰も興味持たなそうな、それでいてキラリと光る部分をもった作品をたまにポツポツと放映してくれる変わりモンなチャンネルだなぁ、と感心したのだか、バカにしたのだか。 でも、どうなんだろ。 あの看護婦さん(今井陽子)、綺麗すぎやしないか? あれがブサイクな看護婦さんなら、信憑性があったんだろうけど、あそこまで綺麗でスタイルいいと、どうも光石研のヨコシマな気持ちを疑いたくなる。 大体、光石研が冴えないお父さんで、しかも良い人ってのがムリがある。 そういったリアリティが欠如しているキャスティングには非常な疑問を感じた。 映画的には欠点だらけの本作だが、だけど、愛すべき小品である。 そして、こんな作品を放映に踏み切ったチャンネルNECOも、欠点だらけだが愛すべきチャンネルである。[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-08-05 04:38:17)《改行有》

7.  青い車 《ネタバレ》 麻生久美子と宮崎あおいの共演、これだけで見る価値あり。 ARATAが姉妹両方に手を出す展開。 そこは我慢しろよ、と言いたい。 麻生久美子はあっさり事故死。 その結末にはがっかり。 だけど画面に漂う映画的な雰囲気はとても好き。[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-20 09:56:53)《改行有》

8.  アカルイミライ 「これが噂の黒沢清監督作品かー」とか思ったが、自分には合わず。 ただし、浅野忠信は孤高の存在だ。[ビデオ(邦画)] 3点(2021-06-05 19:04:59)《改行有》

9.  藍色夏恋 まるで日本の連ドラをそのまま映画っぽくして、台湾映画風味を加えた様な作品。 映像・ストーリー・役者の魅力、全てにおいて突出したものは感じられませんでした。 ただ一つのプラスポイントとしては、台湾の緑が色鮮やかに映し出されていたことでしょうか。 台湾に行ったことがある人にとっては、その映像だけでも、(多少)は楽しむことができるかもしれません。 それにしても、ヒロインの女のコより、その友人の女のコの方が可愛かったけどなぁ・・・ 脚も綺麗だし。[DVD(字幕)] 6点(2021-06-03 21:28:38)《改行有》

10.  アイデン&ティティ この作品、浅野忠信はいわゆる“カメオ出演”だ。 つまりは、チョイ役。 その作品が自分に合った作品ならば、別にチョイ役でも全然構わない。 純粋にその作品を楽しめばいいからだ。 だけど、チョイ役であるにも関わらず、その作品が自分に合わなかった時は、ちとキビシイ。 最後まで観るのが苦痛になる。 この作品はと言えば、“微妙”なところ。 やや、ハズレかもしれない。 かなり昔に、『イカ天』という深夜番組があった。 “バンドブームの火付け役”と言われた深夜番組だ。 この作品は、その“バンドブーム”を題材に扱っている。 私は年代的に『イカ天』はもちろん知っているし、深夜番組を当時見まくっていたので、この番組も見ていた。(ちなみに、その後にやってた『エビ天』の方が好きだった。) しかし、個人的に音楽をテーマに扱った映画というのが苦手なので、いまいちハマれなかった。 あと、みうらじゅんとか好きじゃないし。 よく知らないけど、主人公の男も好きになれなかった。(目つきが特に)[DVD(邦画)] 2点(2021-05-28 00:14:49)《改行有》

11.  愛の神、エロス 『若き仕立て屋の恋』は勿論素晴らしいが、やはりアントニオーニの『危険な道筋』でしょう。 何かと批判されがちな本作のアントニオーニ短篇ですが、個人的にはかなり気に入っています。 まず映像が綺麗。 そして、アントニオーニ色が、そこかしこに散りばめられていて、思わず目を細めてニンマリしてしまいました。 車が三叉路を戻ったり、支柱すれすれに通ったりする何気ない(意味のない?)シーンに、アントニオーニの香りを感じました。 それと、男性が女性の住むお城を訪ねる際に階段を登った時、不自然な風が吹きますが、あれを観て私は『欲望』を思い出しました。 『欲望』の公園に吹いたあの不自然な風。 あれを想起させませんか?? え?想起させない?? いや、そんなことはないですよ。 想起させますよ! いや、絶対に!! ところで傑作間違いないウォン・カーウァイの「若き仕立屋の恋」ですが、本作の魅力を女性諸氏には理解できないのでは?という不安が沸き起こりました。 なぜならば、男性側から見た非常に直接的な性的欲求が根本に横たわっているからです。 そして、自慰的行為として青春時におぼえる「手」による行為。 その流れから、憧れの女性の「手」というものは、女性から見た単なる「手」とは異なり、感動的で純愛的な感触を生む。 「手」という器官を通して伝わる男性の純愛的な性的欲求。 これがまさに本短篇の副題に掲げられた“純愛”を指すわけなのです。 それにしても主演のコン・リーは色っぽい![DVD(字幕)] 7点(2020-12-30 11:19:52)《改行有》

12.  アヒルと鴨のコインロッカー 《ネタバレ》 話の内容は悪くないが、キャスティングがよろしくない。 まるでテレビドラマの雰囲気。 つまりは映画らしさを堪能できない。[インターネット(邦画)] 4点(2020-12-27 01:06:03)《改行有》

13.  阿弥陀堂だより 《ネタバレ》 北林谷栄を使い過ぎだろ! この年齢で、ここまで出演シーンが多かったら、さぞかし疲れたでしょう。 にしても流石!凄い!年季が違う! この映画は、人それぞれの生きてきた歴史を感じさせる。 まさにそれを体現してみせたのが他でもない北林谷栄であった。 田村高廣が演じた爺さんは威張り過ぎだな。 これもまた、この人の人生の歴史を物語っているのだろう。 さぞかし偉そうに生きてきたに違いない。 香川京子の使い方がもったいない。 もっと香川京子を見たかった。[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-09-13 01:48:58)《改行有》

14.  アキレスと亀 《ネタバレ》 後半の、はちゃめちゃ芸術人生は、コメディ色が強くなり、それほど感じ入るものはなかったが、前半から中盤にかけての芸術への傾倒の過程をブラックユーモアたっぷりに描いた部分は、ほんと面白かった。 直接的なギャグではなくて、武や武映画を好きな人なら微妙に分かるという、微妙な感じのギャグが満載。 とにかく人が次々に簡単に死んでいくところなんかは、いつもの武映画。 寺島進のヤクザ役カメオ出演も印象大。 豪華な役者陣を贅沢に少しだけ出演させて、流れるようにストーリーが進んでいくのも小気味いい。 でも一番印象に残っているのは、汚い工場で事務員として地味に働く麻生久美子。 こんな仕事場で腐り気味に働いている状況で、地味に美しいこんな女性がいたら、まさしくイチコロだろう。 しかも相手からアプローチ。 これは一種の夢物語だ。[DVD(邦画)] 7点(2017-06-11 01:17:36)(良:1票) 《改行有》

15.  ありがとう (2006) 《ネタバレ》 前半と後半とが、まるで別の映画のよう。 だけど、前半の描きがあるからこその、後半の感動。 もちろん、つながりがある。 私にも色々過去があり、トラウマもあり、前半部分については精神をやられたかのようなショックがあった。 描き方がリアル過ぎて、観たことを後悔したくらい。 震災の残酷さは描けていたと思うが、その分、観る者の心を蝕む前半。 トラウマを持つ人にとっては、精神的ダメージを負うかもしれない。 それに対して後半は、うってかわってハッピーモード。 感動全開。 しかし、前半で負ったダメージが抜けきれない。 前半部分をリアルに描いたからこその、後半の感動と思いきや、前半部分の心的ダメージの方が遥かに大きかったのだと思う。 少なくとも私にはそうなった。 ただし、題名の通り、周りの人に「ありがとう」と言いたくなる作品だ。 周りの人、特に家族に対して、私を支えてくれてありがとう、こんな私の為にありがとう、と言いたくなった。 そして、家族のことを、こんなに愛おしく思わせる作品は、他にはない。[DVD(邦画)] 7点(2016-03-08 02:33:44)《改行有》

16.  愛の予感 《ネタバレ》 冒頭のインタビューシーンを除き、会話の全く無い実験的な映画。 仕事と食事のシーンをひたすら繰り返す。 仕事、食事、仕事、食事、仕事・・・これらのシーンが、会話無しで延々と続く。 だが、そのシーンの繰り返しの中で、ちょっとずつ何かが変化していく。 この手法は新しいが、何しろ退屈感は否めない。 実験的映画にありがちだが、もう一度観たいとは思えない。 一回目に観た時のインパクトが全ての様な気がする。[DVD(邦画)] 6点(2014-10-31 00:54:38)《改行有》

17.  アフタースクール 《ネタバレ》 面白い! だが、観ている者をだます為の演出が、かなりわざとらしい。 常盤貴子の父親役が実は刑事だったわけだが、娘を心配する父親像が描かれる冒頭のシーンは、ただ単に観ている者をだます為だけに作られたものである。 この演出(ミスディレクション)に関しては、賛否が分かれるだろうが、ただ楽しめれば良いという点からはアリだとは思う。 社会的にずる賢く生きている者を、とことん破滅に追い込む怒涛の終盤は、確かに気分の良い側面はあるが、それこそ綺麗ごと過ぎではないか? ずる賢く生きている人間が得をし、真面目な人間が損をする社会こそが、現実の社会であって、本作の描く勧善懲悪な終盤は、それこそ監督の願望に過ぎない。 そう思うと、現実はこうじゃないよなぁ、みたいなやるせなささえ感じてしまう。 大企業の社長は、こんなに簡単には沈没しない。 そして、こんなに社会的視野の広い教師なども存在しない。 色んな意味で非現実的な内容で、映画にだまされることを単純に楽しむ為だけの作品だと思う。 かくいう私も、この作品にフツーにだまされたわけで、正直、それはそれで楽しかった。 まさしく痛快な作品である。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-23 01:50:32)(良:2票) 《改行有》

18.  愛さずにいられない(2005) 《ネタバレ》 主演の女優さんを、どこかで見たことがあるなぁ・・・と思っていたら、時代は異なるが、司葉子の若い頃にそっくりだ。 それはそれとして、香港恋愛映画の良さがタップリと染み出した逸品であった。 確実に女性の為の映画であると、私は勝手に思ったが、実際はどうなんだろう。 話があまりにストレート過ぎて、日本で作るのは難しい、というか現実的に日本では作られないであろう内容だ。 若い頃、街では有名なほど美人で優雅だった40代の主婦が、カリスマ理容師を愛してしまうという内容。 彼女は、その理容室に10年間も通い続けた。 年齢差はかなりあるが、理容師の方も、彼女のことを憧れの存在として、好意を持っていた。 だが彼女には、夫はもちろん娘もいた。 なのに、家族を捨てて、理容師の元へはしってしまう。 これをいとも簡単にやってしまうから、男の私としては存分に引いてしまった。 何不自由なく育った彼女は、稼ぎの悪い夫との生活に嫌気がさしてしまったのだ。 でもなぁ・・・いくら嫌気がさしたからって、泣いてる子供をよそに、あっさり逃げるから凄い。 いや正確には、逃げたことが凄いんじゃなくて、家族を捨てて若い男の所に走るという女性の行為を、何ら悪びれることなく、肯定的にあっさり描いている本作の視点が強烈だった。 その後彼女は、若い理容師とはうまくいかなかったが、実業家として成功し、幸せな笑みを満面に浮かべて上海の街を闊歩し、エンディング。 家族を捨てて若い男にぞっこん、そして仕事に生きて活き活き。 こんな流れを爽やかに、何ら否定的な部分もなく、最後まで描ききった内容に唖然。 だが、一種、その価値観というか、ある女性の生き方の方向性が明確に描かれているので、これはこれで一つの映画として完成している。 上海の街を活き活きと闊歩する主人公の女性。 その時流れる、アップテンポで幸せに溢れたエンディングソング。 この映像と音楽の取り合わせが圧巻のラスト。 このラストは、自分のやりたい事を貫き、ふっきれた女性の生き方を描いた本作の内容を、これ以上なく象徴していた。 男の私からしたら思いっきり引いてしまう内容であるにも関わらず、この爽やか過ぎるラストは、極めて爽やかだった。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-25 16:11:10)《改行有》

19.  赤い文化住宅の初子 真面目な話。 真面目な映画は嫌いではないが、これは何だか不満。 なぜだろうと考えたが、はっきりした答えが自分の中で出てこない。 タナダユキという監督との相性だと言ってしまうのは、早合点かもしれないが、女性の視点で描かれたという部分において、男の私としては、何とも言えない違和感をおぼえた。 話は過不足なく、不幸な境遇に育った女のコの数年間を描いている。 問題はないと思うが、やはりエロい部分がぼかされている、もしくはエロい部分が男性目線からは少しズレた女性目線で描かれいる。 しかし、もちろん、この映画の題材からして、エロさを求めるのは見当違いだということも分かってはいる。 だが、お金もなく身寄りもない女子中高生なら、必ずや、いやらしいオッサンの陰があってもよさそうだ。 そしてそれが、もっと大人的ないやらしさで描かれてこそ、映画そのもののリアリティが増してくるんじゃないかと思う。 そこが結局、普通に楽しめたものの、何か違和感というか不足感を感じた要因なんだろうと思う。 この監督はおそらく、本当に厳しくて、汚らしい大人がとりまく未成年の世界というものを、知らないんじゃないだろうか。[DVD(邦画)] 5点(2012-03-15 01:27:11)《改行有》

20.  愛のむきだし 《ネタバレ》 あらゆるエログロ要素が詰め込まれた、エログロ百科事典の様な作品。 言わば、エログロ世界の宝石箱。 200分を超える長編だが、その分見応えも十分。 長くは感じたが、話が進むほどに、少しずつ登場人物たちに感情移入していく感覚をおぼえた。 この感覚が案外、新鮮。 この点において、200分を超える長尺も意味があると感じられた。 映像はシャープかつ綺麗。 展開も奇抜で、園子温監督の特性がよく出ている。 『奇妙なサーカス』や『紀子の食卓』などの、この監督の他の作品と同じ色合いを感じた。 個人的には、女装した男に惚れるという、少しメルヘンな内容が好きになれなかった。 突飛な女子高生のアクションシーンもどこか浮いた印象はぬぐえない。 しかーし、やっぱりこの監督は、無意味なエロスが最大の魅力。 「エロければそれで良い」 そう割り切って観れば楽しめるだろう。 幼少期に、父親に性的虐待を受けた女のコ。 それがトラウマとなって、男嫌いになる。 園子温監督は、こういう設定がたまらなく好きらしい。 まさに監督そのものが変態だ。 変態監督だからこそ描くことのできる、めくるめく変態ワールド。 変質に偏執した世界観。 そして、この性的虐待を行う父親役を演じた板尾創路が見事にハマり役。 女子高生となった娘に乗っかる、暴力をふるう・・・極楽の山本でも良かったかもしれないが。 終盤にかけてのたたみかけは気合い十分。 キチガイになってしまった主人公の青年。 その青年を呼び覚まそうと涙する女子高生。 光り輝く素晴らしい最終章だった。[DVD(邦画)] 6点(2011-07-18 23:19:24)《改行有》

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