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プロフィール |
コメント数 |
86 |
性別 |
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自己紹介 |
特になし |
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1. ガーゴイル(2001)
《ネタバレ》 ●ちょっとばかし、主演のヴィンセント・ギャロとベアトリス・ダルの強烈なキャラクターに依存している演出という気がしないでもないけれど、わたしはこれはヴァンパイア映画の系譜を引く作品として、斬新な解釈の鮮烈な映画だと思う。
●説明的な描写もほとんどなく、セリフも少なく、娯楽的な要素はあまりない。それでもひとつひとつのショットにきらめく美意識は鮮烈で、とりわけ血の「赤」の美しさはこころに残る。まあいってみれば「血塗られた映像詩」というところである。壁一面に塗りたくられた赤い血のまえを、ベアトリス・ダルがゆっくりと歩んでくるシーンなど、どんなホラー映画にもなかった美しさに満ちている。
●Tindersticksというバンドによる、ストリングスをまじえた退廃的な音も印象に残る。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-11 08:42:56)《改行有》
2. かもめ食堂
《ネタバレ》 むかし映画館でみたものを、おもいだしていまごろ投稿。
‥‥けっきょく、メディアでよくいわれる「じぶんさがしの旅」というものがただ、なにもしていないのに「よくがんばったね」とじぶんをほめるための「ナルシシスムの旅」でしかないのだ、ということがよくわかる作品だった。‥‥どうやらそういうことを世間では「癒し」というらしいこともわかった。 ただプールで泳いだだけでまわり(これが日本人ではないというのもイヤなところ)から拍手してもらいたいというのは、精神的に異常だろう。この監督はこのあとも、こういうマインドコントロール的な作品を撮りつづけているらしい。
こんな映画をみて、感動をよそおってじぶんをごまかしてはいけないだろう。 0点にきまってる。[映画館(邦画)] 0点(2013-03-12 15:05:16)《改行有》
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