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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 狩人の夜 《ネタバレ》 ハードルが高くなりすぎたのか、完全に拍子抜け。 ロバート・ミッチャム演じる牧師に怖さを感じなかった。 子役の演技もうまいとは言えず、殺人鬼もいろいろ間が抜けていて迫力不足。 ジョンが捕まったハリーを庇おうとするのも理解できない。 父の姿と重なったという演出だろうけど、母を殺され自分たちも殺されかけてるのに突飛に感じる。[DVD(字幕)] 3点(2014-12-16 00:37:19)《改行有》 2. 眼下の敵 《ネタバレ》 双方有能な指揮官による、敵の手の内を探りながらの知能戦。 艦長同士が戦いの中で生まれる互いへのリスペクト。 できる者はできる者を知る。 特に、戦闘前までは味方に素人扱いされていたアメリカ側駆逐艦艦長の、爪を隠していた鷹っぷりがカッコいい。 知将同士の好敵手である戦国武将のような、死闘を繰り広げた後のボクサー同士のような、殺し合いなのにフェアで爽やかなものが感じられる。 戦争はもっと残忍で陰惨なもので、こんなわけにはいかないんだろうけど。 殺伐とした争いの世界でも、せめてこうした人間性を失いたくないという願望が見える。 双方の艦長ともにこの戦争には決して前のめりではなく、厭戦気分さえ感じられる。 ドイツ軍を敵として一方的に悪く描いてはいないのが良い。 ただ、潜水艦でドイツ人同士が英語で会話しているのはかなりの違和感。 アメリカの観客に気を遣ったのだろうが、字幕にすれば済むことなのに。 戦闘シーンは、この時代の映画にしては火薬も本格的に使ってリアルな迫力があった。[DVD(字幕)] 6点(2014-12-11 02:22:56)(良:1票) 《改行有》 3. 勝手にしやがれ 《ネタバレ》 雰囲気はあるけどストーリーはこれといったものがなくて惹かれない。 このオシャレな雰囲気に酔える人には面白いと思うが、エンターテイメントとして好き嫌いが分かれそう。 フランス映画らしい男女の小洒落たセリフには共感できず、ベッドでの会話がやたらと長くて退屈だった。 そして、その退屈感こそが男と女に真の会話が成り立っていないことを示す監督の狙いの一つでもある。 なので、そこを面白いと思えないとこの作品を好きになれない。 インタビューでの作家の禅問答のような答えもストーリーに意味ありげに関わっているが、これも気取ったようで好みじゃない。 ヌーヴェルヴァーグは他の作品でもピンと来なかったし、相性が悪いのかも。 若き日のジャン=ポール・ベルモンドとベリーショートのジーン・セバーグの姿が新鮮。 その後のセパーグの短くも波乱に満ちた人生を知り、悲しい結末が惜しまれる。[DVD(字幕)] 3点(2013-09-16 21:45:01)《改行有》 4. 隠し砦の三悪人 よくできたエンターテイメント作品。 敵陣包囲網から脱出する過程で何度も絶体絶命の危機に遭う。 それを切り抜けるのに、味方の百姓二人が何度も欲に目がくらんで裏切ろうとするのが娯楽性を増している。 仲間割れはこうした映画のお約束だが、人の心の変化、成長、伏線の張り方などエンタメの基本となるものがこの作品には詰まっている。 登場人物それぞれのキャラが立っているのもおもしろい。 雪姫のキャラはいいけど、ノドが潰れそうな発声で聞きづらいのが難点。[DVD(邦画)] 7点(2013-06-14 23:18:13)《改行有》
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