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プロフィール |
コメント数 |
811 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
今年は映画見れてないです。 |
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21. カノン
《ネタバレ》 最低な男ですね!サイテーです!「人間にはモラルがある」意味が分りません。
でも僕にはこの「最低」が楽しめました。
皆さんに怒られると思いますが、愛すべき最低なのです。
僕は本当に最低な人間ですから、この男の最低な部分と重なる部分もあります。
だからその最低な部分が楽しかったです。
糞な僕はこの男に共感せずにはいられません。
(とは言っても、妊婦の腹を殴るなどの暴力行為は許せませんが、妊婦の腹は生理的にダメでしょう)
この男の世間に対する見方も好きです。捻くれていて(でも中途半端じゃないんです)。
言葉使いも好きです。
映像もかっこよかったです。
この作品が最低と酷評される理由がちょっとだけ分かったような気がします。
最低に落ち込んでいるときにまた観たい作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-15 03:49:31)《改行有》
22. カリガリ博士
《ネタバレ》 光と影のコントラストがとても美しい。
背景となる舞台もスゴいですね、パースが歪んでいてとても変な空間だと思う。
遠近感がオカしいんです。椅子にしても異様に高かったり、扉も歪み、家も傾いているし、、、
建物の隅っこや部屋の奥、開いた窓などに影ができて、それがとても深い「闇」をつくり出している。
光と影がその造形の異様さを強調するのです。
とても歪んでいる作品、しかしその奥にとても美しいものがある。。。
それは登場人物の大袈裟で大胆な身振りからもいえます。
その身振りから狂気が伝わって来るかの様。
手のひねり方にしても、表情にしてもなんといいますか、、、とても繊細なものを感じます。
言葉にしても、とても美しい余韻を残す。
音楽もとてもお洒落で好いんです。
チェザーレが目覚めるところは薄気味悪くてゾッとする。コワい、、、
「自分の寿命はあとどれくらい?」なんて訊いちゃダメですよ!絶対に「明日だよ」とか、そういう答えが返ってくるんだから。。。
ストーリーとか全く記憶できないんだけど、この異常なまでの映像美と怪しさに退廃に9点。
解説を見ても、当時としてはかなり型破りなことをやり
(CGとかぜんぜん無い時代に異様な空間を創り出そうとしたのは凄いと思う)
それがとてもプリミティブでリアリティがあるんだと思う。
どこまでが現実でどこからが夢かわからない。
「光の強いところには強い影が存在する」みたいなことを読んだことがあります。
この作品では「影」がとても大きく支配している。
光と影が作る幻想、、、とても怪しい世界、歪んだ「美」、、、、カリガリ博士!
[DVD(字幕)] 9点(2008-01-22 00:04:42)(良:3票) 《改行有》
23. 髪結いの亭主
《ネタバレ》 おじさんがとても面白かった。
ダンスしているときにとても良い動きをしていた。
お店の雰囲気が素晴らしい。
暖かくて静かで、時間が止まっているような感じ。
そこはまるで、周りとは切り離された別の空間。
柔らかな明かりを取り入れて、それがお店の様々な物に反射して、とても奇麗な色合いを出していると思いました。
コロンって飲んでも大丈夫なんだ。
最後がどうしても意味がわからないんだけど!
でもお洒落な作品でした。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 02:07:41)(笑:1票) 《改行有》
24. カラスの飼育
《ネタバレ》 子どもの頃に感じる、「時間の長さ」が伝わってきたように思う。 「夢」と「現実」をさ迷っていて、とても曖昧だった。 冒頭の場面の憂鬱なピアノの伴奏がとても良い雰囲気だ。 アナトレントがコップを洗うシーンが強く印象に残った。 冷蔵庫からのぞく鳥の爪(カラス?)が強烈な存在感を放ち、危険な感じがして怖い。 母親の幻が消えた後にアナトレントが「ママ! ママ!」と泣きながら母親を呼び続ける。 可哀想なアナ! アナにとって母親の存在がどれだけ大きなものだったかが伝わってきてとても悲しかった。 母親の苦しんでいる様子も痛々しい。 車椅子に乗ったおばあ様の表情がとても良い!存在感が素敵だ。なんて良いキャラクターをしているんだ! 「おばあちゃま」や「癌の母親(妄想)」の存在が、この家の空気をより憂鬱なものにしているのかもしれない。 写真が沢山貼ってあるのも、アルバムをめくるのもなんか良い(ノスタルジック?アルバムっていろんな時代や世界と繋がっていると思う)。 都会の、車の音やサイレンの音が迫ってくるようで、とても怖い。「ピーポーピーポー」というサイレンの音が印象に残った。 レコードから聴こえてくる、とても憂鬱で哀愁漂うサイケデリックなテーマソングが鑑賞後もしばらく印象に残る。まるでメロディーに麻薬作用があるみたいに頭から離れない。この音楽も作品の憂鬱な雰囲気を高めているのかもしれない。 その音楽にのせて踊る少女達はとても愛らしい妖精のよう。 お化粧ごっこをしたり、ファッション雑誌を切り抜いたり、おママ事をしたり、 その神秘的な少女達の遊戯の風景に、少女愛好家はたまらないだろう。 そういった少女の世界観がとても見事に描かれている。 なんだか監督がアナトレントをひいきしているようにみえてしまうが、しかしそれは彼女の持つ魔力故に仕方のないことです。 部屋の中が薄暗いせいか、雨の季節の湿っぽい憂鬱な雰囲気が全体を覆う。 暗いのが美しいと思える映画。 しかし「ミツバチのささやき」と比べてしまうなら、映像の美しさ、神秘的な部分で劣っていると認めざるを得ないかもしれませんね。[DVD(字幕)] 9点(2007-11-12 00:03:45)
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