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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  怪人マブゼ博士(1933) ドイツ公開バージョン。 怪しげな工場内を移動していくファーストショットと、そこに響く重い振動音からして尋常でない緊張感が画面を充たしている。 その序盤シーンをはじめ、窓やドアといった装置がその開閉だけでもサスペンス演出としてバラエティ豊かに機能しており、米独通じての空間・装置活用の傑出ぶりを見せ付ける。 多重露光によって浮かび上がるマブゼ博士(ルドルフ・クライン=ロッゲ)の禍々しい幻影と、その憑依表現の見事さ。 全篇にわたって画面に退廃的ムードを漂わせる煙草の紫煙。水流と火炎と投光機のライトによるスペクタクル。ヘッドライトに照らされる路面や木々の流れが素晴らしい、夜のカーチェイスのスピード感覚と、屋内・屋外含めて画面の装飾は凝りに凝っている。 「閉じたドア・カーテン」が仄めかす背後空間と、実体なき音声による煽動、そして暗く見通しの悪い夜の一本道を猛進する縦構図の疾走アクションに、時代の空気を読みたくもなる。 [DVD(字幕)] 9点(2011-08-21 14:42:07)《改行有》

2.  限りなき舗道 ウエイトレス仲間である主人公の親友(香取千代子)は表情豊か。茶目っ気に満ちた身振りで枕やリンゴを放り投げ、拾った空っぽの財布を投げ捨て、部屋の中で軽やかに飛び跳ねる活発なアクションを担う。対照的な主人公(忍節子)は清楚で奥ゆかしく動作は控えめ。うつむく、振り向く、首をかしげる、とアクションは小さく慎ましい。自動車事故でベッドに横になった彼女はさらに身動きを制約されてしまうという具合だが、その中で健気に首を起こし親友たちの見舞いに応える小さな所作こそ優れて情感的なアクションとして際立つ。同時に、これらの小さな屈曲を主体とした半円的な身体運動の数々は、終盤の決意の場面で唯一用いられる彼女の自立的な表情への直線的なトラックアップの強度を一層引き立ててもいる。 ●この作品では成瀬映画おなじみのモチーフともいえる交通事故が二度も登場。後期の『ひき逃げ』以上に直截的な描写であるのが興味深い。 ●同じく特徴的である、スムーズな場面転換術も随所で効果を発揮。(デザートグラスからウイスキーグラスへ、手鏡から鏡台へ、花瓶の花から観葉植物へといったドラマ的な対象物同士によるつなぎの妙。ドアの多用。結婚後すぐの場面に登場する鳥かごのさりげない暗示性など。)[CS・衛星(邦画)] 9点(2009-07-18 22:33:31)《改行有》

3.  禍福 後篇 入江たか子と竹久千恵子は互い同士の目撃・窃視を通した視線劇の中で、あるいは病に伏せる者を共に看病するという成瀬的モチーフの中で関係していくのが興味深い。その看病への布石として、かつ映画的アクセントとして遊園地を活用する巧さ。今川焼き店での店番のエピソードもさり気ないながら伏線として効果的だ。帰港する客船のショットや、築地ふ頭近辺の情景などはやはり作家としての水辺の光景へのこだわりか、これらも違和感なくドラマの中に納まり豊かなイメージを作り出している。技法的には、松竹蒲田のサイレント作品『夜ごとの夢』などの頃は濫用の気味もあった急激なトラックアップの技法を前後篇通してただ一箇所、ここぞの場面のみに抑えて無音と共に効果を挙げている。アクセントという意味では衣装も同様。洋裁店に従事しながらも一貫して和装を崩さなかった豊美(入江たか子)が、作品の最後に両篇通じ初めて洋装で登場する。これも、彼女の心機一転を視覚で語ってみせる作家の仕事だ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-04-24 17:51:37)

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