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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  紙屋悦子の青春 セット中心の撮影と長回しによって、あえて戯曲を忠実になぞる試みである。 それによって、メインとなる見合いシーンはほぼ実時間に近いのだろう。 時刻に関する会話や時計音の演出もあって、ぎこちなくも切実な一瞬一瞬の 「時間」が印象づけられる。 冒頭約10分間にわたる現代パートのロケシーンを配置して映画を回想形式にしたのも、 夕刻の光の推移と共に、約60年間という二人の戦後の時間を意識させるための ものだろうか。 舞台を限定し、松岡俊介の手紙の件りなど伝聞スタイルを活用すること。 紙屋邸前の石段のセットや、襖奥での会話といったオフ空間をよく利用していること。 それら観客の想像力に訴える手法は効果的で『永遠の0』の山崎貴なども 見習ったらどうかと思うが、これは単に舞台劇演出の援用でもある。 ならば肝心な原田知世の慟哭シーンこそ、襖の奥の悲痛な哭き声だけを 聴かせなければならなかったのではないか。舞台では間違いなくそうしたはずだ。 このシーン、映画の多角的な視点が逆に仇になってしまっている。 [DVD(邦画)] 6点(2014-08-31 22:27:14)《改行有》

2.  カティンの森 《ネタバレ》 パースを活かした縦構図が多用されるが、その突き当たりは移送列車の壁であったり、刑場と思しき地下へと続く階段の暗い闇であったり、濃い夜霧であったりと、見通しは悪く閉塞した空間が充満している。ファーストシーンの橋における右往左往の混乱状況もまたポーランド情勢そのものの縮図であるかのように遠景は展望を欠く。 そんな中、青年と娘が見晴らしの良い屋根の上に登る場面で一時の開放感が訪れる。1ショット挟まれる街の見晴らしが切ない。二人が交わす映画の約束とキスに、『灰とダイヤモンド』の青春像がよぎる。彼が既に前段で「記念写真」を撮るシーンをもつこともまたその後に待つ運命を予感させ、より切実で印象深い場面となっている。その他、日記が途切れ白紙となったページを風が繰るその虚無感。墓地に差す夕陽の淡い光線なども印象的だ。 映画のラスト。犠牲者の手に握られたロザリオと共に、パワーショベルの土に埋もれ、暗溶する画面にレクイエムが被る。地中の暗黒の視点と無音には、飽くまで「埋められる側」に立つアンジェイ・ワイダの矜持と同時に、語るべきことを語った、というような情念がある。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-19 19:40:26)《改行有》

3.  海角七号/君想う、国境の南 まず魏監督の来歴から楊德昌のスタイルをつい期待していると、肩透かしを食う。 冒頭のバイクの疾走などはまず『百年恋歌』現代篇を想起させ、風情ある地方部が主舞台となり、日本統治時代の回想が入るなど、どちらかといえば楊德昌というよりも80年代の侯孝賢的なルックを持つ。 序盤の垢抜けないコメディ・パートといい、詰め放題・拡散し放題の生温いドラマ展開といい、劇中でのなかなか結束しないバンドと同様にどうなることやらと最後まで心配になってしまうが、逆にその雑然・混迷ぶりがクライマックスのコンサートの集約感を一気に高め、高揚させる。 それまでの丁寧な人間関係描写あってこそ個々のメンバーの合奏が魅力を持つものになっている。 複数の世代、国籍、生活言語が共存する齟齬が生み出すドラマの実感、夕日に染まる漁港を始めとする美観にバイクの運動を組み合わせた情景ショットの見事さなど、徹底してローカルに拘ったゆえのヒットは肯ける。[映画館(字幕)] 6点(2010-02-11 20:44:27)《改行有》

4.  カムイ外伝 崔洋一本来の、対象に一定の距離を置いた乾いたハードボイルドタッチでこそ活きる題材のはずだが、夢の場面等にみられる内面描写は脚本の甘さに引きずられた結果か。中盤からの沖縄風の舞台は、その汎アジア的主題の連関がいかにも崔洋一的で面白いが、脚本がどうもよろしくない。単なる二重説明でしかない饒舌なナレーションに、饒舌なモノローグはことごとく余計な上、人物造型もまた陳腐の極み。藩主役のエキセントリックな狂気演技など従来の時代劇通りのステレオタイプである。ゆえに、時代・社会全体が含み持つ狂気が浮かび上がらない。忍者アクションに関しては、終盤の役者の体技を駆使した剣戟や走りは素晴らしい一方、皮肉にもCGを援用したアクロバティックシーンはアニメ映画『カムイの剣』(1985)のスピード感とアイデアに溢れたアクション演出に及びもしない。サプライズ頼みの鮫のCGなども用方を間違えているとしか思えず、無駄なスローモーションもまたことごとく緊迫感を削いでしまっているように思う。[映画館(邦画)] 4点(2009-09-20 23:06:40)

5.  感染列島 キャスト数の無意味な膨大さは逆に誰一人として満足に人間を描写出来ず、舞台の散漫な広げ方は映画全体を弛緩させるのみ。冒頭の農村での無駄な説明台詞からして、早々と語るに落ちた冗長さ。余計な音楽の入れ方からして盛り上げたいらしい魂胆は十分伝わるものの、まるで情感の湧き上がらない恋愛ドラマとしての演出。深度が極端に浅く工夫も面白味もまるで無い、『雷魚』の監督らしからぬ構図、照明、カッティング。「映画内テレビ」が象徴するように、文字情報と必然性なきCG映像に頼りきった無味乾燥な画面。俳優の悪趣味な記号的絶叫演技。主題としても、画面としてもほとんど活かされることのない「りんごの木」や「東南アジア養殖問題」に明らかな、いわゆる社会派作品として見ても致命的に弱い問題提起力、etc、、、悪い面を挙げればきりがない。[映画館(邦画)] 2点(2009-01-24 23:09:35)

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