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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ガール・イン・ザ・ミラー まぁ主役が可愛すぎるがために 説得力を失っているなと感じるところはありながら、、、 ドラえもんの「かげとりもち」(影が本人に徐々になりすます)を 彷彿とさせる作品。 その影がミラー越しの自分。 鏡ってのは左右逆というけど(私はどうも感覚的にそれが分からない) 性格が直球で逆になり、おとなしい女の子が 男をたぶらかす、女を蹴落とす分身に身体を交換させられる話。 今となってはよくあるような物語で 今後は実はこのような話がたくさん実社会で出てくるのではないかと思っています。 (アイドルが近くにいる、ってのはその発症元かも) こういった物語で乗っ取られた後に極めて「逆」の行動をとるのは 「抑圧された」 背景があるものかなと思いますが、 その描きは、憎しみに留まっていて不十分かなと感じました。 鏡の国なんてものはなく、 感情を鏡の「逆の論理」に乗せて青春が突っ走る作品とみると 少しばかり痛快か。[インターネット(字幕)] 5点(2022-02-10 22:28:39)《改行有》 2. ガルヴェストン 《ネタバレ》 この正しき異常な精神世界に。 間違いであればどれだけ良かったか。 そう思わせる、主人公の病気への思い込み、 そして庇う行動。 正しさ、過ち、罪、罰、すべてを包んだ後に出会った。 そこからはただただ本能で、女の側にいた。 決して守ろうとしたわけではない。 ただ、そこに女がいた。自分を必要とする。 レオンと違うという意見もあるが、レオンが抱いたものに とても近いものを感じる。 それは押し付けに近いほど、背負わされる愛。 数十年が経っても、男は生きていた。 そして、小さかった女の子も。 夢であればよかった。 自分さえ、傷付けば良かった。 でも、現実はそうはいかない。 カメラアングル、音、息吹。 良い味を出している映画でした。[インターネット(字幕)] 8点(2020-10-15 21:55:24)《改行有》 3. ガール・オン・ザ・トレイン 酩酊状態の記憶なんてあやふやな物。 という訳でも実はなく、 しまいこんでいる記憶がただ取り出せない、ものである。 (お酒大好き人間より) 記憶が取り出せないために、 元夫と、その隣人と、何があったのか思い出せない。 自分が何か罪を犯したのではないか、と不安に駆られ、 ただただ元関係者を案じ、自分を正当化する。 罪に関しては、主人公がくさすぎるために、 ミステリーとしての緊迫感はないが、 「電車という日常に揺られながら見る」 そんな始まりが、魅力的に映った。[インターネット(字幕)] 6点(2018-06-04 17:35:08)(良:1票) 《改行有》 4. 渇き。(2014) 《ネタバレ》 20170203再鑑賞 - ひさしぶりに観て可奈子の魅力がズズッと自分の中に広がってきた気がする。 物語のミステリーらしさは皆無、それだけにただただ不気味な魅力を醸し出している。 初回視聴 - 冒頭からクソがクソがと叫ぶ登場人物に、なんだか疲れたなと思いながら視聴を開始。 加奈子のキャラはとても魅力的で、どこかハーモニーのミァハを彷彿とさせる超然とした存在に感じた。 後は巻き起こるイベントが魅力的であればとても面白かったと思うが、 よくあるウリや警察の腐敗やヤクザ絡みの追いかけっこといったものが平面上にうっすらと広がっていくようであまり好みでなかった。 可奈子がディスコでおどってるシーンが、ああこりゃアクマだわと最も印象深かったです。[DVD(邦画)] 6点(2014-12-16 19:56:40)《改行有》 5. かぐや姫の物語 《ネタバレ》 エンドロールまでが作品。急に成長するかぐや姫、その成長のきっかけがいちいち日本の美点。育て親もその点を涙ながらに喜ぶも、その喜びを再度、エンドロール直前で思い出すとは。良いと思っている時代に戻りたい、そんな思いが届かず、しかし残っていてほしいと願う姫のはかないものがたり。はかないとここに書きながら、はかないと自身を思えることってそう無いよね。傑作。[映画館(邦画)] 9点(2014-01-31 23:02:35) 6. 風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 想像していたより良い映画だった。主人公の飛行機にかける熱意、妻への愛情、共に未来と現在からくる懸命さが、切なさと、そして空しさを強く表現している。未来:二郎は過去と現在を繋いで未来を創るでなく、ファンタジスタのように未来だけを見つめ、たぐり寄せる。現在:二郎と菜穂子は危惧される未来よりも、今の愛情を毎日確かめ合う。映像美も相まって、死のシーンさえもファンタジーのように、夢見る世界に昇華させているのはアニメ、宮崎駿ならではではないか。「創造に費やせるのは10年の期間だけだ。君の10年を...」とあったが、10年どころか、刹那を未来のために生きる様。だからこそ、結婚のシーンでは泣けた。いつだって未来は今この瞬間から始まるのだ。夢を見ている時間さえ、夢見る世界の1ピースになる。 駿自身も、このようなファンタジーをつくってきた時、同じことをおもい、同じことを感じ、空しさの中に夢を見てきたのではないだろうかと、自己投影も強く感じた作品。[映画館(邦画)] 8点(2013-08-02 01:53:20)
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