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1. 回転
《ネタバレ》 公開当時、物議を醸すことにならなかったのか、当時の人々の反応を知りたくなりました。オカルト版「名探偵コナン」て感じがしました。イノセントがなんで回転てタイトルになっちゃうんだろう? 意味がわからない。無邪気な者たちという原タイトルはピッタリ不気味なのに。子供をこんな不気味に思えた映画は初めてです。どうやら子供二人には、当時の世相としてはアブノーマルで常軌を逸した性愛に飲み込まれた大人二人が取り憑いている模様で、しかも具体的に描写されないけれど子供が口にするものではないようなスンゴイ卑猥な言葉が発せられたりしているらしい。取り憑かれる以前は、生きていたその大人のすることを目の当たりにしながら生活していたらしい子供たち。男の子は脚本をどこまで理解できていたか知らないけど、あの年であの「中身大人」演技は上手い。「おやすみのキス」と無邪気を装いながらのキスも印象的に不気味。現代となっては映画そのもののつかみやテンポやノリはいまいちなんだけれど、気味悪さは充分味わえました。ラスト、デボラ・カーの責任どうなっちゃうんでしょう? そこもコワイ。デボラ・カーの独り妄想という解釈の方もいるようですが、その場合、彼女が妄想して叱責したら死んじゃったって話? デボラの殺傷能力すご過ぎ。あっ、子供をぐるぐる振り回して殺したのか? だから『回転』なのか?[DVD(字幕)] 7点(2016-02-16 00:59:14)
2. 華氏451
《ネタバレ》 トリュフォーの映画は多分これが初めて。体制側に疑問を抱き、ルールにシャットアウトされた向こう側を覗いてみたい好奇心を応援する監督の姿勢や、男女で抱き合ってるしぐさのイタズラ青年をちょっと映してみたりする子供っぽい遊び心などから、何となく彼が『未知との遭遇』に呼ばれたのにうなづけると思いました。何年制作か知らずに見ましたが、多分かなり古いはずと思いながらも、モノレールや薄型パネルの壁掛けTVやロッカーや電話機などのデザインを見るうち「このセンスだと、思ったほど古くないのかな・・・?」と思い始め、しかしまだ幼いマークレスターが学校の廊下に表れて「こりゃ思ったより古いぞ!」と驚きました。というわけで感心したのはデザインセンス。あと、マッチで焼身するオバチャンの存在感がGOOD! けれど、物語はつかみOKで、それなりに引っ張ってくれたもの、自分としては「それがオチかい」という拍子抜けな話でした。オープニングで印象に焼き付くTVやラジオの存在と、書物の違いがいまいちピンと来ないのも腑に落ちませんでした。アンテナはまるで『ゼイリブ』みたいに洗脳を感じさせるし、視聴者参加型ドラマの寒気がくる演出も良かったけれど、本作の映画自体が映像ものなのだし、こうしたものがテレビで流される事態を考えてしまうと、書物ばかりが全面的に否定される理由が分からないし、TVでも架空の人物の話とかしそうなんだけど・・・。多分、国民に知識を与えずアホにさせとくことが上の狙いという感じなんだろうけど、それによって国民が何を吸い取られているかの部分は描かれてない感じで・・・なーんか納得いかない。「仕事で発生する書類の束とか、どういう扱いになってるんだろう?」とか考えると本全般を目の敵にする社会設定は不便きわまりなく無理があると思う。最後に、DVDの特典は音声も字幕も日本語ナシって、どういう考えで収録したのサ?[DVD(吹替)] 4点(2011-08-27 06:44:13)
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