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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  亀も空を飛ぶ 《ネタバレ》 バフマン・ゴバディは「酔っぱらった馬の時間」も凄かったが、「亀も空を飛ぶ」は圧倒的だ。 まず冒頭の強烈さからして引き込まれる。 風、曇り空、水面、下を向いて歩く崖の上の少女、すべてに絶望したような眼差し、その少女に向かって叫ぶかのように始まるオープニングの歌、そして亀の甲羅が映し出され、物語は彼女が崖の上に来るまでの過程を描きはじめる。彼女は崖下に飛んでしまうのだろうか。それとも・・・。この断崖の少女は、劇中度々映される。 戦争で大人たちは混乱し、子供たちは大人に頼る事なくたくましく生きている。戦災孤児たちの表情の凄味、活き活きとした様子。片足が曲がっていても松葉杖でヒョコヒョコと歩く姿。 TVを見るために率先してアンテナ組み立て、大人も巻き込む叫んでの演説、砲弾の薬莢が山積みになったゴミ捨て場を散策したり、地雷の撤去に精を出したり、銃を買出し土嚢を積んで射撃訓練を行ったり。 草の上に立てられるアンテナがもたらすアメリカの情報。異国へのあこがれ、自分たちをここまで追い込んだ張本人たちへの憎悪、恐怖。 そんな彼らの前に、冒頭の少女が姿を現す。彼女は夫のように両手を失った少年を連れ添い、背中には幼子を抱えるが、何処か奇妙だ。彼女はいつも幼子に対して複雑な眼差しを送る。 胸にしまいこんでしまった戦争の記憶、トラウマ、それを思い出させる幼子の存在。愛情と憎しみの間で揺らぐ。 幼子は何もしていない。ただ、存在するというだけで“わずらわしい”という不幸。幼子を守るのは彼女だし、それを殺そうとするのも彼女だ。自殺を思いとどまらせるのも、死にたいと思うのも幼子の存在。 彼女の事情を知らない者には、育児放棄気味の女にも見えただろう。 それとは対照的に、少年の方は両手が無い代わりに脚や首で仕事をこなし、首で幼子を“抱きかかえる”。幼子も彼を信頼して両手でしがみつく。慣れた口つきで地雷を引き抜く作業。 地雷探知機が不気味に鳴く小高い丘。金でも掘り当てるように人々は地雷を掘り続ける。 自分たちの友人を殺し、脚を奪ったのも地雷だし、ソイツが食いつなぐための貴重な収入源でもある。敷き詰められた掘り出し物。 それとも、憎むべきは地雷を埋めて行きやがった人間そのものだと割り切っているのだろうか。 彼らは同情もいらないし、同情するくらいなら金をよこせという心意気とタフさ、辛い過去を背負い時には投げ飛ばして前へ前へと進み続ける。それを投げ飛ばせなかった少女の悲劇。 自転車は移動手段であり、荷物を運ぶ荷台であり、クラクションで子供を安心させ、地雷探知機であり、身代わりでもある。犠牲になったのだ・・・。 鉄条網の境界線、脚を銃に見立てて見張りを挑発するのも幼子を命懸けで庇うため。 戦車の砲塔は上下して人々を見下ろす椅子になり、戦車の墓場は子供たちの遊び場だ。ドラム缶のような薬莢。これが雨のように降っていたのかと思うと怖い。その砲弾が空けた穴は水たまりに。 人を恐怖に震わせたであろうヘリも、今度は希望をバラ撒くために飛ぶ。 死への欲求がエスカレートする少女の恐怖。幼子を岩場に紐でくくりつけたり、放逐したり。地雷原に迷い込んでしまう恐怖。幼子はその恐怖を知らない、知っている者は騒ぎに騒いで泣き叫ぶ。あの瞬間の息の詰まる時間、粉塵が予想させる絶望。 彼は怒ってもいい。あれだけ必死になって助けたというのに・・・。見舞いの金魚もなんの慰めにもならない。 アメリカ軍の到着によって、この戦争はひとまず終わりを迎える。“ひとまず”であり、彼らの戦後は今も続いているのである。[DVD(字幕)] 9点(2015-06-04 21:06:37)(良:1票) 《改行有》

2.  COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉 《ネタバレ》 大規模なバイオテロ事件をめぐりビバップ号の面々がシリーズ随一の賞金首・ヴィンセントを追う。 エレクトラvsスパイクのモップによる徒手空拳、「マクロスプラス」を思い出すソードフィッシュのドッグファイト、フェイのおっぱ(ry スパイクもワケ有りなモジャモジャ頭だったが、ヴィンセントはもっとワケワカメでヤバイ奴。 ヴィンセントがフェイを強姦しなかったのはナノマシンの後遺症で息子がアウトか単なる美学か女に興味がないのか脚本家の都合(ry 近未来では余計に全時代のクラシック・コレクションと化したているであろう複葉機がガンガン飛んでフィナーレを締めくくる。[DVD(邦画)] 9点(2014-12-22 23:47:00)《改行有》

3.  かもめ食堂 《ネタバレ》 この映画の大らかさが好きな人は、きっとカウリスマキの大らかさも好きになってくれると思う。 ただ、カウリスマキがフィンランドの町並みから社会の底辺や人々の闇も捉えるのに対し、この映画は太陽の光を注ぐように明るい、何処か陽気な雰囲気を終始貫く。 水のイメージとカモメたちのイメージから始まり、一人一人客が増えていくように、徐々にハマッていく作品だ。 地を歩くカモメ、かもめ、かもめ、かもめ。 ガラガラのレストラン、窓を隔て、女の耳に御夫人たちの噂は入ってこない。 客も来ないので居眠り、一人で泳ぐ、日課の合気道・・・よく一ヵ月も持ってたのが不思議なほど暇そうな顔で登場してくる。 「ガッチャマン」の歌を通じて出会う様々な人々、ニャロメを着た青年。頭から歌詞がスッと出てこず、止まる指。それが奇妙な巡り合わせで再びペンが入っていく歌詞。 歌が繋げる。 渋いオッサンのコーヒー講座、ちょっと怖いかもめの絵(「ムーミン」風?)、久々に食べる故郷の味に泣く、 アラスカ、タヒチ、ハモる女二人の談笑、森で花摘み、おにぎりを食べ、それを珍しそうにじっと見つめる人々。 ターヤ(Tarja Markus)のエピソードが一番面白かった。 無言でいつも店を睨み、入ったかと思うと無言で盃をグイッ、無言で見つめ合う。お?イメージ通り酒も強いのか?と思った瞬間にバッターンと倒れる。 胸にためこんでいた思いを打ち明け、帰らぬ夫の事を想いながら藁人形に釘を打ち込む。夫のTVも視界も砂嵐状態。 人魂のように揺れる電灯、サングラスで休日を満喫。ターヤもスッキリしたのか、大分女性らしい格好に。 泥棒を合気道で打ちのめす場面。この映画で唯一と言ってもいい対人へのアクション。しかしそれでもっと大きな事件が起きそうで起きない、この緩さ。 赤ん坊のようにコーヒーメイカーを大事抱きかかえる、黄金のように輝く花。 食堂もプールも孤独ではなくなった彼女の姿を映して物語りは締めくくられる。[DVD(邦画)] 8点(2015-06-08 19:22:52)《改行有》

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