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プロフィール |
コメント数 |
238 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
のんきなレビュアーです。よろしくです。 |
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1. 花様年華
《ネタバレ》 愛は、もうはじまっている。
これ以上のキャッチコピーは考えられないだろう。まさにこの言葉の通り。憂いのあるワルツの中、よくウォン・カーワァイは2人の愛を限界まで留めたものだ。
そう。またもやテーマははじまらない愛。そして観る者誰もがこれは愛だと信じて疑わないだろう。100人がこの映画を観て、80人が退屈だと言ったとしても、私は残りの20人の中にいるのだろう。初めて、一度観た直後にもう一度観た映画。惹かれた、惹かれてしまったんだから仕方がない。
妻に浮気されている男と、妻の浮気相手の女のはじまらないラブストーリー。
わかったことがある。ブエノスアイレスも借りているのに本作から観てしまった。欲望の翼も観ていないのに。でもここにきて、どの作品から観ても構わないことに気づいた。ウォン・カーワァイ作品は時計や人間や様々な者で作品世界を共有する。パラレルワールドのように。ときにオムニバス、ときに本作のようにどっぷりとフィルムを使い撮影したほとんどの映像を捨てながら作品を仕上げる。彼の宇宙を知るのに順序は関係ない。どこから観てもウォン・カーワァイの宇宙だ。
気づいた[DVD(字幕)] 6点(2015-09-13 23:37:32)《改行有》
2. 渇き(2009)
《ネタバレ》 ヴァンパイアと悲しい恋愛はよく似合う。韓国映画のとっても良い音楽もよく似合う。ゴシックな感じはしない。極めて韓国的な美があふれる。
ソンガンホが美しくみえる。物悲しくみえる。ソンガンホの大ファンなので、これだけでも観た甲斐があった。
キムオクビンの狂気の演技が素晴らしい。映画のクライマックスは彼女のクライマックスでもあるように感じた。最初に出てきたときと比べると、殻をうち破った感がハンパない。昔であれば、クリスティーンのアーニー、この頃であればクロニクルのアンドリュー(デインデハーン)を思い出した。彼女が次々に人を襲うシーンはホラーだ。
分相応以上の力を持つと破滅する。
とりたてて好きな映画ではないが。作りはとてもしっかりとした良い映画だと感じた。[DVD(字幕)] 5点(2015-07-17 12:54:22)《改行有》
3. かいじゅうたちのいるところ
《ネタバレ》 とっても雰囲気の良い映画。
吹き替えで絶対いけると思ったら大正解。加藤清史郎くん、高橋克実さん、永作博美さん、めちゃいいです!
ラストの歌、心つかまれます。キュート(^^)
主人公のマックスくんは、家に帰って、少しはお母さんの気持ちもわかる子になったんでしょうね(^^)
さて、毒舌を少し。これはいったい何の映画だったんでしょうか?
中身の薄さは塩だけ入れたスープ並み。マックスくんが島になんでいったのかもわからんし、かいじゅうたちも無力だし。
ウソを並べ立てた少年とかいじゅうたちが過ごした数日間は何?心は通ったかもしれないけど何のおかげで何が変わったの?家に帰るマックスはいいよ。残された島のみんなは?
季節の切れ目にほんの少しだけほんのりしながら観る垂れ流された環境映像だと感じました。[DVD(吹替)] 4点(2015-10-26 15:23:26)《改行有》
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