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1. CUBE
かなり面白い映画ですね。
設定は不条理極まりないですが、そこかしこから垣間見せるリアリティーとか、社会・人間風刺臭とかたまらんです。
この映画の個人的ツボ・・・それは、非現実的シチュエーションなのに、登場する人間は「普通の人間」であると言う事。どこぞの空想物語みたいに、魔法や超能力を使うわけでなければ、超人的な怪力や武芸を発揮するわけでもない。さらに重要な事は、彼らそれぞれが、極めて「現実的」なバックグランドを持っていると言う事です。そんな彼らが、断じて普通でない状況に対して普通に考えて普通に恐怖する。非リアリティー中のリアリティーのギャップと、それ故の面白さが効果的に描かれていると思います。う~ん、人間ってどんな奇怪な状況に於いても、それまでの人生で培ってきた「公式」を当てはめつつ順応していく動物なんですよね・・・安部公房の「砂の女」にも通ずる感銘です。
ただ、ややなし崩し的に密度が薄くなる後半のストーリーと、暗示的ではあるが、すっきりしないラストだけがマイナスポイント。それ以外は、最高に楽しめました。 8点(2003-12-28 22:45:30)(良:1票) 《改行有》
2. 奇跡の人(1962)
《ネタバレ》 偉人モノと思いきや、実はそうでないところが良い。
「言語概念の獲得」と言う描写が極めて難しそうなテーマを、見事なまでに描ききった作品。何はともあれ、ヘレンの演技が凄すぎる、神がかっている!9点(2003-12-17 01:20:44)(良:1票) 《改行有》
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3 | 7 | 10.29% |
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4 | 8 | 11.76% |
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5 | 13 | 19.12% |
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6 | 9 | 13.24% |
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