みんなのシネマレビュー |
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21. キスメット 《ネタバレ》 千夜一夜物語。テクニカラーの極彩色にワクワクさせられる。乞食役でも気品溢れる台詞回しのロナルド・コールマンにウットリ。ただ、ニセ大公での衣装のダサさに物言い。007ゴールドフィンガーの元ネタかと思わせるマレーネ・ディートリッヒの金ぴか100万㌦脚線美による踊りでのビジュアル命な姿に苦笑。冒頭で人物相関図が示された起承転結は分かり易く丸く収まった結末に大いに満足出来た良作。[DVD(字幕)] 8点(2019-09-02 15:40:08) 22. 恐怖(1961) 面白さが凝縮された81分間。兎にも角にも脚本が素晴らしい。独特のアングルのモノクロ映像とスーザン・ストラスバーグ、アン・トッドを固唾を呑んで見守る。8割がたは予感通りの展開だったが、分からなかった2割の部分に唸らされる。 皆様にお薦めしたい極上の逸品。初見の際は絶対に予備知識無しでご覧頂きたい。[DVD(字幕)] 8点(2018-07-31 09:20:02)《改行有》 23. キー・ラーゴ 味わい深い面構えと言えばこの二人と思うエドワード・G・ロビンソン、ライオネル・バリモア共演が嬉しいったらありゃしない。ギャングのボスとして器が大きいのは見かけだけで実態は卑怯千万の情けない輩と、足は衰えても(実際に車椅子生活を送っていたそうで、力を振り絞って立ち上がったのでしょう)魂は健在の爺さん、対峙する二人に見惚れてため息が出ます。間に入ったハンフリー・ボガート、ローレン・バコール(実生活で25歳違いの夫婦なんですね ビックリします)がもうひと頑張りして欲しかった。物語的には物足りないもののお宝映像を拝めたありがたい作品。[DVD(字幕)] 8点(2018-05-20 00:08:33) 24. キングスマン: ゴールデン・サークル 《ネタバレ》 予備知識無しでの初日初回の鑑賞。お目当てコリン・ファースの回想シーンで胸がキューン。待ってましたの登場シーンの冴えないオッチャン姿にショボーン。 マーク・ストロングとの別れの場面(・・・Country roads take me home To the place I belong West Virginia mountain mamma Take me home country roads・・・・ 熱唱は本作一番の名場面で左隣の人と一緒に小声で歌いながら胸がジーン)後の活躍にウットリ。 特筆すべきはエルトン・ジョンでコリンと共にロボット犬と戦う姿に笑わされ、「今日は水曜日だろ」のWednesday night's Alright for fightingに懐かしさを覚えました。 折角出演してくれたジュリアン・ムーアの悪党としての淡白さが(大女優にはこれが精一杯か)惜しい。 コリン・ファースのファンの方には楽しめると思われる快作。[映画館(字幕)] 8点(2018-01-05 16:46:17)(良:2票) 《改行有》 25. 吸血鬼(1967) 《ネタバレ》 格調高い映像で描かれたおどろおどろしさとお笑いがミックスされた物語に釘付け。監督特有の結末の徒労感を一際感じる作品。[DVD(字幕)] 8点(2017-05-20 23:38:34) 26. キングスマン 《ネタバレ》 コリン・ファース。ビシッと決めたスーツ姿は何時もながらの渋さで魅了されます。何十人も殺した教会での大乱闘は「何故?」と唖然茫然ながらも、初めてお目にかかるキレッキレッのアクションにメロメロ状態。このシーン何度も見直しちゃいました。最後まで登場願いたかったものです。選ばれし者だけ生き、庶民は殺し合わせて削除するという企みは何だか現実味を感じました。見応えのある掘り出し物の作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2016-04-30 23:27:54) 27. キートンの探偵学入門 キートン2作目であって身体能力の物凄さは織り込み済みとは言えやはり唖然とさせられ、更にビリヤードでの身のこなしにはシビレました。アイデアに溢れた展開は笑いどころ満載。快作です。[DVD(字幕)] 8点(2013-08-25 01:24:29) 28. 祇園囃子 《ネタバレ》 神崎の前で美代春が脱いだ白足袋。何とも言えぬ艶めかしさに息を呑みました。観終わって、単なる売春婦ではない「富士山同様日本の宝」と言われる祇園芸妓としての気位の高さ、乙に澄まして紳士面するものの仕事に欲情を絡める薄汚い本省課長にカラダを売らねばならぬ理不尽さ、相反する二つを繋ぐ人としての情け、それぞれが白足袋に凝縮されていたように思いました。女優三人の好演の相乗効果が構図同様に作品の奥行きの深さを与えていました。[DVD(邦画)] 8点(2011-08-26 23:24:12)(良:2票) 29. 北ホテル 《ネタバレ》 ただ一度、21歳の時に鑑賞した際の、粋なルイ・ジューヴェの立居振舞、切ないラストシーンが脳裏に焼きついています。もう一度観たいという思いが最も強い作品です。 【2016/12/31再見】自ら死を望んだエドモンの胸中を思うと切なくてやりきれない。生きて欲しかった。[DVD(字幕)] 8点(2010-04-06 10:24:27)《改行有》 30. 斬る(1962) 《ネタバレ》 冒頭のただならぬシーンから一気に惹きこまれ最後まで画面に釘付けとなりました。実の両親、旅で出会った女性の非情な最期に潔く臨む姿に心打たれてしまいます。出生の秘密を知り、慈愛に満ちた養父の仇を斬った時点から信吾の最期が予感され、養父と同じく慈愛に満ちた大目付が謀に倒れる一連のシーンでのウグイスの鳴き声にいよいよかと覚悟してしまいました。信吾が懸命に大目付を探す城内の無人で異様な静けさにこの上ない非情さを感じました。「わが剣を破る者があれば、剣とともにわたくしも滅びたい」の願いが叶わぬとも潔く果てた姿に感服しました。[DVD(邦画)] 8点(2007-12-22 00:04:59) 31. 危険な年 《ネタバレ》 メル・ギブソン、シガニー・ウィーバー共演ということで鑑賞。二人のロマンス模様が役者ありきのようで不要に思えます。結末も「こんなので良いのか」興醒めです。ビリー・クワンもインパクト大で彼が主役のようにも見えますが、今一つ立ち位置が分かりません。 鑑賞後、その彼が女優でオスカー助演女優賞獲得というのに鑑賞歴中最大の無限へぇ。+4点。[DVD(字幕)] 7点(2024-04-21 14:11:21)《改行有》 32. キラー・ジーンズ ちょっとだけ観て寝ようとしていたのが最後まで目が離せず。人気アパレルショップの新作ジーンズが発売前日の準備に追われる店員を次々になぶり殺しにするシーンはどれもエグい。 だけでなく、 見た目爽やかながら出世しか頭に無い極悪店長の下で横の繋がりが無い上下関係のみの職場に現実味があり、ジーンズ達の犯行動機が絵空事とは思えない考えさせられるもので、キラートマトとは段違いの出来映え。 尺が短いのは好感ながら強制終了のような結末が惜しいところ。あと一ひねり欲しかった。 珍作にして良作な一品。[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-10 03:05:46)《改行有》 33. キャノンボール おバカな面々が繰り広げる珍レース。キャスト全員が素で楽しんでいる様子とカースタントの結構な激しさに飽きる事無く一気に完走。MIPはロジャー・ムーア。もうノリノリで最も楽しんでいましたね。 ラストショットのやりきった感が爽快な快作です。[DVD(字幕)] 7点(2023-02-05 23:59:18)《改行有》 34. 危険な関係(1959) 《ネタバレ》 子宮でモノを考えるジャンヌ・モローのゲスい事この上なく。類は友を呼ぶジェラール・フィリップ。 外ヅラのみ上品な極悪ゲス夫婦に罰が下るのを待った甲斐があった結末。 ジャン・ルイ・トランティニャン、ジェラール・フィリップが同じフレームに収まっているお宝映像に加点。 本作がジェラール・フィリップ遺作というのに、当時のファンの無念さが想像出来ます。[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-09 13:31:38)《改行有》 35. ギルバート・グレイプ 義務感、責任感にがんじがらめになっているギルバート。炎を見て彼は何を思ったのだろうか。私はこの先も拗ねる事無くぐれる事無く精一杯生きて欲しいと祈りました。ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオの鮮烈な瑞々しさが記憶に残るであろう良作。[DVD(字幕)] 7点(2022-09-18 09:56:20) 36. キネマの神様 沢田研二出演以外の知識無く。小中学生時分大ファンで「勝手にしやがれ」でレコード大賞受賞した時は、舌打ちする両親を尻目に感激に浸ったものです。「時の過ぎゆくままに」と共にカラオケレパートリーに入っております。何十年かぶりに接した姿に絶句。若き日の妖艶さが失せて妖怪(ごめんなさい)のようなお顔と体型。嗚呼・・・・お芝居は見れない事は無いといった感じ。 志村けんさんの代役だったのだそうで。ドリフの少年少女合唱隊早口言葉での二人を思い出しました。 松竹100周年記念に相応しい山田洋次監督の手堅く尚且つ万感の想いが籠もっているかのような良作にしみじみさせられました。[DVD(邦画)] 7点(2022-08-15 19:42:26)《改行有》 37. キッド(1921) 外出予定のある時に観て大丈夫だろうかは杞憂に終わりました。ホロリとさせられる部分と笑える部分、共に今一つインパクトにかけるものでした。「もう、終わり?!」物足りない中にもラストショットでの母親に「お金があるだけでは幸せになれない」を実感させられる見事なエンディングでした。[DVD(字幕)] 7点(2022-04-08 13:51:33) 38. 霧の夜の戦慄(1947) 製作も兼ねたジェームズ・メイソンが一人二役にて実生活の妻であるパメラ相手に犯罪者の心理に迫る作品。意欲作なのでしょうが、屈折・妖気を感じられなく、突き抜けたシーンもなく、何故そうなるのかな結末と併せて盛り上がりに欠けるものでした。 しか~しながら、 手フェチ且つ声フェチな私。38歳若きメイソンの velvet voice をた~っぷり聴かせてもらえて耳福であります。 こいつぁ春から縁起がいいわい[DVD(字幕)] 7点(2022-01-01 20:05:01)(良:1票) 《改行有》 39. THE GUILTY ギルティ(2018) 《ネタバレ》 イーベンとアスガーのやりとりを聞くうちに「この女はもしかして」と感じた通りの展開に、ワンシチュエーション室内劇の良さを見ました。製作費と時間をかけなくてもアイデア一つで良作になるところに+1点。内容は協調性ゼロの仕事運びに白けまくりでした。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-11 16:29:24) 40. 危険を買う男 《ネタバレ》 今作ベルモンドはお上に雇われた高額の報酬で危険な任務を請け負う仕事人であり邦題は「恐怖の報酬」がしっくりくる。凶悪強盗犯「タカ」を追うストーリー。「タカ」役が「恐怖の報酬」(フリードキン版)のブルーノ・クレメルで、ソフトな物腰と反比例する残虐さに盛り上がったのですが。途中消えてしまって???でその理由に「その設定はおかしいよ!」異議あり。お目当てベルモンドのアクションシーンは少ないながら、キレ味は流石。そしてラスト対決で見せる男気は毎度の事ながら「惚れてまうわ~」状態であります。[DVD(字幕)] 7点(2021-08-05 22:28:14)
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