みんなのシネマレビュー |
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61. キル・ビル Vol.1(日本版) この手の「オレ様って日本通だろっ!」顕示欲のみ画面から伝わってくるだけの映画はうんざり。長すぎる殺陣シーンも観客の生理を無視した自己満足としか思えない。2点(2005-02-16 16:58:10)(良:3票) 62. 飢餓海峡 かつて日本映画界に名匠がいて、名役者がいて、名スタッフがいた時代の秀作。モノクロしかも3時間強という上映時間に怖れをなし、長い間観るのを躊躇してましたがここの評価通りずっしり見ごたえある重厚な作品でした。ただ強烈な存在感を放っていた情深い娼婦、左幸子が画面から姿を消したあたりから(代わって若き日の健さんが登場してくるのだがやはり貫禄負け)凧の糸が切れたみたいで、緊迫感が薄れてくるのが残念。普段フツーに生活してるとなかなか気づかないけど、食欲と性欲と物欲ってやっぱ相関関係あるものなんだよなあ。8点(2005-01-24 12:21:48) 63. 奇跡の人(1962) 姫川亜弓の「雷に打たれたかような」、北島マヤの「はじけた風船のような」(炎のエチュード編参照)ウォーター演技の方が凄いと思ったけど(漫画と比べてどうする)いやあ直球勝負ド真ん中、ストレートに感動しましたよ、これ。腹違いのお兄さんの一歩退いた冷めた態度に自分は共感しました。 [DVD(字幕)] 8点(2004-12-15 10:10:43)《改行有》 64. 巨象の道 半分撮影した時点で主演のヴィヴィアン・リーがノイローゼになった為降板、急遽エリザベス・テイラーが代役を引き受けたいわくつきの作品。テイラーはセイロンのロケには行けなかった為、遠景ショットにはヴィヴィアンの撮影分を使ったという事だが、つなぎがよほど上手くいったのか、よほど注意してみないと彼女が映ってる様子は解らないと思います。ドラマ部分は正直 退屈だけど、クライマックスの象の急襲シーンは当時としてはかなり大掛かりな特撮で見応えあり。同時期製作の「黒い絨緞」を思い出させるが、象よりは蟻の大群の方がやっぱ恐い。6点(2004-07-25 15:41:53)《改行有》 65. 銀座カンカン娘 今も銀座カレーのコマーシャルでこの主題曲流れてますよね。高峰秀子目当てで観た映画ではあるんですが、映画の出来はミュージカル(音楽入り喜劇?)としちゃ何とも泥臭いことこの上ない。日本ではミュージカルが出来ない土穣は終戦間もないこの頃から明白だった事を再認識した次第。しかも田圃の中で、唄い踊るってのは・・・どうなの? 4点(2004-07-03 14:50:30)《改行有》 66. 疑惑(1982) 女優としたらこういう役演じるのって凄く気持ちいいんだろうな・・・。桃井かおり演じるヒロイン、鬼塚球磨子ってネーミングもすごすぎです。球磨子って聞いて最初「熊子」ってイメージしたの俺だけじゃないよね?ね!「白いドレスの女」と並ぶ80年代悪女映画の秀作だと思います。(追記)久しぶりに再見したら、やっぱりエラク面白かったんで一点プラス。自分の歩んできた道が正しいとそれぞれ信じて疑わない、本来なら人生において何の接点もなかったはずの我の強い女二人。この二人が出会ったらどんな化学反応を起こすのか・・・。その結果反応の秀逸さが事件の真相よりも、本作の評価を高らしめている一番の要因かと思います。横からチャチャを入れまくる鹿賀丈史、山田五十鈴といった脇役の布陣も文句なし。「アンタなんかチンコロの懲役太郎なんだからあっ!」とか「ちょっとお~、ここ税務署?」とかいう台詞にいちいち爆笑。桃井&岩下志麻、映画での再共演を強く希望![映画館(邦画)] 9点(2004-05-30 16:25:15) 67. きょうのできごと a day on the planet 《ネタバレ》 これは本当に観客を選ぶ映画です。ストーリー重視派の人にとっては、ただダラダラくっちゃべってるだけって印象を与えかねない。監督の意図はわかります。普段どおりの日常生活こそ、彼らにとってかけがえのない貴重な時間なんじゃないかってメッセージ、よく伝わって来ました。プラスちょっと時間軸を動かしてみようって遊び心も面白い。でもそれ「だけ」を描くにしちゃ、彼らの「キャラ立ち」少なすぎやしませんか?田中麗奈は酔ってるか寝てるかどっちかで、伊藤歩と役を交換しても同じじゃないかって正直思った位。妻夫木への気持ちもあいまいというか淡白というか。唯一生彩を放ってたのは後半登場する池脇千鶴、でも彼女とて「ジョゼ」の二番煎じのようなキャラ設定。この役は彼女の為に取って付けたような印象なので、彼女が出た事で全体としてのバランスが悪くなってしまった。これだけのメンツを集めたなら、もっと面白い映画が出来たはずだと自分は確信してるので、敢えて辛い点数にさせて頂きます。5点(2004-03-14 14:55:19) 68. ギルダ ベストランキング上位に常にランクされている「ショーシャンクの 空に」の原作、「刑務所のリタ・ヘイワース」はこの映画での彼女 の事。確かビリー・ワイルダーの「第十七捕虜収容所」でもネタにされていたような記憶あり。それほどこの作品の彼女は魅惑的で衝撃的だった。ストーリーなんて全然記憶に残らない。脳裏に浮かぶのは、ただただギターを爪弾きながら、リタがテーブルに座って歌うシーンのみ。いいじゃないか、主演女優の旬の魅力をフィルムに 残す事のみに全精力を傾けた映画があったって。7点(2004-03-04 21:36:54)(良:1票) 《改行有》 69. 銀座の恋の物語 あの有名な曲から映画が出来たのか、映画から曲が生まれたのか、 よく知らないが、流行歌がらみの企画ものとしては良く出来ていると思います。40年前の銀座松屋デパートとか街頭風景とか、細かい部分をいちいち自分は面白がって観てしまう人なので、ルリ子さんの記憶喪失の回復があまりに唐突とかいう多少の欠点には目をつぶります。 7点(2004-02-26 17:51:25)《改行有》 70. 危険な女たち 原作はアガサ・クリスティーの「ホロー荘の殺人」。原作自体クリス ティーとしてはむしろ凡作の部類、日本で映画化されると聞いた時、なぜこれを??という気持ちが強かった。まあサスペンス映画の巨匠野村監督だし、これを選んだからには、大胆にアレンジした作品が出来るんじゃないかと自分は期待していた。その前後に「Wの悲劇」という原作の推理小説を遥かに超えた秀作を観てしまったからかもしれないが。・・・結果は凡庸な原作が更に腑抜けたものになってしまってた。原作料も高かっただろうに、もったいない!この作品以降、野村監督の名前は聞かなくなった。せめて役者たちが研を競い合うような見せ場 があれば・・・。 2点(2004-02-11 17:17:50)《改行有》 71. 去年の夏 突然に 当時いくらテネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化ばやリだったとはいえ、これはないでしょう。暗鬱とした大邸宅と精神病院の中だけで繰り広げられるユーモアのかけらもないストーリーは観ていて息苦しい事この上ない。精神異常、人肉食、近親相姦、同性愛などの問題が、50年代のアメリカ映画でどのように扱われていたのか、映像資料として観る分にはいいかも。現場も相当な修羅場だったらしく、ヘップバーンが撮影終了後、製作者(サム・スピーゲル)と監督の顔面にツバを吐き掛けたっていうのは有名な話。テイラーのいわゆる絶叫熱演演技も空しい。5点(2004-02-11 11:45:00)
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