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1. 禁じられた遊び(1952)
最近、何十年か振りでちゃんと鑑賞した。もちろんストーリーは知ってたし、名作という認識もありましたけど、ここまで完成された映画だったのかと改めて驚いた。そして泣いた。この映画の凄さは、反戦や命の尊さを声高に叫ぶのではなく、ユーモラスな物語で真正面から「死の身近さ」を描いてること(+ブリジット・フォッセーの神懸り的演技)だと思う。現在は死というものが日常からかけ離れ、何か特別なことの様に感じますけど、生きとし生ける物は必ず死に、況してや戦時下に於いては死こそ日常。これだけ死が日常に氾濫する中では、それを遊びの道具とすることも幼い子供にとっては当然の成り行き。これはTVゲームの中で殺人しまくるのとは全く次元の違う、死のリアルさを知ってる子供の「ゲーム」です、10点献上。[地上波(吹替)] 10点(2006-04-09 00:01:06)
2. キング・ソロモン(1950)
映画の冒頭(最後だったかな?)、撮影に協力したアフリカ各国への謝辞が出るんですけど、正に「国」を挙げての協力体制がこのロケを可能にしたんだなぁと納得。雄大なアフリカの風景を捉えた総天然色が美しく、撮影の安全性と動物保護の観点から、現在では到底撮影不可能だと思われる危険なシーンが満載。この迫力は「ジュマンジ」なんかの比じゃありません。CG映画では味わえないスリルを存分に満喫できます。この作品では、大して活躍しないアラン・クォーターメインもデボラ・カーの美貌も脇役。「本物」を捉えた映像こそが主役です。冒険映画かくあるべし、7点献上。[地上波(字幕)] 7点(2005-12-17 00:01:15)
3. 禁断の惑星
「宇宙戦争」に並んで日本では良く名前の挙がる、50年代SF映画の代表格。宇宙人の大侵略という派手な題材とビジュアルの「宇宙戦争」に対し、こちらは人間の心に潜むサブコンシャスをテーマにしていて、科学万能主義を人間性の面から否定するというSFの王道を行く内容。しかし、この映画そのものよりも有名なのがロビー・ザ・ロボット。その後、あらゆるメディアで描かれた数々のロボットの原型がここにあります。で、「宇宙戦争」に同じく、偉大なる50年代SFに敬意を表して6点献上。6点(2002-11-16 19:29:05)
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