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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 どことなく自分勝手に「リバーランズ・スルーイット」みたいな兄弟愛ドラマを期待していたので、 いやコレは違うこれは家族団結のドラマで朴訥であり暗い現実と裏腹にコミカルな作品だ。 そういえば「サイダー・ハウス・ルール」もそんな感じでした。 あともうひとつグッときたのがあの人が死んじゃうとき。 前触れもありましたがその場に居合わせたのがデカプリオだというのも・・ この子供はふたりの死を見てしまうんですよね。 弟がああなってしまったのもそのトラウマからかもしれない。 わめいたり大笑いしたりという演技が印象的なのですが、 実はデカプリオの演技の中ではデップとルイスがいい仲で、 それを見守るときの自分のことのような嬉しそうな表情。 そういうちょっとした演出がいいんです。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクの恋人も出てたし、 そして同じ映画でマーティのパパ役をやっていた葬儀屋、 あのパパに似てるんだけれども・・ 最後が放火という演出では「母の贈り物」を思い出しました。 ここらはちょっとやりすぎかなぁ・・ 全体的には暗い題材ではあるのに淡々とした素朴な映画になっている。 そこが物足りないし逆に言えばいい作品なのかもしれません。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 13:01:18)《改行有》 2. キャプテン・スーパーマーケット 《ネタバレ》 本作ではいきなり奴隷のように繋がれています。 決闘の邪魔をしたんだっけ??アーサー王とヘンリー王の・・ (アッシュが邪魔をしたのかヘンリーかはて??) とにかくアッシュは誤解されて魔物のいる穴に落とされます。 預言者のような老人がアッシュのチェーンソーを井戸に投げると、 アッシュの前作でおなじみの切断された腕にチェーンソーがドッキング! この瞬間、(なんでB・キャンベルが人気あるのかがわかった)かっこよすぎ! まあシュワちゃんやスタローンのアクションが大好きなら見て損はありません。 アクション嫌いの私も本作の切れのいいコミカルなアクションはお気に入り。 決めポーズに決めセリフがかっこよすぎておかしい。 中世だから騎士の像で義手を作ってくれるんですが、 その銀の手を入れたアッシュ「いかすぜ!」とまた決めポーズ。 T2のシュワちゃんかい?? 未来から来て魔物を倒して使者あつかいなんですが、 死者の書を手に入れないと現代に帰れない。 そしてその書は国にとっても必要なのです。 これを・・とアッシュに聖衣(だろう?ライミ?うれしいよ)を渡す女性を断わる。 そこに怒りのビンタ・・アッシュまたまた突然「ほれたぜ」爆笑! いざゆかん死者の書を求めて冒険の旅へ・・ 謎のじいさん(預言者か賢者?)が呪文を何度も教えるので、 「何回も言うな、もう覚えた!」とアッシュ・・ この呪文を忘れて大変なことになるのが本作の見所。 風車小屋で鏡を割ると破片に映ったアッシュが小人になり、 これはガリバーのパロディでおおいに笑えます。 笑いどころを全部書くところでした、自粛! ライミ監督と私の見る映画の趣味が合いそうで(笑)うれしいです。 最近見始めたレイ・ハリーハウゼン特撮のSF映画へのオマージュは、 飛ぶ死霊怪鳥に始まりCGなしの骸骨軍団! この動き方がギクシャクしてほんとにいいんです。 ただし人間が入ってるものもあり(それは死体が新しいという解釈をします) 洞窟に車を隠すバックトゥザフューチャーネタはまた懐かしい。 タイムトラベルとホラーが合体した楽しい成功例。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-01 09:40:43)《改行有》 3. CUBE 《ネタバレ》 かなり前に話題になった作品ですね。 「CUBE」と「ソウ」とどちらが好きかという問題かも・・ それまでが難解なくせに終わったあとのオチに、 爆笑ものの疲労感を感じる「ソウ」は「ユージュアル・サスペクツ」と同系。 こういう系に腹がたつひとは「CUBE」のほうがいいかも。 「CUBE」はどちらかといえば「未来世紀ブラジル」の虚脱感です。 そしてラスト以外はわりと誰でも楽しめる「ポセイドン・アドベンチャー」です。 外はどうなっているのか? その問いかけは入れられた登場人物より観客の方がさらに大きくなります。 誰が作ったか何の目的で? そんなこともどうでもいいというならば、 その向こうは何なのか? あの人が生き残ったことに逆に恐怖を感じませんか? あの人が何を見たかもわからないですが、 絶望感と恍惚感の入り混じった顔を見れば、 それまでの彼の行動からしても一人でいられない。 要するに何も出来ない人を置き去りに生かしたのです。 それを考えると製作者側はかなり意地悪です(爆) 「ショーシャンクの空に」の社会に復帰できず死を選んだ老人。 「未来世紀ブラジル」の裁判にかけられるオチを思い出した・・ あの白い空白の風景がその向こうにもキューブが果てしなく続くようにも思えるし、 それともただ本当に何もない世界かもしれない・・ コメディに出来たらば孫悟空の釈迦の手だということでいいのですが(笑) そういう風な世界かもしれませんね。 だから神格化された作品なのかもしれません。 「未知との遭遇」の特別版のような神がかりな世界も思い出したし。 私としては中途半端な後味だったので、 あの白い世界よりももっと嫌な世界も見たかった。 彼の足元には上から落ちてきた彼女の死体とかが転がってたり、 その向こうはあの白い世界でもいいので・・ そうすれば(無駄だよ出られない)と何かが言ってるように見えるでしょう。 そうすればかなり絶望感のある救いようのない後味で、 はっきりしないラストよりもすっきりできたかもしれないなぁ・・ [DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 09:46:06)《改行有》 4. 君のいた永遠(とき) 《ネタバレ》 よい作品とは思いますが、実話をもとにしたといっても、 このてのストーリーは特に目新しいものではない。 恋愛物が苦手な私は(連ドラはいい)淡々と流れていく感じでした。 ただ、やぼったいと感じていた最初の方の10代の恋愛。 それが、日にちがたつとそっちの方が記憶に残るのです。 金城やぼったいなぁと思い、20代の洗練された方がいいなと思っていたのに、 なんでだろう・・・ジジもです。みんな今見たらかっこ悪いのに、 大人のときのがきれいでセリフも多いのに・・ そう、トレンディドラマみたいに、作ったって感じのかっこよさ。 あのやぼったいダサイ若さはおかしいんだけど、なにか感じました。 それが戻らないものということで、最後に重なって描かれる愛しさ。 確かに役所浩二?似の中年版金城は違和感ありですが、 ジジの中年版が言わせた「長髪の中年はみっともないわよ」 これはリアルです。そこまで映画で表現しなくてもと思う。 いい表現なんだけど切なくてリアルすぎて、やぼったい19の頃の 金城がビルの上から写真を撮るのがよけいに切ない。 ちょっと狙いすぎでしょう。いや、ここまで狙うんなら、 もっとドラマチックに演出してくれた方がよかった。 日本の連ドラがそういうの得意ですし。そうすれば、暗さも目立たなかった。 いい映画なんだけどどこか暗くて地味なんですよね。 女性監督は、映画の中でもきれいだった。・・と思うんだけど、 たぶん最後のジジ役は監督です。6点(2004-10-17 05:02:40)《改行有》
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