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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 奇跡の海 「生々しい肉体」という表現があるが,いってみればこれは「生々しい精神」の映画だと思う。「性と聖と凄と生」そして「愛と哀」が,モラルを跳び越え,目の前にナマで差し出される。ここで,不快だ,この変態監督が,と簡単に言ってしまってもいいし,実のところ私も全く同感なのだけれど,しかしいったん身を引いて,何故そんなものに惹きつけられるのだろうと自問自答してみれば,その答えを見つけるのは容易なことではないことに気が付く。ひょっとしたら私は無意識に今の世界を憎んでいて,今の価値観が出来上がる前の世界で躍動していた何ものかを望んでいるのかも知れない。そして,ラース・フォン・トリアーの映画につきまとう,何か見てはいけないものを見たようなあの嫌な感じというのは,無意識の自分をさらすことへの恐怖から,自分の意識が発した警告なのかも知れないとも思う。(しかし,こんな余計なことまで考えさせるなんてホントに嫌な奴である。というか,要するにヤツも私も同類ってことか...ガックリ。)9点(2004-02-18 17:57:09)(良:3票) 2. ギャラクシー・クエスト 《ネタバレ》 最初はやっつけ仕事だった彼らが、ラストでは誇りとプライドを持った"クルー"の顔になっていたのが一番感動した。オタクの少年が活躍するのも小気味いい。突然だが、インタビューなんかでごく普通の職についている米国人が「自分の仕事に誇りを持ってます」なんて言うのを聞いて、その素朴な気持ちよさが羨ましくなることがあるが、この映画にもやはりそういった類の「気持ちよさ」があると私は思う。自分に与えられた仕事を愛し、奢らず、真面目に、誇りを持って一所懸命やる、そしてそれが自分と他人を楽しませることになるのだ、というエンターテイメント魂がこの映画にはある。しかし、だからといって説教臭いメッセージを前面に押し出すような安易な方法では、ここでこれだけの高評価を得ることはできなかったろう。この映画は、もちろんスタッフやキャストの狙いにハマっても十分楽しめる。だが、私は彼らが意図しなかったであろうところでも、そういう精神が滲み出ているのを感じ、あの爽やかなラストシーンがより爽やかなものになったと思うのだ。これぞ愛すべき職人の映画。コメディというより、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同じカテゴリである。大画面で観たかった。9点(2004-02-13 10:53:23)(良:2票) 3. ギター弾きの恋 ショーン・ペンの「指演技」は良かったと思うし,ギターの音もいい。ただ,こういう「だめんずウォーカー」な女性心理はさっぱり理解できないのでこの点数。5点(2004-01-25 15:16:08) 4. 機動警察パトレイバー2 the Movie 7点(2004-01-08 15:29:52) 5. CUBE 面白い!こういう映画大好き。シュールな設定もいい。大金かけてもしょーもない映画ばかりがはびこる中,低予算でもこれだけ出来るということを示したB級映画の鑑。これを面白いと思う人と面白くないと思う人の間には,映画の趣味に関して超えられない壁があると思う。9点(2003-12-25 11:55:02)(良:1票)
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