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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 9人の翻訳家 囚われたベストセラー 翻訳、は一つの哲学。 自分の言語で世界を再構築する。 盗作はどうか。 作品をただ売名する行為はどうか。 世界を揺るがす作品をかけるから、 ささやかな復讐を果たせた? 復習のために翻訳できる人を集めた? そこに自分の作品を信じている部分があるからこそ、 人を動かせたのだろうと思う。 傑作。 可能ならば、彼の次の作品が描かれることを。[インターネット(字幕)] 9点(2021-12-13 00:18:45)《改行有》 2. 危険なメソッド 哲学に触れる際に避けて通れないのが自分の存在。 最終的にユングとフロイトを分かつのも自分の存在。 一人、「破壊的なぶつかりが創造する」という女性こそが 二人を破壊したのが痛快といえば痛快。 ただ、写実的な映像は無駄を省いた美しさをつかの間、くれるも どうも人間的な魅力に乏しい。 実際の哲学者がどのようだったか分からないが、 哲学者だからこそ性欲なり学術的な抑圧なりに素直なのではないか。 その素直さを映画から感じることはできず。 ただ、言葉でやりとりして相手の深層とやりとりした(風)の後に 訣別する流れは好きです。[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 21:48:03)《改行有》 3. キャビン 序盤から、「田舎に来たガソスタに寄るわ若者は殺される」への 反逆者とも言わんばかりに白衣のオッサンが出てくるのが斬新。 いざ白衣のオッサンがやられる時に「ざまぁみろ」と思ってしまうのは 製作者の思惑に乗ってしまったか。 ラストそのものだが、太古より眠るものとは一体なんなのだろうか。 悪趣味なのか良い趣味なのか。 その眠るもの、の好きな映画を聞いてみたいと思う次第である。[インターネット(字幕)] 6点(2018-02-12 19:19:13)《改行有》 4. キューブ:ホワイト 閉じ込められた人が叫んだら、 ボイチェンかました声で返答があるのは優しいと思った導入部。 真っ白の部屋で常灯、それだけで精神拷問と思うが、 それよりも電流などの肉体拷問、 あるいは愛する人を用いての精神拷問までしてしまって、 どうも終盤になって立場が入れ替わっても、何に対して怒っているのかが ぼんやりとしてしまっているなぁと。 外界がどのような様子か分からないのが「視聴者に想像させる」 狙いなのかはわからないが、 「(分からない世界の戦士について)俺たちは一人ひとりの名前を、 立派だった同士の名前を覚えている」 と意気込まれても伝わりにくい。 とはいえ、つまらなかったかと言われると キャラははっきりしていたし、妙に制限された研究所の人物数も 良かったなと思う。 実に微妙な作品。[インターネット(字幕)] 5点(2021-12-24 23:40:00)《改行有》
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