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1. クレイマー、クレイマー
よーく比べて考えてみてください。
勝手に女つくって、妻子を置いて家を出ていく男はけっこう多いけど、家族からは非難されても、他人からはあからさまな非難はされない。
女は男をつくってなくても、夫子を置いて家を出ただけで、家族からも他人からも非難される。
それっておかしくないですか?
最初から子どもと一緒では再就職もままならなかったでしょうし、また、夫が子どもを遺棄するようなそこまでひどい人ではないと考えて、置いていったのではないかと思われます。
確かに、子を置いていったことには夫に対する「復讐」のようなニュアンスもあったかもしれない。その道具に子どもを使っていいのか、という問題は残る。
しかしね、子どもに対する扶養の義務を負っているのは母親だけじゃないんですよ。
父親に半分の責任があるのは当然です。
父親が半分の義務を果たしていなかった時代、母親は一手にその責任を引き受けていた。
母親が義務を果たせない環境に身を投じた以上、父親が以前の不足分の反省も求められ、責任を果たさなきゃいけないのは、あたりまえだのクラッカーじゃあーりませんか。
中には、父親は経済を担うというかたちで責任を果たしていたじゃないか、という意見もあるかもしれませんが、それは子どもへの責任のごく一部に過ぎません。親になるということは、ただご飯を多べさせればいい、ということじゃないんですから。(映画がそのことをこそ描いているでしょ?)
やがて、母親は安定した仕事と生活を得られた。いよいよ子どもを取り戻したいと思った。ごく当たり前の展開じゃないでしょうか?
彼女は「納得の行く生き方」を探して、やっとそれを得た。
結婚しているあいだ、彼は自分に満足いく生き方をしていたんでしょう。
でも、彼女は?
パートナーどうしだったら、彼女の生き方のサポートは彼の役割だったはず。
男は女にサポート役を要求し、自分のその役割は果たさない。
全員がそうだとは言いませんが、そういう鈍感な人が多すぎます。
ラスト、押し付けがましくなくて、好感度大だったと思います。7点(2003-08-04 12:24:45)《改行有》
2. グッバイガール
楽しくて胸がキュンとする、いい映画でしたよね。ニール・サイモン、リチャード・ドレイファス、マーシャ・メイスン、この3人の名前を初めて知った作品でもありました。決してカッコいい話、カッコいい役者さんたちじゃないのに、なんてイイ味なんだろう、素敵なシーンなんだろうとタメイキをついたもんです。でも時代背景が古くなっていくことで、これから見る人には古くさく感じられるようになっていってしまうのかな? そうだとししたらちと残念。冒頭からラストまでとても完成度が高いのに、余計なりきみが感じられない点がよかったです。 9点(2003-03-21 02:00:44)(良:1票)
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