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プロフィール |
コメント数 |
496 |
性別 |
男性 |
年齢 |
42歳 |
自己紹介 |
皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。
2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。
私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp |
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1. くまのプーさん(2011)
《ネタバレ》 くまのプーさんの世界というのは恐ろしくて魅力的だと感じた。
まずは、この作品のキャラクターたち。非常に親しみを持てるキャラクター達であるが、その誰もが著しく過剰な一面を持っている。カンガとルーは比較的まともだが、プーさん、イーヨー、ピグレット、アウル、ラビット、ティガーはいずれも妙にリアルな恐さを持っている。これを実写かつ人間でやられたら、少し精神を病んでいるのではないかと心配になってしまう人物のオンパレードだろう。こういう濁った目で無邪気なディズニーアニメを見てはいけないと思いつつも、ついついこう感じてしまう。イーヨーはうつ気質、ピグレットは異常なほどの怖がり、アウルは傍若無人な知ったかぶり、ラビットは神経質なしきりたがり、そしてティガーは常に躁状態である。実際、クリストファーのモデルであるミルンの子クリストファーは、この物語のキャラクターのイメージと自分自身の比較に生涯苦しめられたという。何とも後味の悪い話ではあるが、この異様なほどに「身近」に感じられるキャラクターこそがこの作品の魅力ではないか。人間の特性を細かに分割し、無邪気なビジュアルを持つぬいぐるみ由来のキャラクターに付与するという行為のアンバランスさ、不自然さ。デカダンスすら感じるのは私だけだろうか?
また、この作品でのハチミツという物質のもつ強烈な存在感も印象的である。ハチミツに飢えたプーさんは恐ろしい幻覚に苛まれながらも、ハチミツを手に入れるためにデスパレートな努力をささげ続ける。カエルがハチミツ入りのポットに見えるシーンやハチミツを手に入れたと錯覚したプーさんが泥の中を転げ回るシーンは異様な迫力に満ちていた。最終的にハチミツよりも友人を取ったことをクリストファーに褒められるプーさんを見て、思わず薬物の更生施設でのワンシーンを連想した私のほうが病んでいるのだろうか?
奇抜な不思議の国のアリスよりも、親子連れが客席の大半を占めるこの映画のほうがよっぽどヤバい作品を観た気持ちになった。「時計じかけのオレンジ」の「雨に唄えば」のような狂気を感じた。[映画館(吹替)] 7点(2011-10-05 22:41:19)(良:1票) 《改行有》
2. グレッグのダメ日記
《ネタバレ》 子供時代、ちょっとひねくれた男の子だったなら素直に楽しめる作品。小学校時代の「あるある」話をうまく90分にまとめている。この映画の舞台はアメリカの中学校だが、ちょっと幼稚すぎやしないか。日本で育った僕には小学校高学年の頃が強く思い出された。ひょっとしたら日本の子供のほうが少しませているのかもしれない。
当時のクラスは明確に階級に分かれていた。いじめっ子がおり、いじめられっ子がおり、変な奴がおり、アウトサイダーがいる。第一階級は喧嘩が強かったり運動神経がいい奴で、ここに入るのは並大抵なことではない。第二階級ではいわゆる普通の人であることが大切だ。第一階級を目指すがために第三階級に転落の憂き目にあう人間は多い。目立ちすぎるがためにいじめられてしまうのだ。中庸を以って良しとする考え方が大事だ。
そんな中、主人公のグレッグは第二階級から果敢に第一階級を目指す。人気者としてアルバムに掲載されようとする。容貌としては問題ないが、体が小さい上に、小学校からのどんくさい幼馴染と一緒なのが目下の悩みだ。彼はマキャベリストになり、上を目指すためにあらゆることをする。レスリングを始め、親友との絆を断ち切り、強い者には巻かれ、弱いものをいじめる。しかし、事態はどんどん悪化してしまう。彼のランキングは急降下し、遂にはいじめられるようになってしまうのだ。
彼のやることがことごとく裏目に出るさまは観ていて心地よかった。一種のノスタルジーを感じた。同じ第二階級に属していた僕としては、彼の姿に同情しつつ、その中に自分が見えた。僕も彼と五十歩百歩の卑怯な人間だった。この映画は当時に観たかった。そして、人気者を目指すのではなく、女の子にもてようともせず、もっとかっこよく生きたかった。[DVD(字幕)] 7点(2011-06-14 22:35:04)(良:1票) 《改行有》
3. グリーン・ゾーン
正直に言って、ポール・グリーングラス-マット・デイモンのタッグにはもっと期待していたので、期待以下といえば以下ですが、並みのアクション・サスペンスは遥かに超える出来と思います。物事が主人公にとってうまく進みすぎる嫌いはありますが、まさにノンストップで息もつかせない展開でした。アクション部分のラストも、展開がゆっくりであれば想定できる範囲なのですが、その時はまさかそういう方向に行くとは思わず、びっくりしてしまいました。
ちなみに撮り方に賛否両論あるようですが、私は手ぶれには強いほうなので、その点は特に減点対象とはしていません。また、アメリカ嫌いではないので、イラク戦争の大義云々を持ち出す気もありません。純粋に一個の戦争モノとしての評価です。[映画館(字幕)] 7点(2010-05-31 22:00:25)《改行有》
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