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1. 来る
原作既読でレヴューします。話がかなり大胆に変更されている。特に話の根幹に関わる、香奈の扱いの違いに驚いた。その結果分かりやすくなっている反面、大味な話になった印象も否めない。また原作では「ぼぎわん」とは何か、少しずつ丁寧に紐解かれていくが、映画版はその要素をバッサリカット。これはだいぶ寂しい。原作はJホラーあり、ドラマあり、謎解きあり、バトルあり、といろんな要素を丁寧にバランスよく盛り込んだ秀作だったが、映画版は派手なだけで深みのない内容になってしまった。とはいえ、演出が上手いので、勢いで最後まで見てしまえるのだが。[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-29 14:02:36)
2. グリーン・カード
《ネタバレ》 ブロンティは一見大人しく品のいい女性に見えますが、実はこだわりが強いくせに受身でちょっと荒んでおり、なかなかややこしい女だと思いました。そんなブロンティが善人だけど器の小さいフィルの手に負えないのは納得がいきます。その点ジョージは一見粗野なのに、実は言葉で相手のツボをつく詩人のような感性を持っていたり、繊細な男かと思えば凄みのある過去を持っていたり、謎めいた深みがありブロンティがズブズブとハマっていくのは良く分かる気がします。その上でラストはバッドエンドなのに幸せで美しく、切ないのに甘く、まさに完璧なエンディングだと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2019-01-09 23:23:16)(良:2票)
3. クロエ(2001)
なんだろう、この夢でも見てるようなフワフワした浮遊感。そんな中出てくる人物たちは、幸せな人も寂しさを抱え、幸せでない人も寂しさを抱えている。そんな寂しさをただ黙って受け入れ包み込むような淡い世界観。鑑賞後切ない余韻が消えません。最高でした。[DVD(邦画)] 8点(2011-05-09 21:31:31)
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