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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. グッバイ、レーニン! 一夜にして資本主義化されてしまった世の中で旧体制を再現することは、文字通りの社会主義のパロディ。同時に、社会主義の理想を再現することで資本主義にアイロニーを捧げることも忘れていない。しかし、本作の主題は政治的な部分では無く、母子相互の思いやりにあったので、マザコンの気の全く無い私は少し拍子抜けしてしまった。もっと毒気とドタバタを期待してました。そんな文句を書きつつも、ヘリコプターに運ばれるレーニン像が母親に向かって助けを求めるが如く通り過ぎるシーンには鳥肌が立ってしまったし、充分観る価値のある良い映画だと思います、7点献上。7点(2004-02-28 01:52:05) 22. クジラの島の少女 ほとんど「原住民」の直系の子孫だけが住んでいる筈の島・日本に於いて、その伝統は風前の灯だなぁ…。本作を観たらそんな事を思い、マオリの伝統継承を羨ましく感じました。クライマックスは【ドラえもん】さんの様に「風の谷のナウシカ」みたいな印象を受けました。ところで、アカデミー賞にもノミネートされたというケイシャ・キャッスル=ヒューズ、何より彼女がイイ! 良過ぎる! 舞台でポロポロ泣く所なんか、【キノスケ】さん同様、私も貰い泣きしてしまいました。どことなく雰囲気が愛しのミシェル・ロドリゲスの様だし、将来が楽しみです。この点は彼女に捧げます、6点献上。6点(2004-02-20 01:07:34) 23. クリビアにおまかせ! 「アメリ」の柳の下のどじょうを狙ってアルバトロスが配給する、オランダで60年代に放送されてた「アイ・ラブ・ルーシー」の様なTVドラマの映画化作(らしい)。さくら草通り界隈だけのワン・セットで繰り広げられる他愛も無いミュージカル・コメディ。オランダでは大ヒットだったらしいのですが、まず、この「はい看護婦さん、いいえ看護婦さん」なるドラマを全く知らない私はこの異様な世界に入っていけなかった。ドイツ語に近い響きのオランダ語ミュージカルも耳障りが悪い。それに、大家さんが悪者という設定でも、登場人物全員が変人では誰も応援することも感情移入することも出来ない(むしろ、大家さんに同情した)。色使いと登場人物のコスプレ(男達のブリーフ姿含む)が「オシャレ」なだけではちっとも面白くありません、3点献上。3点(2004-02-07 14:20:27) 24. クイーン&ウォリアー 装丁通りの剣と魔法のファンタジー映画ではなく、夢とうつつでは、どちらが夢でどちらがうつつかという「マトリックス」ですっかりメジャーになったテーマを扱っています。RPG世界と現世が交錯する前半に比べ、現世での話が中心になる後半は物語が弱くなったように感じましたが、一本の映画として見た場合、本作はまるでプロローグの様な作り方。もしかして製作者は「ロード・オブ・ザ・リング」並に三部作のつもりなんじゃないでしょうか(ラストも以後の展開を期待させる終わり方。続編は「真の敵」、最終章は「ソニア覚醒」って感じです。若しくはその手の映画のパロディのつもりなのかな?)。ということで、ファンタ系の秀作を量産し続けるスペイン産のパラレル・ワールド映画に、6点献上。6点(2002-12-01 22:43:55) 25. クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア 「指輪物語」や「恐怖の総和」、そして本作「呪われし者の女王」等、認知度が高い優れた原作邦題を、わざわざいい加減なカタカナ・タイトルに改悪するのは非常に勿体ない傾向です。この邦題の方がヒットすると思っているのなら、配給会社の担当者のマーケティング・センス並びに国語力・英語力はゼロです。さて、話を本題に戻すと、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」同様、遠い過去から現在へ辿る吸血鬼(本作ではレスタト自身)のモノローグが物語の基本になりますが、前作にあった「呪われし者」の悲劇性は薄れ、ストーリーも良く解らない、かといってアクションもそれほど弾けない消化不良感が残りました。特にファッション・センスに難のあるヒロインを演じたマーガリート・モローに全く魅力がありません。また、故アリーヤ演じるタイトルの「女王」も歩き方に特徴があるだけのちょい役。しかも弱い。ま、観てる間は退屈しなかった映像センスとハードロックに、5点献上。5点(2002-11-10 16:36:11) 26. クローン 意外に面白い(少なくとも「シックス・デイ」よりも…)。所々「π」のアロノフスキーを思わせる編集とお約束の追跡劇でノンストップに楽しめます。2079年の背景も良く描けていたと思いますが、オープニングのドッグファイトは懐かしの「スター・ファイター」を彷彿とさせる程ちゃち。せっかくマデリーン・ストウまで出てるのに、この辺がB級感を醸し出してしまっていました。というわけで、6点献上。6点(2002-04-07 17:44:07) 27. クイルズ 芸術家のリビドーは創作という名の排泄行為をし続けることによってのみ解放される、永久に萎えない勃起を扱き続けるが如く。意志ではなく根元的な欲求のなせる業は、例え何を犠牲にしようとも止めること容易ならざり。これは、紙の上に肉欲の限りを撒き散らす永遠に満たされぬ者と、正に「サディズム」と肉欲を実践する狡猾なる偽善者に心の封印を破られ、自らの闇のリビドーに打ちのめされてしまう理想主義者(つまり凡庸なる我々)の物語。私にもナタリー・ポートマン似のアメリア・ワーナーちゃんに「××」や「○○」や「“ピー”」をさせてみたいという、ドス黒いリビドーが沸々と込み上げてきました…。こりゃ絶対に子供に観せてはいけません、7点献上。7点(2002-02-24 19:05:23) 28. クロスファイア(2000) 日本が作った「X-メン」を想像すればこの映画になります。悩みを持つ人達が集団や組織をすぐ作るアメリカに対し、個々が内に籠もってしまう日本。善悪を単純に二分するアメリカに対し、何が正義かを模索し苦悩する日本。その差が映画のスケールの差。結構いい映画なんですけど、「ガメラ」のようなハイテンポなスペクタクルではなく苦悩するファイア・スターターを描いたこの展開では、桃井かおりや永島敏行等のベテラン勢に比し、若手演者の下手さが目立って観てるこっちが恥ずかしくなってしまう。もう少しテイクを重ねるか、巧い若手「映画俳優」の育成を切に望みます。点数は「X-メン」に同じく、5点献上。5点(2002-01-24 20:29:50)(良:1票) 29. グラディエーター (ネタバレバレコメント)最後の最後に正体をばらして敵討ちをするのかと思ったら、なんと途中で正体をばらしてしまう。普通ならそこで即刻打ち首って感じだけど、剣闘士として生き長らえさせた揚げ句、最後は皇帝自ら一騎打ちってか! これは世論に負けた意外にも民主的な皇帝の物語? 私的には敵討ちのカタルシスを全く感じられなかったので、ローマ物を今作った製作者の心意気に6点献上。6点(2001-08-28 19:46:17) 30. グリーン・デスティニー 【びでおや】さんに同感。勝ち気でわがままなお嬢様が勝手気ままに振る舞うことで、周りの人たちを不幸にしていってしまう悲しい物語。でも、皆さんに大変評判の悪い空中乱舞は大好きです。屋根から屋根へと飛び回る追っかけを、あのアングルから1カットで見せられると、ものすごく気持ちイイ! 確かにあの技術を使えば「ドラ○ンボール」も映画化できるし、して欲しい。その映像に7点献上。7点(2001-07-02 13:34:47)
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