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1. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 韓国映画食わず嫌い脱の為の一作目がこれ。かなりいいじゃないですか、おもしろかったよ。主役のお魚のバケモノが程よいでかさというかチビくさいのがまずリアルでいいんだな。あのぬめぬめした動きも好み。
駄作加減て冒頭で大体分かるものだけど、あのロングショットの無機質なオープニングにかなり期待。画面の色も演出のセンスもいい。で、アホ家族いい味出してる出してる!いいね、やっぱり映画はキャラだね。この家族の一人ひとりのアツさと間抜けっぷりが、怪物に最愛の娘をさらわれるという絶望的な悲劇にいいさじ加減で混じってるとこが絶妙。アーチェリーの叔母もいいところで画面さらうし!日本のパニック物にありがちな、やたら顔に力入った演技するうっとおしい家族がいなかったのがよかった。映画と同等家族もB級のずっこけをさりげなく内包してるんだよね、そこがすばらしい。子役もいい、キャアキャア言うだけの足手まといじゃなくてちゃんと自分の立場の中で最善を尽くす潔さ。このお子は生かしてほしかったじゃないですか~。しかしてラストの、彼女が命がけで守った少年とオトンのラスト、これもいい具合だ!韓国B級映画で韓国映画のよさをまず知らしめてもらうとは。どうも半島系のお方は派手に泣いたり叫んだりという印象があるのでさぞけたたましい映画と思っていたら、意外や意外、演出とか演技とかいろんな面で抑制のセンスも効いていた。これに続いていい作品にめぐり合いたいものです。でも大傑作というわけでもないので7点献上。[DVD(字幕)] 7点(2007-03-24 17:15:46)《改行有》
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