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プロフィール |
コメント数 |
216 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://plaza.rakuten.co.jp/maika888/ |
自己紹介 |
正直、生まれは平成じゃないです。かなり、昭和なムード。昔みた映画を思い出しながらレビューしますので、記憶がずいぶんあやふやかも。なにか変なところがあったら、http://plaza.rakuten.co.jp/maika888/のほうにツッコんでおいてください。
好きな女優 「或る夜の殿様」の山田五十鈴、「近松物語」の香川京子 好きな男優 「お茶漬けの味」の佐分利信 好きなキャラクター グレムリンちゃんとマシュマロマン
☆評価基準 10点:超絶。ほとんど奇跡。 9点:傑作。かつ大好きなんだもーんッ! 8点:傑作だし、好きデス。 7点:素晴らしいです。好みの映画です。 6点:まあ、悪くないと思います。 5点:なにか気になるものはあります(~~; |
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1. KUBO/クボ 二本の弦の秘密
《ネタバレ》 CGアニメは、ディズニーをも上回るのではないかしら? 昔のNHKの人形劇みたいな風合いもあり、とくに折り紙の表現は独創的で素晴らしい。
三味線や雪山の猿が出てくるので江戸時代の東北地方に取材してるのかと思ったけど、大魔神みたいな仏像が建ってたり「三種の武具を探す」とか「鷺が魂を運ぶ」とかはヤマトタケルの東征神話を意識してるようでもある。また、月の帝の娘との婚姻譚は竹取物語のようでもある。その他の細かいモチーフについての話は、長くなるので自分のブログに書きます。
日本的なモチーフをさまざま寄せ集めたところが、日本人にはかえって一貫性なく思えてしまうかな。最後は三味線をギターに置き換えて、ビートルズの「While My Guitar Gently Weeps」のカバーで締めてるけど、そこまで深い意味があるとも思えない(ジョージ・ハリスンはこの曲を「易経」に触発されて作ったらしい)。
簡単にいえば「長女の結婚を許さなかった男の罪に、その孫が立ち向かい、一族の不幸を終わらせるまでの物語」であり、いってみりゃ「もしもロミジュリに子供がいたら…」みたいな話なので、物語の類型からいえば、あえて日本を舞台にすることもなく、ヨーロッパでもアメリカでも中東でもどこでもいいんじゃないかって感じ。技術的には8点つけてもいいけど、物語にはさほどの深みを感じなかった。[地上波(吹替)] 7点(2024-03-20 22:00:42)《改行有》
2. クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代
《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。
クリムトとシーレだけではなく、世紀末から大戦までのウィーンの芸術文化を横断的に描いています。たとえばフロイトの「エディプスコンプレックス理論」とウィーン分離派による「父殺し」を関連づけたり、リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」とクリムトの「接吻」を関連づけたりしている。映画というよりはテレビドキュメンタリーの体裁ですが、写真や映像資料はなかなか興味深い。
帝都ウィーンは、フランスにはじまる革命期の後も100年以上にわたって君主制を維持しつづけ、たとえば音楽では古典主義からロマン主義を経て近代主義へと変遷をつづけ、芸術上の黄金時代を築きました。ヨーロッパの辺境であるはずのウィーンが芸術革命の前線だったともいえる。「人間性の解放」から最後は「爛熟」「腐敗」「退廃」「狂気」へと至りますが、こうした近代化を推し進めたのはフロイトやウィトゲンシュタインのようなユダヤ人です。マーラーを米国へ見送ったシェーンベルクやベルクやツェムリンスキーやクリムトも全員ユダヤ人だろうと思います。とくにフロイトはスキャンダラスな無意識(性と暴力)の暴露に至った。カトリシズムの支配するウィーンは、それゆえに近代主義の矛盾がもっとも極限的な形で現れる都市でもあった。現在のウィーンはすっかり「伝統文化の町」みたいになってますが、そこはかつて天才たちがひしめきあう過激な文化都市だったのです。
1907年に(ユダヤ人迫害を避けて)マーラーが渡米し、1914年に皇太子暗殺を発端として戦争がはじまり、1918年に分離派のオットー・ワーグナーとコロマン・モーザーとクリムトが、さらにはエーゴン・シーレまでもがスペイン風邪で死去し、その直後に戦争が終わってハプスブルク帝国が崩壊します。これにてウィーン黄金時代が終わる。ヨーロッパの東側で君主制を終わらせた第一次世界大戦とロシア革命は、いわば「遅れてきた革命」だったかもしれません。[インターネット(吹替)] 7点(2022-10-24 17:42:18)《改行有》
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