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プロフィール |
コメント数 |
565 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。 ※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。 ※管理人様、お世話になっております。 ※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。
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1. 黒い罠
《ネタバレ》 力が入り過ぎているくらいの冒頭の長回し、爆発が起きてヘストンとウェルズの事件解明の物語かと思いきや…そうはならず、お次はメキシコのギャング一家とヘストンの全面対決かと思いきや…そうはならず、ならばジャネット・リーが罠にハメられていくのが主軸かと思いきや…そうでもなく、結局は杖を置き忘れるというボーンヘッドにより注目もしていなかったウェルズと部下の絆関係に、登場せずとも良かったディートリッヒが花を添えて終わる…という焦点がぶれまくりの筋を羅列すればかなりお粗末でありますが、そんな怪しげな筋書きでも映画は十分に面白くなるという好例です。
例えば、ジャネットがモーテルで襲われてしまう場面や(彼女が付け狙われているシーンは全てドキドキしてしまう)ウェルズが殺人を犯す場面の禍々しさは圧巻です。あるいはラストのウェルズとヘストンの対決の緊張感、盗聴器を持って追いかけていく実に間抜けな作戦ですが、つまらない自白のシーンを移動と橋と川により見事な活劇にしています。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-14 18:40:09)(良:3票) 《改行有》
2. 蜘蛛巣城
《ネタバレ》 シェイクスピアの『マクベス』を翻案した本作ですが、見事に日本風にアレンジされています。野心や強欲から身を滅ぼしてしまう愚かな人間。物の怪に唆された訳でもない、ただ心の底にある願望が実現すると言われただけで足を踏み外してしまう様が恐いほど鮮明に描かれています。そんな人間の心理を演じる役者さんが素晴らしいですね。三船敏郎はもちろん、それほど乗り気でない武時に対して、山田五十鈴さん演じる浅茅が無表情で冷酷に指示する姿が不気味です。『マクベス』の「女から生まれた人間に殺されない」というのは省き、最後の壮絶な絶命シーンにしたのは、舞台では到底できない映画ならではの演出ですね。矢の雨の中、目をひん剥いて逃げ回る三船敏郎の強烈さは見物です。冒頭ではまるで昔話を始めるかのように、終りでは無常観が余韻となるように写る城跡も雰囲気を醸し出します。ただ惜しむらくは何を言っているのか聞きづらい事。やや人物関係が入り組んでいるので、誰と戦をしているのか一回観ただけでは良く分りませんでした。[ビデオ(邦画)] 9点(2006-02-21 18:25:01)
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