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プロフィール |
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自己紹介 |
今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。 物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。 備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。
10 至高の殿堂入り 9 心に残る傑作 8 もう一度観たい佳作 7 面白い 6 そこそこ面白い 5 普通 4 それほど面白くはない 3 面白くはないが見どころがなくはない 2 全然面白くない 1 酷い駄作 0 呆れ果ててもはやネタレベル |
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1. 空白
《ネタバレ》 万引き疑いの女子中学生を追いかけたコンビニ店長に非はない。
娘を失ったオヤジに怒りと悲しみの捌け口として執拗にターゲットにさせるのには同情してしまう。
オヤジを演じる古田新太の存在感がすごい。
果たして少女は万引きをしたのか、それとも店長のセクハラだったのか、真相がなかなかわからないまま進んでいくのでストーリーの中に引っ張られる。
娘のカバンから万引きしたと思われる大量の口紅を見つけ、それを黙って処分するオヤジに嫌悪感が掻き立てられる。
娘への愛といっても自分勝手極まりなく、無実の被害を受けた店長に何の謝罪もなく隠蔽しただけ。
オヤジの心がほぐれたことは良かったのだろうが、それはおまえだけの独りよがりなもので、とても心温かい目でなんか見れない。
せめて店長に一言謝れよとムカついてしょうがなかったが、それは作り手としては成功しているということ。
コンビニのパート中年女性(寺島しのぶ)の空回り感も、見ているこちらが恥ずかしくなってくるほど。
人間描写がとてもリアルで細かい。だからそれぞれのキャラクターが生々しく伝わってくる。
被害者でもあり加害者でもある。ちょっとしたボタンの掛け違いで、もどかしくも悲しい結果になっていく。
吉田恵輔監督は、『別離』のファルハーディー監督を彷彿させた。要注目。[インターネット(邦画)] 7点(2024-06-30 06:19:01)★《新規》★《改行有》
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