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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 皇帝円舞曲 皇帝に呼び出され自分の再婚話かと思ったら犬の縁談だとか、蓄音機のセールスに来たら時限爆弾に間違えられるなど、最初からコメディ満載ストーリーとしてはビリー・ワイルダーらしくなかなかおもしろい。チロル地方の音楽やダンスもからませ、ルビッチ風オペレッタをめざしたのはいいが、ビリー・ワイルダーとミュージカルはどうも相性がよくないみたい。挿入曲として「口笛吹きと犬」や「奥様お手をどうぞ」なども入っているのだが・・・。それに湖に浮かぶ島がいかにも人工的に作られた島で愛を語るにはどうかなと思う。ところでジョーン・フォンテインの伯爵夫人だが、米国映画ならばジョアンナ、オーストリアを舞台にした映画だったらヨハンナだろうが、DVDではジョハンナになっている。まるでバトンズとシェヘラザードの子どものように。[DVD(字幕)] 7点(2015-06-30 11:17:28) 2. 心の旅路 今回のDVD鑑賞で3回目だが、何も知らずに見たときの大感動(10点)や、忘れていた部分が鮮やかに蘇った2回目(8点)に較べると、今回はとても感動が薄かった。(6点) それどころか昔感動した同じシーンが、今回は何か作られすぎという感じが強くした。記憶喪失になったり、終盤で記憶を回復する過程がいかにも都合良すぎはしないだろうか。 しかし原作も名作だし、映画もそれ以上の名作だとは思う。細部まで覚えてしまった記憶がじゃまをして評価がむずかしいが、とりあえず3回の平均点に・・・。 今回ひとつだけ違ったことは、前回までグリア・ガーソンの陰にかくれてしまっていたスーザン・ピーターズが、健気に見えたこと。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-30 23:54:44)《改行有》 3. 荒野の決闘 やたらと銃をぶっ放し殺し合う映画は、私は大変嫌いだ。この映画もある程度西部開拓時代の情緒を描いているとはいえ、西部決闘劇で終わったのは非常に残念である。またこの映画では、ワイアット・アープもドク・ホリデイも正義の味方として描かれているが、実在の人物とはかけ離れすぎである。 またたとえ実在から離れた理想の人物を作ったとしても、血なまぐさい解決方法はどうだろうか。 「愛しのクレメンタイン」の主題歌とリンダ・ダーネルの美しさだけが印象に残っただけの映画だったと思う。[DVD(字幕)] 4点(2011-05-29 09:55:43)《改行有》 4. 仔鹿物語(1946) 原作は児童文学として佳作に入るのかもしれないが、自分たちに不都合なものは容赦なく撃ち殺すという米国の銃社会を肯定した作品に思えて好きになれない。 映画に映し出されている自然はとてもきれいだ。いや自然だけでなく、グレゴリー・ペックを初めとする家族三人も、開拓民にはまるで見えないほど垢抜けている。そういう美しさと開拓民の荒くれだったたくましさとがどうも溶け合わない。 また登場する子鹿も、我々現代人の目からすればペットととしか見えず、畑を荒らす獣とかけ離れすぎている。だからなぜ鹿を殺さねばならなかったのかが、頭では理解できても心情的に理解しにくくなるのでは・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2011-05-26 22:19:49)《改行有》
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