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1. ゴーストバスターズ2
《ネタバレ》 オリジナルの『ゴーストバスターズ』は80年代という時代性を反映していて今観るとちょっと辛いものがある。その点この『2』は少し時代が進んでいるぶん、前作についていけない身にはだいぶ観やすくなっている。まず話の進み方が丁寧。テンポが悪くなったという評も多いが、ストーリーのすっ飛ばしや雑なプロットがなくなった。若干シリアスにもなっているが、言ってみるとより「映画」になっている。前作では「間抜け役」と「小役人」はずっと駄目なキャラクターとして固定されていたが、この作品ではちゃんと救済される。リック・モラニスはちょっと救済されすぎなような気がするが。
この映画は初代の良さと様式を活かしながら前に進もうとした。それが成功したとは言い難いが個人的にはこっちの方が好きだ。そういえばタイトル曲もちゃんと当時の先進スタイルにアップデートされている。やはり真面目に作られた映画ではあったんだよ。[インターネット(字幕)] 6点(2019-05-27 13:45:41)《改行有》
2. ゴーストバスターズ(1984)
《ネタバレ》 いつか観るつもりで観ていなかった有名映画を21世紀も初頭を過ぎた時代に初見で観ました。ゆるっ!これはかなり当時の時代性を反映した映画で、いつ誰が観ても名作というものじゃない気がする。
冒頭のビル・マーレイが演じる、女子学生を口説くためにインチキ実験をする教授、あれTVのコントなら成立するでしょう。これを素で映画として見るとかなり感じが悪い。この映画は当時のTVのお笑い人気タレントを当時流行したSFXと組み合わせた流行×流行がたまたま時代性のツボにはまった映画であって、だから人気があったのにシリーズとして続かなかったのだと思う。
今の時代から見ると「ゴースト」が社会に認知される過程がばっさり省かれていて、話のテンポが良いというより雑な感じがする。アメリカ人にとってはTVでおなじみの顔がいつもの調子で荒唐無稽な活躍をするのが痛快だったのだろう。正直ヒロインが賢く強く美しいシガニー・ウィーバーじゃなくて単に可愛い子だったらかなり締まりのない作品になっている気がする。[インターネット(字幕)] 5点(2019-05-27 12:37:39)《改行有》
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