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1. コールド マウンテン
《ネタバレ》 テーマが絞り込めないまま終わりまでいってしまいます(女二人の物語か、愛の物語か、南北戦争の大河ドラマか)。南北戦争というだけでアメリカ人のシンパシーに訴えてそれなりの作品ができあがってしまうのかもしれません。俳優さん達は一流なので、演技だけでも観られる作品が出来上がるんですね。100分過ぎたあたりから最後までウルウルでみおわりました。レネー・ゼルウィガーの演技が助演女優賞ほどかなあと思いつつ、ルビーがお父さんが死んだと聞かされて悪口いいながらも泣き出してしまうそのタイミングで私の目にも涙の洪水。きっと、アメリカ人もあそこでやられたに違いないわ。バイオレンスが含まれた作品は苦手なのですが、風と共に去りぬのダークサイドを見ている感じもしました。変なたとえですが、お涙頂戴の具合は「火垂るの墓」に匹敵するなあ。そこにまんまとはまってしまった私なので8点です。[映画館(字幕)] 8点(2007-02-07 21:49:38)
2. 恍惚(2003)
男女3人の人間関係を描くというのはフランス映画の大きなテーマの一つだと思います。この作品の場合は女2人男一人の関係です。ドラマはカトリーヌとベルナール夫妻の描写、カトリーヌとマルレーヌ(ナタリー)の会話が中心となり物語は進行してゆきます。マルレーヌとベルナールの関係は、マルレーヌからカトリーヌに言葉で語られるという手法を用いています。ドパルデューやベアールは彼(彼女)の持ち味を十分に発揮していますし、ファニー・アルダン(とくに表情)がことのほか良いです。映画のプロモではベアールの写真がたくさん使われていますが、主演はファニー・アルダンですね。この一本の作品の中に倦怠期の中年夫婦の関係や、娼婦として働く女性の寂寥感が表現されています。トリュフォー映画のようにわかりやすく、そしてオチがあります。男女三人の関係の最後を想像しながら見るのも楽しいです。わたしは鈍いので、最後までオチがわからなかったです。邦題は、恍惚だとなんのことかわからないですね。原題がNathalieなので「彼女の中のナタリー」位の方が良かったかなあ。[DVD(字幕)] 8点(2006-12-22 21:40:18)
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