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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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1. ゴッドファーザー PART Ⅱ
《ネタバレ》 「ゴッドファーザー」は好きなシリーズだが、特に「PARTⅡ」はもう何度見たか解らない。
人によっては「PARTⅠ」こそ最高という人もいるだろう。
だが、俺は冒頭からヴィトの悲劇で始まり、ヴィトが栄光を掴んでいく“光”とマイケルが様々なものを失っていく“闇”が交錯する「PARTⅡ」が一番好きだ。ヴィトだけでなく、マイケルの過去も映されるんだ。ヴィトの思い出と混ざりながら。
初見の者にとって、ヴィトが今後どうなるかが気になって最後まで画面に釘付けにされたのだから。
シチリア島で葬儀が行われるシーンから物語は始まる。父、兄、母親まで地元のギャングに殴りこんで失ってしまうヴィトの悲劇。この瞬間からマイケルの復讐が始まり、同時に彼を救ってくれた島の人々の優しさがヴィトに生きる力と人を助ける愛情を育む。村の名前がヴィトを守る“偽名”となって。だから彼はシチリアに戻って来たのだと思う。困っている仲間や家族を守るために覚悟を決め、彼らの代わりに引き金を引いて。
彼らが奥さんの手作りパスタを美味そうに食べるシーンは和む。どうしてこの映画はあんなにも飯を美味そうに食うのだろうか。クレメンザとソニーは若い頃(物心つく前)からつるむ仲。
前半2時間のクライマックスを飾るのは、そんなヴィト自らが暗殺に向う場面だ。
ヴィトがどん底から這い上がり仲間や家族を得る一方、現代のマイケルは後半1時間30分をかけて最盛期からまた次々に最愛の仲間や家族を失っていく。フレドとコニーの何気ない会話が、別れの挨拶になるなんてさ。
華やかなパーティーですら暗い影が差し、寝室に銃弾の雨が振り込み安心して眠る事も出来ない。
議員も机の上の大砲をマフィアのボスに向けてケンカ腰。
痩せていたアル・ネリは亡きクレメンザの代わりを果たすかのように膨れ上がる。
数多の血みどろの殺し合いの後に、以前のマイケルたちが揃って食事をする場面なんかもう何回見ても泣きそうになっちゃうよ。ソニーは元気だし、コニーにブツブツ言ったりフレドとじゃれあう姿なんて・・・それが独りで煙草を吹かし、現在のマイケルの瞳に光が失われて幕を閉じる。[DVD(字幕)] 10点(2014-06-26 19:38:01)(良:1票) 《改行有》
2. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 「ゴッドファーザー」は続編の「Part2」の方が一番面白いし大好きだが、初代も好きだ。
この作品は「映画の面白さ」というものを教えてくれる作品の一つだ。
魅せる、語る、惹きつける。
一度見ただけでは解らない。しかしこの映画には何度も見たくなるような面白さと仕掛けが散りばめられている。
一回で理解できるシーンも多いが、一番のミソは見れば見るほど理解を深められる作品だと思う。二度見てこそ、いや見れば見るほどその圧倒的な世界観に惹き込まれる。
一見すると「マフィアの暴力礼讃」のようにも見えるが、この映画の訴えたいことは「暴力の愚かさ」しかない。
暴力を振るえば振るうほど失っていく大切な何か。
「家族」とファミリーという名の「組織」。
この二つを守った者と、守りきれなかった者。
その二人の人間の光と闇を見せ付けられる。
この映画に溢れる「生」。
家族と語り合い、食事をし、人を愛す。
その裏で繰り返される破壊と「死」。
特にpart2では壊れていくマイケルの家族が「死」として、家族を創っていくヴィトが「生」として見て取れる。
このゴッドファーザーは、マリオ・プーゾの原作小説を元に描かれるが、元々は1本だけで済ます予定だった。
ところが、映画の人気が、マイケルたちの行く末やコッポラの人生まで左右し始める。
part1ではマイケルの青春とその終わり、
part2では父の光を通してマイケルが闇に堕ちていく様子を描き、
part3ではマイケルの苦悩と挫折に満ちた幕引きで終わる。
一人の男が何を成し、何を失っていったか。
それが実に心に響く。
哀しみに満ちちゃあいるが、何故か不快な感じはない。
これほど飯が食いたくなる映画は無い!
みんな美味そうに飯食うんだもん。
クレメンザが頬張ってたパスタとサンド、ワイン。
ガツガツ食べてみんな死んで行く・・・。
特にpart3を見た後だと、無性にpart1やpart2のマイケルやソニーたちに会いたくなんだよな・・・。
マーロン・ブランドのしゃがれ声、
ジェームズ・カーンの兄貴ぶりなど、俳優陣の演技は全て素晴らしい(タリアは除く)
アル・パチーノの演技も素晴らしいの一言。
ソニーとコニーは「暗黒街の顔役」と「悪い奴ほどよく眠る」、中盤の車の爆発は「ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ」を思い出す。本当に映画が好きなんだなあコッポラは。[DVD(字幕)] 9点(2013-12-29 15:49:30)《改行有》
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