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1.  恋は雨上がりのように 《ネタバレ》 小松奈菜の若くキラキラした輝きと美しさを全力で綴じ込んだ作品。原作は未読だが、作品が持つ文学性とキャスティングの妙で、人気漫画を実写化した作品の中では傑出した出来上がりになったのではないだろうか。 冒頭からこれでもかというくらいに小松奈菜という女優の美しさや輝きを際立たせようと工夫しているのが見て取れる。大泉洋を相手役に選んだあたりも、中年男と女子高生の交流という物語に変な厭らしさを出さないための工夫といえる。思春期の女子高生のまっすぐすぎる思いに困惑しながらも、真摯に誠実に接しようとする中年男性の演技は、多少ファンタジーが入った部分はあるにせよ、説得力があった。 漫画実写化、特に女子高生が主人公の映画となるとどうしても色眼鏡をかけて観てしまいがちだが、本作はそうした先入観をなぎ倒す物語のテーマ性の深さがある。全体を通して見れば物語は、一度大きな挫折を味わった主役二人がどのように関わり、どのようにそれぞれの道を進んでいくか、というもの。単に恋愛だけでない、人間ドラマ的要素もちゃんと盛り込めている。回想シーンの効果的な配置や、モノローグに頼らない脚本には好印象を覚えた。雨、陸上、図書館、レストランのシーンにおいてもリアリティバランスを何とか維持するよう工夫がされている。度々言及される芥川の羅生門の一節は、人生の雨宿りという題材に対しての暗喩であろう。これも本作の文学性を補強するのに良い役割を果たしている。これらを振り返ってみれば、巷間に溢れる女子高生が主役の恋愛映画にはない、プラスアルファの要素が盛り込まれているのがわかる。個人的にはこれが本作を突出した出来に押し上げた要因ではなかろうか。 ちなみに本作のマイナスポイントは主に2つ。タイトルロールあたりの実にマンガ的な描写。全体的にあそこだけ違和感があり、そこは写実的に撮ってよかったのではないだろうか。もう一つのマイナス点は、高校生役の俳優陣の演技力。清野菜名はちょっと高校生にしては老けすぎだが演技は及第点。京都弁を使いこなせていない山本舞香、終始平凡な演技の松本穂香は目も当てられなかった。主役を引き立たせるという意味では成功しているかもしれないが、さすがにレベルが低い。 本作の陰の功労者にも目を向けておこう。音楽担当の伊藤ゴローだ。映画音楽で彼の名前を見ることはなかなか少ないが、いつも通りのオーガニックでセンスの良い音楽を提供している。この手の邦画だと、やけに仰々しいかやけに無味乾燥としたBGMが多いのだが、伊藤ゴローを音楽担当に迎えることで、上品ながらも盛り上がりに欠かない音楽提供に成功している。知る人ぞ知るポップバンドであるスカートが本作に協力しているのも憎いところだ。この点、制作陣のセンスの良さが光っている。 全体としてみれば、漫画原作とは思えない”青春ドラマとしての素晴らしい出来を備えた映画”であった。おそらく小松奈菜が高校生役を演じるのはこれで最後だと思うが、その若さゆえの、ときに無鉄砲なくらいの輝きや美しさを綴じ込めることができた意義は大きい。[DVD(邦画)] 8点(2019-08-01 11:51:56)(良:2票) 《改行有》

2.  孤狼の血 《ネタバレ》 6点か7点で迷ったが、6点評価とする。東映実録シリーズへの愛に溢れた娯楽作だった。役所さんの演技も絶好調。また、やくざ役の役者たちの演技が非常に活き活きとしていて、今時珍しい昭和テイストな作品に俳優陣も気合が入っていたのだろう。 ただ、脚本及び作風はどう考えても「県警対組織暴力」と「トレーニング・デイ」を足して二で割ったような作品である。薬剤師の女を使った伏線など、多少工夫は凝らしているが、モデルとした作品以上のオリジナリティを本作は発揮できていないため、あまり高く評価することができなかった。背景・美術も含めたヴィジュアルデザイン、それから撮影スタイルも昭和を意識して作られているが、これが実にチープで噓臭い(笑)。東映実録ものへの愛は伝わるが、こちらが感嘆するくらいの時代の再現性や拘りは感じられない。そもそも論をいえば、昭和の雰囲気から程遠い松坂桃李が、コテコテの昭和な空間に存在している時点で、違和感が凄まじい。しかも設定が昭和63年、つまり1988年のくせにスーツや髪形は今風。メイク担当は仕事をしていたのか?とツッコミを入れたくなった。役所、音尾、中村、阿部の演技は素晴らしかったが、松坂、竹ノ内、滝藤は明らかにキャスティングミスないし本人の技量不足だろう。 結論すると、悪くない出来の娯楽作だが、オリジナリティという点ではやや不満があり、またキャスティングミスも目立つ。ヴィジュアルデザインも雑な仕上がり。7点評価をつけたかったが、粗が多すぎるため6点とする。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2019-07-31 16:58:33)《改行有》

3.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 年末の映画館で鑑賞。 素晴らしい物語、素晴らしいテーマ性を持った映画だと感じた。 演出についてはところどころ思う点があり、8点評価とした。 戦争の影にどんどんと呑みこまれていく日常を描きながらも、物語全体を通してユーモアや笑いの要素は絶えず盛り込まれる。 原爆投下の日が迫るサスペンス(観客はそれを把握していて、劇中の人物はだれも気付かない、という構図が素晴らしい!)と、ほのぼのと笑いやユーモアの交じる描写を何の違和感もなく融合、両立させている脚本・物語は見事だ。 少し注文をつけたくなったのは、淡々とした描写が光る作品だからこそ、空襲~すずさんの片手切断のシーンはやや長ったらしくくどく感じ、原爆投下のシーンはあえて直接的に描かない方が良かったのではないかと感じた。 むしろそれらのシーンはばっさりカットして、腕を失くしたすずさんや、爆風でぼろぼろになった孤児を映すだけでも、衝撃度はあったのではないかと思った。 原作も興味を持って読んでみたが、映画版は原作に負けず劣らずの出来だと感じた。 予算や上映時間の制約の中で、原作の淡々とした世界観を巧みに再構築出来ている。 最後に。 こうした素晴らしい作品の主演を掴み取った”のん”の運や才能はやはり凄いものがあるなと感じた。 彼女と同世代でちやほやされる女優は沢山といるだろう。しかし誰からも記憶される、数年に一本あるかないかの名作に巡り合える女優はごく僅かだ。 事務所とのトラブルや、様々な逆境の中で、彼女は本作を手繰り寄せたわけだから、これはもう”何かを持っている”としか言いようがない。 演技も申し分なかった。のんの将来にも期待したくなる映画だった。[映画館(邦画)] 8点(2018-03-17 17:32:19)《改行有》

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