|
1. 石中先生行状記(1950)
人と人の心が通い合う奇跡の瞬間を鮮やかに描いた映画。「仲たがい」で彼氏の秀一と対立、苦情を申し立てるまり子に石中先生が尋ねます。「で、キミは秀一くんの事を愛していないのかね?」 まり子「・・・・」 石中「どうなんだね?」 まり子「愛していますわ」 石中「どのくらい?」 まり子「この位!(と両手を大きく広げる)」。なんだか心揺さぶられるシーンです。それにしても三船敏郎がメチャかっこいいのでビックリ。椿三十郎やなんかのかっこよさと違って、妙にオンナゴコロをくすぐる、イタリア男みたいなのよ。見た後は素直な気持ちになれそうな優しい映画です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-20 14:04:24)(良:2票)
2. 稲妻草紙
ストーリーはどうってこと無いのですが、テンポの良い会話のリズムとか映像の美しさは楽しめました。あと、神社の石段ってのが花道的な場になっていて、【バカ王子】様がおっしゃる通り田中絹代と阪妻の出会いや立ち回りなどのクライマックスで効果的に使われていましたね。6点(2005-01-17 13:09:20)
3. 怒りを込めて振り返れ(1959)
【八尾の朝吉】様ご指摘の通り、イギリスに根強く残る階級意識や閉塞感に対するやり場の無い「怒り」はちょっと分かりづからかった気がします。ただ、男と女の関係に関しては凄くリアルでしたね。ジミーみたいな男と一緒に暮らしてた、若かかりし頃の事を思い出してしみじみしてしまいました。痛みが無ければ愛を確信できないような関係は、どこまで行ってもお互いを傷つけるだけ。分かっていながら一度ハマり込んだら何故かなかなか抜けられなかったりするんですよねぇ・・。7点(2005-01-05 11:35:39)
|