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1. 稲妻(1952)
もう、構図が素晴らしいの、とにかく。タイトルの稲妻にあるように、最後、高峰秀子演ずる娘の部屋に、母がやってきて口論になる。その場面で窓の向こう側に一筋の稲妻がピカリと走る。それだけ、たったそれだけの演出でこの映画の凄さが身にしみる。家族という囲いの中で巻き起こる様々な事件、出来事。そられの積み重ねが人を変え、人生を狂わせて行く。滑らかな台詞回しから漂う穏やかさ、静けさ、美しさ。この成瀬巳喜男という監督は、日本人女性を華麗に写す天才だったのかも知れない。いや、天才だったのだろう。[映画館(字幕)] 9点(2006-06-19 00:31:05)(良:1票)
2. 生きる
半世紀前の作品なのに、人の考え方や行動は、今とほとんど変わってい
ない気がした。主人公は後、半年しか生きれないと悟った時、
お金を使い、お酒を飲み、幸せな気分になろうとする。でも、結局
そんな事では生きているという気分にはならず、悩んだ末、死ぬ前に
仕事で後悔を残さないようにしようと悟った志村喬演ずる渡辺課長。
それが「生きる」という事かどうかはわからないけれど、自分も
死ぬときに後悔はしたくない。だから俺もいつ死ぬかわからないので、今を精一杯行きようと思います。9点(2004-03-23 00:21:59)(良:1票) 《改行有》
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