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プロフィール |
コメント数 |
176 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
http://blog.livedoor.jp/tikusyou2001/ |
自己紹介 |
栄華なる映画の夢。
それを愛する俺という人間。 人生の節目で楔を打ってる…それが映画。 人が素通りするような映画でも、泣き笑い。 人生を振り返る刻「あの時はこうだったな」と。
喜怒哀楽を織り交ぜ、時に想い出し… フットルースを観て、馬鹿な友達らとオールナイトで遊んだ。 何気なくTVで観てたマッドマックス2が一生の映画に。 深夜、遊び疲れて入った映画館… 寝るつもりだったのに、皆で観入ってしまった事も。 そこで観たブレードランナーは最高だったね。
何かの記念日になりそうな予感のする日に… 素晴らしい想いが出来た一日の終わりに映画を… そして何気ない日にも映画を。
人生を素晴らしくする景色であり、想いなシネマの夢。 観る事で、体感する事で、感じる事で、自分を創ってゆく… 名作・良作・佳作・駄作、全部心から愛してみる。 アレが楽しい、コレも楽しい…それでイイ。
それは新しい映画だったり… 昔、感動した作品だったり… 映画と共に人生を歩んでいけたら幸せです…と思ったり。 皆さんにも良き映画人生を。
…ね?魔法のようでしょ? |
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1. イン・ザ・ヒーロー
《ネタバレ》 東映という会社は、本当に凄いなーと最近思う。
この勢いで、本格的に日本映画を席捲して欲しい。
観たのは――イン・ザ・ヒーロー。
ずっと前にBlu-rayを買ってたが、全然観ないままだった。
厳密に言うと…アレだ。
前の会社で、隣で知り合いが観てたのを斜め見したけど…それで「観た!」とは言えんしね。
まず、感想としては「キャスティングが最高!」と思った。
それも、日本映画じゃ最高級に素晴らしいと思う配置。
いや、最高なのは「豪華」な俳優陣って意味じゃなくて…言わば「役柄がバッチリとフィットしてる」俳優陣って意味。
それと、ヒーロードラマの創り方や、制作の仕組みが分かり易く、解説されてたのも興味深い。
四苦八苦するスタッフを観ながらも「こういう感じで撮ってんのだね…」と、軽ぅぅぅぅく知ってはいた撮影風景だったけど、久しぶりに再確認できた。
そして、アレだ。
彼らの仕事っぷりから、昔から仲良くしていた人達を想い出す…。
当時、モーション・キャプチャーをして貰いながら「スタントマン」や、「アクション指導」をしていた方々だ……まぁ、何かの迷惑になると嫌なので、敢えて名前は出さないようにするけど……あの人らは日々すっごく鍛えている日々を送っている。
年齢を感じさせない動きが本当に素晴らしかったし、それを彷彿させた映像の数々。
いやー、創ってた「北斗の拳」を想い出すなぁ…。
そして、何より…この映画は「ヒーローを製作するドラマ」ではあるが…業種は違うと言えど、自分の働いてるゲーム業界にも通ずるものが確りとあった。
年齢も50代を迎えて、人生を振り返って生きてるなら…また、挫折したり、人生でショックな出来事が、少なからず有るならば、残酷にもガンガンに突き刺さるだろう…業種を問わずに。
――人生の出来事を後悔するか?
――それとも死ぬまで突き進むか?
そこは人それぞれだけど…時おり胸に刺さっただろうタイミングを想い起こせると思う。
この作品で残酷にも、ただ美しかった「こんな事があったなぁ…」って想い出がさ。
さて、素晴らしきキャスティングについて。
中でも、唐沢寿明が演ずる本条渉が、福士蒼汰演ずる一ノ瀬リョウに述べた言葉に強く共感する。
仕事ってのは、アレだ。
例え、部分的な担当だったとしても「全体を掴む事で、全てが理解できて完成度が向上する。」……それってのは俺の大事にしてる強き持論。
殆どの人間はそれを効率や、時間的な不都合で避けているが、俺は絶対に徹底したいと常に考えてる。
あ、ただ……その考えがあっても、上には教えて貰えない場合が(不幸にも)多分にある。
更には、「秘密保持」とか「仕事の優先順位が激しい人」も居るだろうけど…。
そして、その想いを体現するキャストが本当に「いい味」を出してたし、愛しき熱を持った面々だった。
主人公の唐沢寿明は勿論の事、リーを彷彿するあの動きと佇まい。
更には、仮面ライダーフォーゼでも素晴らしい身体能力を見せてくれた福士蒼汰も。
寺島進の出現シーンも(笑ったけど)納得できたし、黒谷友香の張り切り度合いも素晴らしかった。
松方弘樹も久しぶりに観たけど、やっぱ場が締まるねぇ…凄い貫禄だな、と改めて驚嘆した。
あと、アレ!過去、最高に好きだった和久井映見が(個人的に)心をメチャクチャに引っ張られる配役だったし、何よりも素晴らしい演技。
そして、釣りキチ三平に続いて、小宮孝泰が好い味を出してた。
いや、想えばアレ!
これは映画クリエイター版「蒲田行進曲」だね。
ただ、本物の蒲田行進曲と同じで「完成された映画の評価」が出てこないのが若干切なかったりした……まぁ、自分も一応クリエイターなんで、そこが気になったのかな…と思ったりすんだけどね。
俺的には、アメリカン・グラフティのように、軽く各自の「その後」のヒストリーが出る方が好きかな……と思うが、此処に関しては人それぞれだろう。
ともあれ、胸に刺さった。
そして、仕事人の心意気も観せて貰った。
この仕事こそ、まさに最高の仕事だった…と思う。
さて、作品でヒーローが胸に入った。
キッチリと胸に刻まれた。
そして、今週の金曜日に、シン・仮面ライダーの券も入手!
なら、次は新しいヒーローを胸に入れるだけだ。
俺の胸にイン・ザ・ヒーロー。
それが一番大事だ。
.[ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-03-15 14:19:39)《改行有》
2. 異端の鳥
《ネタバレ》
悲惨な感じであれば「炎628」という映画がある。
同系統な悪夢として対を成せる程の映画ではないだろうか?
本作はモノトーンの悪夢が凄まじくクリアな画面を構成していた。
そして、演出が抑えられてるから意外とあっさりと感じてしまうのも異質。
これをネチッこく演出してたら、相当なトラウマが残るの必至だな、と思った次第。
たしかあの主人公って原作じゃ「耳が聞こえなくなってた」とか聞いたけど、違うんだっけ?
まさに身体を削るように感情を失って、最後の最後には発言すらもしなくなった。
色んな人間と出会い、嘲られ、翻弄されたがゆえに、ただただ地獄を征く。
本人は「ただ生きている」と意識してるだけのままに。
それは、老人に彩色されて、天空に飛び立ち…
同胞から迫害を受けて、死んでいった鳥のようでもある。
最後、バスの中で自分の名前を、少年は綴った…
それは正しき道への帰還を意味するのか?
それとも、あれこそが鳥が彩られたのと同じなのか?
異端の鳥の最期をあれこれ考えてしまう。
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炎628と合流して「異端の炎~やってやるぜ!~」って映画にしてくれたら神!
スタローン&ショワルツェネッガーのように。
あ、真面目な人怒っちゃダメですよ♪(てへぺろ★)[映画館(字幕)] 8点(2020-11-18 17:42:21)《改行有》
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