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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  生きる 《ネタバレ》 そのうちDVDを買おうと思っていたところ、BSで放送されて有り難く視聴。'50年代初期の日本の風景。戦後間もない、まだ簡素だけど生き生きと賑やかな町並みが、観ていて楽しい。 課長職で、立派な家に息子夫婦と住み、家政婦も居る。傍から見れば羨ましい限りの生活。病院で死を悟り、家に帰り、仕事に行くため目覚ましをセットする。もう死ぬのに、何で仕事を続けないといけないのか? 心のなかで何度も『光男、光男…』と叫ぶ様子がまた切ない。これからどう生きていけば良いのか。愛する妻に先立たれ、まだ幼かった光男を育て上げることは、渡辺の生きがいに違いなかったろう。今では光男も既に結婚し、西洋かぶれのベッドにガウンと、夫婦で好きなように生きている。一人息子からも必要とされていない今の現実と、死ぬことを言い出せない冷え切った親子関係。 志村喬の目の輝きがとても印象深い。働いて“死骸と一緒”の時は輝きのない目をしていて、死を受け入れて、どう生きるかを模索しだしてから、目が輝く。やせ細る顔と対象的に、生きることへの執着を表すようなギラギラした目。 まず飲む打つ買うと、今までと真逆の生き方をしてみる。残りの人生を自分のために使ってみる。ピアノ伴奏で歌いだす“ゴンドラの唄”。暗い歌が場にそぐわないのはもちろんだけど、どんどん伴奏とズレていくところが、娯楽では満たされない虚しさを感じさせる。暗い空気のタクシーの中で、娼婦が歌う“カモナマイハウス”。帰る家(家庭)など無い渡辺と、心情を察して涙ぐむ小説家の対比が見事。 小田切くんに靴下を買ってあげよう。一緒に遊んで、甘いものもご馳走しよう。残りの人生を若い女との時間に使うと思わせておいて、人が喜ぶ姿に生きがいを見出したんだと気がつく流れがテンポが良くて伝わりやすい。パタパタ跳ねるうさぎのおもちゃと「こんなものでも、日本中の赤ん坊と仲よしになれたような気がするの」そうか、目の前の人を喜ばせるだけじゃなんだ。という気付き。「やる気になれば!」「ワシにも何か出来る!」遂に生きがいを見つけた渡辺の後ろから“ハッピーバースデートゥーユー”。 本作の主題である、渡辺が『生きる』姿を観せず、通夜の席に飛ぶ流れは、今の目で観ても思い切った手法。全てが終わってから振り返る手法は『市民ケーン』のアレンジなのかもしれないけど、その後の職員たちの気持ちの変化が、当時のお役所仕事の風刺として印象深い。また『素晴らしき哉、人生!』とは異なり、自ら、あの状況で気が付き、出来ることをやりきった渡辺の姿は、映画の中のお話に終わらせず、どんな人にもやる気を湧かせたんじゃないだろうか。 ブランコで一人“ゴンドラの唄”を歌う渡辺の目に、生きていた時のような輝きはない。祭壇の遺影と同じように。公園という自分が生きた証を残し、満足して死んでいったんだろう。 台詞がよく聞き取れなくて、居酒屋で小説家に渡すアレが何か分からず。あと録画したものにテロップが入ってたので、やっぱ字幕の付いたDVD買うか。[CS・衛星(邦画)] 9点(2024-02-03 11:54:59)(良:1票) 《改行有》

2.  イヴの総て 《ネタバレ》 “All About Eve”邦題まま『イヴについての全て』なんだけど『総て』って所が良いね。 華やかな授賞式。面白くない顔のゲスト。薄汚いコートと変な帽子の可愛い少女が女優として成功するまでの、朝ドラみたいなシンデレラ・サクセス・ストーリー…にしては、イヴの気持ち・内面が語られることは無く、マーゴやカレン側から観たイヴが語られていく。 やり過ぎ感のある誕生日の祝電や代役の一件で、マーゴとの気持にズレが生じたのでなく、出会った最初からイヴの策略だったのは、やっぱり恐ろしい。 「カズウェルの事など誰も覚えちゃいない」と言わせるほどの演技力と、「子供のやることにイチイチ目くじら立てるなんて」マーゴにはない若さという武器を駆使して、世話になった周りの人たちを踏み台にしてのし上がっていくイヴの内面の醜悪さをまざまざと観せてくれた。 徐々に剥がされる化けの皮。レストランでカレンに取り入り、いよいよ本性を曝け出す。最初の頃の純粋な少女の面影はなく野心に燃える女の顔だ。黒いドレスもイヴの裏の顔を表しているよう。 腹黒いイヴがドウィットを取り込もうとして、逆に身辺調査結果で追い詰められるのはスカッとする。でもドウィットももっと腹黒いな。裏側を知るだけに授賞式の感謝を述べるスピーチの白々しさがハンパない。白いドレスを着たドス黒い名女優。 ホテルの部屋に忍び込んでいたフィービー。合わせ鏡に映る無数のフィービー≒将来のイヴたちが、今後は様々な手を使ってトップの座を目指して挑戦してくる。手に入れた名声と孤独。心を許せる話し相手のいないイヴは、フィービーがどれだけ腹黒かろうと、魂胆が見えようと、近くに置くしかないんだろうな。 定価500円とかの安いDVDは字幕がダメだね。英語の教科書読んでるみたい。[DVD(字幕)] 8点(2023-09-09 13:30:28)《改行有》

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