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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》 タイムリープもののようでいてパラレルワールドもののようでもある。宗教色のある実は死んでました系とも受け取れるし、単純に夢物語とも思えます。SFなのかサスペンスホラーなのかヒューマンドラマなのか?シンプルながら難解さを纏った佳作ですね。 自分的には、パラレルワールドの存在を通して、結局は失ったものを取り戻すことは出来ない、与えられた運命の中でもがき苦しみながら生きるしかないのだ、といったテーマと受け止めました。 この場合のパラレルワールドは、意識下のものではなくあくまでも実在する位置付け。なので矛盾(と思い込んでしまった状況)の排除は避けられないのですね。もう一人の自分を殺しても時間軸は元々ずれているから未来に何一つ影響しない。もっとも、本来的には連続性のない異なる世界ですから、仮令二人の自分が存在しても何一つ問題はないのでしょうけれど。 いろいろと解釈が可能で、観終わった後振り返って反芻できる。こういう作品は大好物なので9点献上です。 ちなみに、邦題の副題「交差する世界」については、パラレルワールドが交差しているとは思えないので不要と感じました。[インターネット(字幕)] 9点(2022-11-01 10:47:32)(良:2票) 《改行有》 2. ザ・タイガーキッド~旅立ちの鉄拳~ 《ネタバレ》 素晴らしいですね。主人公の彼も、ヒロインの彼女も、存在感がある。そして、生身の戦いのベースであるシラットって凄い! ストーリー的には典型的な雰囲気と言いましょうか、とにかくシンプル。でも、アクション場面は先行する生身アクション作品と比べても決してひけをとらない。ラストが悲し過ぎるのが、ちょっとどうかなぁ?と思いつつも大満足です。 東南アジア映画、まだまだ掘り出し物があるんだろうなぁ…。[DVD(字幕)] 9点(2011-07-19 00:15:07)《改行有》 3. 30 MILES サンジュウマイル 《ネタバレ》 初めてレンタル屋さんで見かけ、パッケージの絵柄を見つつ手に取った時には「ありがちなヒッチハイクもの」と思って棚に戻し、別の作品の予告編集で見た時には「あれ?ちょっと違うのかな?」とやや興味を持ち、「4本借りたらもう1本は無料」というお店のサービスで背中を押されてとうとう借りた作品。ところがところが、借りて良かった! 舞台劇とも思えるような、男二人の会話のみで魅せる作品。良く出来てます。脚本も構成も良し。 殆どが夜の荒野なので風景なし。登場人物は男二人だけなので尚更殺風景。交わされる会話は子どもじみた口喧嘩の連続。それなのに、少しずつ二人の人生が浮かび上がって来て、最後には運命的にクロスする。なるほど、そう来たか! どう見ても超低予算作品ですし、この後彼がどうなってしまうかいろいろ想像してしまいますけれど、これは間違いなく秀作です。[DVD(字幕)] 8点(2009-05-06 00:40:10)(良:1票) 《改行有》 4. ザ・ヒットマン(2003) 《ネタバレ》 同時期にレンタルリリースされた「ヒットマン」に酷似したDVDジャケット。しかも、役者さん違うし…(?) と、まぁこれだけの材料だとトンデモ映画と考えてしまいそうですけれど、ところがドッコイでしたね。面白い。 非情な暗殺者がアルツハイマーを発症し、自らの行動さえ把握できなくなっていく。自分を道具としてしか認めず、非道な理由から少女の暗殺指令を出す組織を憎み、刑事を利用して巧みに復讐を遂げるヒットマン。 少々無理のあるベッドシーンとか、苦笑してしまう場面もありますが、これは思わぬ収穫でした。 聞けば、ヨーロッパでは興行記録を塗り替えたり、批評家による賞を受賞したりと、なかなかの評価を得ているそうな。 十分に楽しませていただきました。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-11 19:58:51)《改行有》 5. サブライム -白衣に潜む狂気- 未見の方へ、敢えてネタバレはしませんがひとつだけ注意事項。邦題の副題は全く関係ありませんので無視してください。まぁ確かにそういう側面から観れないこともありませんけれど、制作者の意図する部分としてはいくつかある手段のひとつに過ぎませんので。それからDVDのジャケットも誤解を受けるものだし、作品登録要望にあたって敢えて残しておきましたが、こりゃホラーじゃないですよ。違うと思うなぁ~。。。 そういうマイナス要因が多いことに対して1点おまけの8点献上をさせていただきました。面白いと思いますよ。類似作がありますので、アイディア自体は特に目新しいとは思いませんでしたけれど、対象の捉え方、アプローチの仕方としては過去の作品とは一線を画します。まずは一見されてはいかがでしょう?[DVD(字幕)] 8点(2007-12-02 08:28:11)《改行有》 6. ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 原作未読なので、オリジナル作品としての感想をひとこと。 シンプルなストーリー、激しい銃撃戦シーン、銃火器・小物の充実ぶり… 全体として納得の1本です。やっぱりヒーローは不死身じゃなくっちゃね。ちょっとばかり非現実的なところも目につきはするものの、この手の作品でお約束である絶体絶命の危機もなく(あ、冒頭のがそうかもしれない?)、てか、そちらは脇役にお任せ?とにかく、安心して観てられました。あくまでも娯楽作品として、実に面白かったです。 そして、一番の納得は、他の作品ではあんまり観られないことですけれど、正義の象徴である主人公が、怒りのあまり(愛国心のあまり?)悪人たちを抹殺しまくること。特にエンディングは大サービスです。やっぱ正義の味方はこうでなくっちゃ![DVD(字幕)] 8点(2007-09-23 23:04:59)《改行有》 7. サスペクト・ゼロ スピード感のある展開で一気に観ることが出来る作品。スピード感がありすぎて、描き込み方が不十分と言えなくもない作品。素材的には好きですね。決して絵空事とも言えないでしょう。サイコものとして観るも、サイキックものとして観るも、見る者の感性次第というところでしょうか。強いて言うなら、主人公と犯人の心理にもう少し突っ込んで欲しかった。あと30分長くてもいいから。それによってもっと評価が上がるのでは?でも、ワタシ的には見事にツボにハマりました。キャスティングも納得。単純に楽しめました。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 01:26:45)(良:1票) 8. 30デイズ・ナイト 《ネタバレ》 見応えのある作品ですね。多少、描き方が足りない部分があるんじゃないかと感じますが、全体の纏まりの中で考えれば、娯楽作品として十分に描ききれていると思います。 とかく日本人には、ヴァンパイアものは馴染みにくいと思います。でも、この作品はゾンビものを彷彿させる吸血鬼たちの描き方で、その辺りをクリア。新鮮な恐怖の演出ですね。 ホラー作品らしいお約束的演出も多々あり、ラストでは考えさせられ、思わぬスマッシュヒットでした。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-26 00:37:55)(良:1票) 《改行有》 9. サロゲート 《ネタバレ》 この作品、出来としては良いと思います。比較的短い尺の中で、キッチリと物語を紡いでいると思います。 近未来の機械化された社会。完璧と見える社会であっても、人間としての悩みや心の傷は存在し、結局、人はその呪縛からは逃れられない。 このテーマと展開は、古のSF作品から始まって数限りなく作られて来たもの。特に意外性もなければ共感も持てるとは限らない。でも、それだけ万人に受け入れられるネタなんですよね。非常に解りやすい。シンプルです。 ただ、ちょっと尺が短過ぎたかな?テーマとエピソードを絞り込み過ぎてしまいましたね。そのあたりが減点理由かな?[DVD(字幕)] 7点(2011-05-22 02:37:53)《改行有》 10. 最強絶叫ダンス計画 《ネタバレ》 楽しいです。適当なパロディ作品かと思いきや、結構本気モードで作られてますね。メインテーマはそれこそいい加減ですけれど、パートパートは本気で作りこんでるんじゃないでしょうか?必要以上に下ネタに依存していないところも好感。オマケの7点献上です。[DVD(字幕)] 7点(2010-10-31 21:17:43) 11. ザ・コールデスト 《ネタバレ》 つい最近もノルウェー産ホラーを観ましたけれど、なかなか魅力的な作品を送り出しますね。題材や設定としては特筆すべきほど個性的ではありませんが、逆にオーソドックスであるにも関わらず惹きつけられるところに力量を感じさせられます。 この作品も確かに怖い。ある程度お約束通りの展開なので、ドキッ!とかビクッ!とかはしないのだけれど、そのお約束にワクワクしながら決してがっかりさせられることなく物語が展開していく。でもって、かなり怖い作りなのにちゃっかりコメディータッチなパーツも組み込んでたりする。なかなかどうして器用な作風です。 役者さんたちも、全然馴染みのない顔ぶれなのに妙にしっくり来る。ノルウェー語は解りませんけど、皆さん演技派ぞろいなのでは? 米国産ホラーと少し違った味わいは、一見の価値ありと思います。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-29 02:30:50)《改行有》 12. ザ・ダーク(2005) 《ネタバレ》 冒頭からホラーにありがちな演出が目立ちますが、そのあたりの「お約束」を嫌わない方には良作ではないのかと。ちなみに私は少しばかり苛立ってしまいましたが…。かと言って、否定はしません。やはり、全体を通じて表現されている「ダーク」さは、ひとつひとつの演出なくしては成立しないと思いますし、丁寧に作り上げられている作品だと思います。主な登場人物である4人も、特に強烈な個性を発するタイプではなく、そのあたりの日常感がドラマ全体の非日常性を盛り上げているのではないかと。 それにしても、物語の発端である「集団自殺」、てか「集団無理心中」、それとも「集団自殺幇助」かな?何にしても、ひどい話。しかも、戻ってきた愛娘を虐待するとは。その結果、何の関係もない命が失われるのは、あまりに不条理。8点ぐらい献上したいところですけど、その辺が減点理由かな?[DVD(字幕)] 7点(2007-12-01 14:40:34)《改行有》 13. サイレンス/血の呪 エロディ・ブシェーズの熱演が光ります。ジェラール・ドパルデューの重厚な演技も素晴らしい。脇を固めるカルメン・マウラも渋いっ!また、テーマの割に暖かな色調の画面が、2人の姉妹の悲しい人生を際立たせています。ストーリー的には、双子の間にある不思議な繋がりがイマイチ明確になっていなかったり、サラの病気の真相が説明不足だったり、強いて言うなら詰めの甘さがあるように思えます。でも、全体的としては纏まりのある良い作品だと思います。ただ、邦題の「血の呪」… そりゃ~ないでしょ!7点(2005-02-03 20:15:18) 14. 殺人の追憶 前半、これってコメディ?と思わせるような演出の数々に、事件の酷さが薄れてしまいます。しかし、時間の経過とともにシリアスさがジワジワと染み出してきて、エンディングを迎える頃には重々しいドラマに仕上がっています。そのあたりの手腕は素晴らしいと思いますね。出演者達の熱演も光ります。ただ、どうなんでしょう、映画としては満足できないこともないのですが、どうにも描かれている光景が馴染めません。冤罪、証拠捏造、暴力、拷問… 事件現場で死体を前に遊ぶ子供達、平然と見守る野次馬、酷い死体に向けられるTVカメラ… わずか20年ほど昔に、こんな現実が隣国であったんでしょうか?その辺りが消化不良の原因と思います。それから、実話としては未解決事件であっても、映画化するにあたっては、もう少しだけ作者の解釈を加えて欲しかったですね。良作だけに少し残念。7点(2005-01-31 20:35:40) 15. サブリミナル 《ネタバレ》 何かが足りない、そんな第一印象の作品。もっと難解に構成できなかったものか、はたまた、敢えて万人が容易に理解できるレベルに留めたのか、いずれにしても消化不良感が残ります。てか、消化容易で物足りない感が強く残ります。 そもそも終盤、登場人物たちが1点に収斂して行く設定に必然性があるのだろうか?運命論だけで説明するのには極めて無理があります。 もっとヒネリを加えて、パラレルワールドも1人の脳内世界で留めないで、哲学的なエッセンスを加えれば、きっと傑作になったと思うところです。[DVD(字幕)] 6点(2011-10-31 00:56:27)《改行有》 16. 最終爆笑計画 《ネタバレ》 「永遠の子どもたち」と「アザーズ」という、私としてはお気に入りの2本をモチーフにしているのでやや贔屓目の得点ですけれど、この作品、この手のパロディものとしては結構きちんと作られてます。1発芸的なパロディのコマ割りを無理やり繋げてるのではなく、まとまりのある作品に一応なってます。てか着眼点がシブいですね。原題はそのまんまストレートでヒネリのひとつもありませんが、その辺りも好感持てるかも。 関係ないけど、途中「REC」のパロディが出ますけど、アンヘラ嬢は本国でも「やかましい!」と思われてるのが分かってニンマリしたりして。 それにしても、この手の邦題による無理やりのシリーズ化(?)はいい加減に止めたらと言いたくなるなぁ…。[DVD(字幕)] 6点(2011-04-03 15:29:43)《改行有》 17. ザ・クリーナー 消された殺人 観応えはあるんですけどね、そりゃまぁサミュエルおじさんの演技力やらエドおじさんの存在感やら、具材は揃ってますから当然といえば当然。ストーリー的にも十分楽しめます。適度にどんでん返しも用意されてるし。 ただ、なんだか物足りなかったです。いろんなバリエーションのサスペンス作品が作られ過ぎていて、このぐらいのストーリー展開では最早驚かされない。つまり、決め手に欠けている感じ。せっかく「クリーナー」という職業故の事件の発端を用意したのだから、何かもうひとつそこから先に展開して欲しかった。オリジナリティが欲しかった。そんなところがやや残念。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-25 11:39:00)《改行有》 18. サバイバル・フィールド 《ネタバレ》 ある意味期待どおりの作品でした。一言で言えば「アウトドア版『キューブ』」かな?ま、こんなこと実際にやったら、バレるに決まってますよね? 「死」を目の当たりにしたい、人間としての感情を失った者たち。日常生活の「平和」に退屈してしまった若者たち。利害関係の一致がある訳もなく、こりゃ、そう簡単に相容れることはないです。でも、ここでは前者が全てを決定するんですね。だから、参加者はたまったもんじゃない。ひたすらゲームの駒として犠牲になっていく訳です。みんな錯乱して死んでいきます。そりゃ当然です。理不尽過ぎますからね。ゲームと現実は乖離しているからこそ安心して楽しめる。両者が表裏一体だとしたら、たいていは、そんな恐いもんに参加しませんから。 と言う訳で、心配していたハンディカメラの手ぶれ映像に酔うこともなく、結構楽しめました。エンディングは賛否両論ありそうですけれどね。[DVD(字幕)] 6点(2010-06-19 19:52:55)《改行有》 19. 34バレット<OV> 《ネタバレ》 モーガンさん、どうしてこの仕事受けたんでしょ?ってな感じで、実は殆ど活躍しません。 主役は麻薬密売グループのチンピラたち。彼らは決してギャングではなく、それぞれの価値観で生きている若者たち。貧困ゆえに悪に手を染めはするものの、人としての優しさはどこかに残している。犯罪多発都市の片隅で、ある意味一生懸命に生きている彼らにスポットを当て、単に悪党ということではなく、あくまでも人間として描いています。そのあたりは丁寧な作り方の作品ですね。 ただ、やっぱり感情移入は出来ません。やっぱ、他人の迷惑顧みないヤツらだし、麻薬を売りまくってるとんでもないヤツらですから。 罪もない幼児が、一人のチンピラの考えなしに放った弾丸の餌食になってしまう。淡々と進むドラマのクライマックスで起きる悲劇は、まさに現代社会の闇の産物。このあたりが重要なテーマになっています。 もう少し、テンポ良く進められなかったかなぁ… その辺りが少しだけ残念! ちなみに、DVDのジャケットは?? 特殊部隊登場ですか?(出てないって!!) モーガンさんカッコいい!(本編では銃を構えないって!) なにより、DVDジャケット裏のストーリー紹介?(全然違うし!) これで減点はしないけれど、配給元さん、こりゃあんまりだ…[DVD(字幕)] 6点(2009-05-08 00:05:44)《改行有》 20. ザ・スナイパー(2006) キャスティングの割に、どうにも薄い作品ですね。つまんない!と切って捨てるにはもったいないけれど、どうにも表面的というか深みがない。もう少し背景を描いた方がいいんじゃないだろか? なんだかすぐに記憶から消えてしまいそうな作品だなぁ…[DVD(字幕)] 6点(2008-09-30 01:12:10)《改行有》
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