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1. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
《ネタバレ》 ジェームズ・フランコもメジャー映画の主演級になってきた?(トリスタン…) でも真の主人公はチンパンジーのシーザー。 「キング・コング」でも演じたアンディ・サーキスの演技をパフォーマンス・キャプチャーで転写した彼は、類人猿でありながら人間でもあるよう。 時に知的な、時に哀しげなまなざしが彼と他の類人猿を区別しており、魅力的。(シーザーもイケメンに見えます) 本来の枠からはみだした者への虐待→反乱の構図はめずらしくはないものの、「猿の惑星」の原点となれば興味はおのずと。 シーザーの知能の発達要因が、ウィルの父親も患っているアルツハイマー病の新薬ALZ-112なのが今の時代を感じさせます。 舞台がサンフランシスコなのは、ゴールデン・ゲート・ブリッジとレッドウッド国立公園を使いたかったようで、金門橋がアクション映画で使われるのは「007/美しき獲物たち」以来かもしれませんが、セットでなくCGに落としこんでいるので、自由自在なアングルでフルに使いこなしていて見応えあり、身を挺してリーダーを守るゴリラが感動的。 成長過程においても世界一の巨木セコイア(アメリカ杉)に登っていたシーザーが最後に再び、というのは彼らがいずれ世界を支配する隠喩なのでしょうか。 新人監督さんだそうですが、気負いなくコンパクトにまとまっている映画。 「インモータルズ」では巫女だったフリーダ・ピントも、インド系のしっとりとした美しさを見せていました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-06 07:00:02)
2. 最強のふたり
《ネタバレ》 闇の中に白い半月が浮かびあがる。 ドリスの笑顔。 フィリップが求めていたもの。 他の介護人に替わったことでわかった、文字どおりかけがえ(掛け替え)のない存在のふたり。[映画館(字幕)] 7点(2012-10-10 06:59:56)
3. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
「21世紀の三銃士」らしい映画。 アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ合作ってすごくない? 国は違っても三銃士好きが多いのは、おフランスの気取りがないデュマの豪快な作風ゆえか。 原作を生かしつつ新しいアイディアも盛り込み、なかなかよく出来てるエンタメ作品。 ワル側にスター俳優が多く、マッツのロシュフォールってい~ね! 監督と「バイオハザード」で組むミレディ役ミラはデビュー20年たっても色香おとろえず、ヴァルツのリシュリューとオーリーのバッキンガム公は意外と普通だったかな。 ダルタニアン役のローガン・ラーマンは「パーシー・ジャクソン」の時は全然いいと思いませんでしたが長髪だと美少年風に、侍女コンスタンス(ボナシウ夫人ではなくフリー)と可愛いカップル。 マシュー「ダーシー」マクファディンのアトスはミレディとのからみがあるけど、アラミス、ポルトスはこれという見せ場がないのがちょい不満。 本来4人いる従者は恰幅のいいプランシェだけ。(人形劇しか見てない人はプランシェをサルだと思ってるんだけど、サルじゃないよ!) バカ殿っぽいルイ13世の不器用な愛と一生懸命流行を追う衣装もイジらしい。 ご自慢の飛行船は「空飛ぶパイレーツ」、「生きた船首像」はいいアイディア。 三銃士には必須!の殺陣もがんばってるし時間を感じさせない仕上り。 字幕の2Dでしたが、3Dだと空中戦は迫力ありそうでした。 最後のアレはお遊び、それともマジで続編?[映画館(字幕)] 7点(2011-10-28 19:00:02)
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