|
1. 殺人の追憶
《ネタバレ》 映像の巧みさ,惹きつける場面転換など,名作と呼ばれる意味はよくわかったけれど,肝心の内容が「未解決連続殺人事件」と「自白の強要や拷問などをしてでも”犯人”を捕まえたい刑事たち」なので,「何を言いたいのだろう」と思ってしまった。
連続殺人事件を解決したいならば,犯人を捏造してしまいうわべだけで終結させることこそ,最も避けるべきところなのにそのようなことに危機感さえ持っていない。
それどころか,「自分たちの捜査を邪魔するとは何事だ」「自分たちは被害者だ」といわんばかりの主人公の振る舞いがひたすら不愉快に映ってしまった。
犯人が捏造されれば,真犯人が野放しになって事件は増えるばかりなのに,そんなことも気づいていないのか?
映画技術は素晴らしいかもしれないが,私には名作とは思えなかった。虚しい作品だった。[映画館(字幕)] 6点(2021-01-04 14:39:53)《改行有》
2. search サーチ
《ネタバレ》 面白かった!
「パソコンの画面で展開する」という制約をどうするかと思ったのだけれど,パソコン上でしか描けない「入力操作に出る感情の起伏」がとてもよかった。
入力を何度も消したり,一気に書いてガツンと送って後から後悔したり,すごくあるあるだなあ。その機微に父親の心情がにじんでいてとてもよかった。
インターネットの表裏の表現もあるあるだけれど,まとめて見ることで現代の社会が凝縮されているようで,50年後にはこの描写がどう観られるのだろうか,などとも思いました。
しかし,Facebookのパスワードを新しいものにしてしまったら,娘がアクセスできなくなってSOS信号出せなくなるのでは!? と焦りました。[映画館(字幕)] 8点(2019-03-05 19:36:59)《改行有》
3. THE 有頂天ホテル
有名な映画なので期待したけれど……うーん。
群像劇の多重構造になっているのは面白いけれど,誰にも今ひとつ心惹かれず,ガヤガヤして怒鳴ってヒステリックな人ばかりで,観ていてしんどかった。そうでない人も,基本的に不条理なことを人に要求したりで,人のエゴばかりずっと観せられた気持ちだった。
物事が転がるきっかけも,見栄や嘘ばかりで,全然笑えませんでした。
ギターを背負いながら仕事したり,バンダナをしたまま仕事をしたり,高級ホテルのバーにキャビンアテンダントの服を着て現れたり……これらの不自然さは,舞台だったら面白かったと思う。でもこれは映像作品なので,強引な演出がすごく気になってしまう。
演出がうまくはまっていなくても,物語にやさしさがあふれていれば,面白かったと思うし,
逆に物語が見栄や嘘ばかりでも,演出がはまっていれば面白かったと思います。
フィナーレも,「ああ,フィナーレだなあ」という以上の感想がなかった。[地上波(邦画)] 5点(2017-11-27 14:44:09)《改行有》
0 | 0 | 0.00% |
|
1 | 0 | 0.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 0 | 0.00% |
|
4 | 1 | 2.70% |
|
5 | 5 | 13.51% |
|
6 | 3 | 8.11% |
|
7 | 9 | 24.32% |
|
8 | 9 | 24.32% |
|
9 | 3 | 8.11% |
|
10 | 7 | 18.92% |
|
|
|