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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. 13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ 《ネタバレ》 主人公のジェナは悪い人間ではありませんが、ミーハーすぎて好感が持てないです。 30歳になった自分がどういう人間か知り、変えようとする。根は真面目な人間ですから、理屈はわかります。 ですがその真面目な人間が、ルーシーという悪友の影響だけでここまで変わるものかという疑問は残ります。 人に濡れ衣をきせて簡単にクビにする。自社を裏切り、他社に情報を売る。友人の同僚を寝取る。もはや別人格です。 ストーリーについても苦言をひとつ。 本作のストーリーは、ある種サクセスストーリーのテイストだと思います。 幼馴染のマットと組んで、ポイズ誌の誌面刷新に取り組むジェナ。30歳の自分を知り、13歳の頃の良さに気付く。13歳でしか味わうことが出来ない人生、その思いが反映された誌面。会議で絶賛されるジェナのアイデア。これがサクセスストーリーでなくてなんでしょう。 ここでお約束とも言うべきルーシーの裏切り。ジェナのアイデアはライバル誌スパークルのもとへ。スパークルの広告に掲載されるジェナのアイデア。なんて悲しくて悔しい展開。いったい、ここからどんな巻き返し、逆転をはかるのか。 期待に胸をふくらませながら見ていたら、ここでまさかのタイムスリップ。 おいおい!それは反則なんじゃないか。 のび太くんだって、もう少しちゃんとけじめつけまっせ。 なにもかもを一からやり直せば、そりゃあ未来を知っているんだから上手くいくに決まっていますが、それは『タイムスリップの搾取』です。[DVD(字幕)] 6点(2017-03-16 13:48:36)(良:1票) 《改行有》 22. 座頭市(2003) 《ネタバレ》 途中までは面白かったのですが、中盤以降の盛り上がりに欠けます。 人間ドラマ中心で描きたいのか、剣戟アクション中心の展開でいきたいのか、はっきりしません。 姉弟のエピソードを掘り下げるのは、復讐のカタルシスを得るために必要。ですがそのエピソードに尺をとりすぎて、どうしても中だるみを感じてしまいます。また、尺を取っている割に、エピソードに深みがありません。人間ドラマを淡々と描いてしまう北野監督の良さが、今回はマイナスに働いている感じがします。 それは他のキャラクターにも言えることです。また、個性をはっきりさせた割に、その個性の『良さ』が劇中で活かしきれていない気がするのも、もったいない。 服部は最後まで結局ただの用心棒としての役割に終始。そこに葛藤があるのかもしれませんが、惜しくもそれは描かれません。病床の妻とのエピソードは、半ば放置。服部は切られ、病床の妻は唐突に自害。二人への共感が劇中でもっと感じられるようになっていれば、服部と座頭市の対決の味わいは格別なものになっていたかもしれません。 新吉は終始ただのにぎやかしで、何かの役に立つことはありません。おうめもただの良い人どまり。 この作品では、『人の心境の変化』『イメージとのギャップ』などがほとんど描かれていないのです。そこにあるのは、ただ決められたストーリーをなぞるだけの、出来レース。もちろんフィクションは総じて出来レース。ですがそれを感じさせないのが映画でしょう。 それでもこの作品がそれなりに面白く感じるのは、座頭市アクションの爽快感。これに尽きます。 特に『効果音』の使い方は、個人的に大好き。アニメチックなくらいオーバーで、この『効果音』が座頭市の『強さ』を演出する最大の立役者となっている気がします。 よってアクションは良い。人間ドラマは今いち。期待していた程の映画ではなかったのが正直な感想です。[DVD(邦画)] 6点(2016-12-07 12:07:37)(良:1票) 《改行有》 23. 最高の人生 《ネタバレ》 何気に豪華キャスト陣で、大変に雰囲気のある映画。 原題は『LEVITY』。意味は『軽率』『気まぐれ』『不謹慎』。 若いときの軽率な行動で、人生を台無しにしてしまったマヌエル。若い頃の自分と同じように軽率な行動を繰り返すソフィアやアブナーをほっておけません。といったストーリーから考えると、原題のほうがしっくりきます。『最高の人生』ではちょっとイメージが変わります。 更に、自分が殺してしまった若者の姉の助けになることで、過去の自分の過ちを償おうとします。 つまりは贖罪の物語。これがこの作品の骨子です。 ところがこれに少し恋愛要素が加わります。あろうことか、マヌエルは自分が殺した弟の姉アデルに、自分の正体を明かさないまま恋に落ちてしまうのです。アデルの助けになろうとするうちに、アデルに惹かれちゃうんですね。そして一線まで越えてしまう。挙句の果てには、お別れの手紙を出しておきながら、ラストに『また会えるかな。』なんて、未練がましいことまで言います。これはがっかりです。結局は自分のことしか考えていません。贖罪の物語に徹してくれれば良かったのに、余計なラブストーリーのせいでマヌエルに共感しきれません。 そしてジョン。お前はいったい何者なんだ。 確かにちょっとびっくりしたので、サプライズとしては成功です。ですが、そのサプライズが果たしてこの作品に必要だったのか・・・。 淡々としていますが味わい深い作品であることは間違いありません。 もう少し余計なエピソードをなくして、キャラやプロットに一貫性を持たせてくれるとより良かったですね。 [DVD(字幕)] 6点(2016-04-09 14:12:25)《改行有》 24. サンキュー・スモーキング 《ネタバレ》 「自分が正しいことを証明するのではなく、相手が間違っていることを証明する。」勉強になります。役に立ちそうですが、間違いなく嫌われますね。 全編通して、本音か建前か分からない論戦を繰り広げますが、公聴会での最後の一言だけはおそらく本音。息子とまっすぐ向き合い、息子も父親を最後まで信じている姿が印象的でした。 ただ、拉致されるシーンだけは怖いです。洗練された弁舌も、純粋な暴力の前には何の意味もないのでしょうか。ペンが剣に負けてしまう瞬間でした。[DVD(吹替)] 6点(2011-10-13 14:28:49)《改行有》 25. サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009) ロメロのゾンビはゆっくり歩く。『走るゾンビ』に比べれば、迫力はないかもしれません。 ですが、そんな『歩くゾンビ』特有の恐怖というものが必ず描かれてきました。今までのロメロ作品において、ゾンビは畏怖すべき対象であったのです。 この作品はどうでしょう。今までのロメロ作品とは明らかに何かが違う。この作品ではゾンビはただの記号であり、ただのシンボルであり、ただの消耗品になってしまいました。アイテムであり、オブジェであり、コメディ要員と化してしまいました。 今までのロメロ作品とは違い、本当に低レベルな個性もこだわりもないただのB級作品となってしまいました。 個人的にロメロ作品で好きだったのが、無秩序や狂気のなかに描かれる秩序と平穏。そして壊れ行く文明社会。この作品ではそれも描かれません。サバイバル要素だって全然ない。 人間を捕食する描写がある。だからかろうじてゾンビムービーである。退屈はしませんでした。ですがそれだけの映画です。[DVD(字幕)] 5点(2020-08-24 23:58:08)《改行有》 26. サンシャイン 2057 《ネタバレ》 今、何が起こっているのかがとてもわかりにくい。複雑な設定。難しい専門用語。細かいカット割り。なんだろう、終始ごまかされているような印象。 とは言え、とは言えですよ。やはり『宇宙』というものに憧れる身としては、この映画にはそれなりの『畏怖』や『浪漫』を感じずにはいられません。でも宇宙やら、それ関連のSFに興味が少しでも持てない方は最初からお断りといった趣。万人向けでもなければエンターテイメント作品とも言い難いでしょう。 後半になるにつれ、サスペンス色が強くなります。終盤は完全にホラー。ピンバッカーについてはボロクソに叩かれていますが、彼の登場でこの作品の娯楽度は上がった気がします。 小難しい話はちょっと・・・。哲学的な話はちょっと・・・。宗教は論外。という私は、『単純なワクワク』『単純な恐怖』を求める庶民代表。ピンバッカー登場によるスリラー演出は嬉しい展開です。 かといって、この映画自体が面白いかと言われれば微妙。そもそも、『予定の針路を勝手に自分たちの判断で変更して、その結果全滅しちゃう』なんてパターンは、私が一番嫌いとするところ。小難しい居丈高な物腰の作品のわりに、そーゆーところはホラーあるあるなんですね。なんだかなあ。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-10-30 07:34:59)《改行有》 27. SAYURI 《ネタバレ》 うーん。これはどうでしょう。 面白い、面白くないの問題ではなく、ちょっと興味がわかない、どちらかと言えば苦手なタイプの映画です。 まず暗い。そして長い。 途中まではサクセスストーリの様相を呈していますが、『サクセス』とは少々違う気がしますね。 期待していたほど『SAYURI』にカリスマ性を感じることができず、芸者としての才能も、見ている分にはよくわかりません。 心の成長みたいなものがあるわけでもなく、『SAYURI』をメインとしたドラマとしては、物足りなさを感じます。 また、なんのひねりもオチもなく、バッドエンドのまま終わっているエピソードがあるのも、もやもやします。 姉と初桃はいなくなって終わり?おカボは実はさゆりをずっと恨んでいました、っていうサプライズだけやって終わり?延はさゆりをもう許せないってだけで終わり?さゆりは会長とうまくいきさえすれば、他の人間関係はもういいの? そりゃあそっちのほうが人間ドラマとしてはある意味リアルかもしれないけどさ、見るほうはそこに後味の悪さを感じこそすれ、満足感を得ることはできないのです。 桃井かおり演じるおかあさんが、なんかラスト良い人っぽくなっているのもなんだかね。この人も相当なことやってますよ? それに、私はフェミニストではありませんが、やはりこの時代の女性蔑視の社会通念みたいなものが苦手なようです。[DVD(吹替)] 5点(2017-05-11 02:07:48)《改行有》 28. ザ・ターゲット(2002) 《ネタバレ》 クリストファー・ランバート演じるヒットマン兼ガードマンのアレックス。 アレックスに身辺警護を依頼する会計士ロバート(デニス・ホッパー)。 二人の間に次第にビジネスの関係を超えて生まれてくる友情。 そして何を考えているのかわからない凶悪な犯罪者と、その信者たち。 さらには、アレックスとロバートの過去には、思いがけない接点があった・・・! と、ここまで面白くなりそうな素材が揃っているのに、中盤以降の中だるみが尋常じゃないですね。 序盤は良かったのに。途中で監督が変わったのではないかと思うくらいの路線変更です。 ピークはロバートの娘を救い出すシーンまでで、それ以降はクライマックスも含め、すべて蛇足に思えます。 唯一良かったのは、ロバートが過去の贖罪をアレックスに打ち明けるシーン。ここは良いですね。 ただ映画としては尻すぼみが酷くて、とても面白いとは言えない代物に。後半になるにつれてテンポが遅くなる作品って嫌いです。 最初からドラマとして見ていれば、『ドラマの割りにアクションに力が入っていて・・・』と、評価が高くなったかもしれません。 ですが、パッケージを見る限り、ごりごりのアクション映画にしか見えません。 アクション映画として見ちゃうと・・・。そして凶悪犯、石投げるだけかーい。[DVD(字幕)] 5点(2017-01-23 15:00:46)《改行有》 29. サタンクロース 《ネタバレ》 思っていたよりサンタがおとなしい。 全然関係ないけど、これだったらスティーブン・セガールのほうがまだ凶暴。 なぜサンタが主人公ばかりを狙うのか疑問だったのですが、天使のお孫さんでしたか。そりゃ納得。 ですがそうなると、『約束の期限がきれたサンタが無差別に人を殺しまくる。』っていう私の期待を裏切り、『サンタ』VS『天使の一族』みたいな『私事』になっちゃうのがつまんないですね。 内容も、ホラー・コメディというよりは、アクション・コメディ。ファンタジーの要素もあり。 ストーリーはあってないようなもので、いたって退屈。 短い時間にでる欠伸。ドキドキしない。笑えない。 アイデアは良いと思います。主人公の彼女がかわいいのも良い。 設定は適当。クライマックスのサンタ撃退も拍子抜けレベル。 何もかもが中途半端で、悪い意味での脱力系シネマと言えそうです。[DVD(字幕)] 4点(2017-04-30 14:43:08)《改行有》 30. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 「だから何?」 という感じでした。 豪華な役者さんたちの演技が上手なので、そこそこ楽しめるエピソードはいくつかあります。 ですが、「これ映画にする必要ありますか?」というのが素直な感想です。[DVD(吹替)] 4点(2011-09-29 03:59:33)《改行有》 31. ザ・グラディエーターII ローマ帝国への逆襲 レンタル開始当時、「グラディエーター」の続編だと思って借りてきてしまった映画。 勝手に面白いと思い込み、あろうことかそのとき付き合っていた彼女に、「これすごく面白いから一緒に見よう。」と言って一緒に見てしまった映画。 ・・・かなりきつい目にあいました。 その後、「スターシップトゥルーパーズ」で同じ過ちを繰り返す・・・[DVD(字幕)] 3点(2012-05-16 17:43:13)(笑:1票) 《改行有》
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