みんなのシネマレビュー
ボビーさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  ザ・マスター 《ネタバレ》 理解者に依存してしまうのは、誰もがそうだ。彼のように多くの痛みを背負った者なら尚更で、藁にも縋る想いだったに違いない。畑を駆け抜け船に浮遊し、彷徨っていた心は、終盤で疑い、退けようとも、一度信じた神を簡単に捨てることができなかったのかも知らない。あのボコボコにしてしまうフレディの心は、痛みに満ちていた。神を捨て、自らを信じ、自分を受け入れた彼は、振り返ることなくバイクに股がり、蜃気楼の先へ消えていった。そして表層的な美しさや即物的な価値ではない自分の居場所を見つける。この作品の作りそのものが、全現代人に向けたあまりにも尊い祈りに満ちていた。素晴らしい。[映画館(字幕)] 10点(2013-08-25 07:26:00)

2.  SR3 サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者 《ネタバレ》 まず、クライマックスのあの一連の超長回しにトライした果敢な心意気と、想像を絶する努力に賞賛を贈りたいと思います。あの絶妙なタイミングを生み出すのに、どれだけキャスト、スタッフが一丸となり努力したか…どこかで誰かが立ち位置やセリフや、やるべきことを熟さなかったり、間違えたりしたらゼロになるという緊張感は間違いなくあの画面から溢れんばかりに放出されていたように思います。手持ちカメラの作り出す臨場感と、繋ぎ目のない芝居に今そこで起きているドラマとして実在感を強く感じる事ができました。 あのシーンがもし、カットが頻繁に割られていたなら、あの偶然に作為を感じずにいられないご都合主義な場面なっていたように思います。あのご都合主義的な展開を和らげるには、ワンシーンワンカットをやらなければならなかったのだ思います。また、1、2作目のボンクラたちの必至でもがく様があったからこそ、今作のシリアスな作風が爆発的に意味をなしているのだと思います。そんでもって、最も凄いと感じずにはいられないのは「ストリートラップを違和感なく観れてしまっている自分がいる」ということです。意識して「酷い」ものは酷いと感じれるし、「凄い」ものは「凄い」と思えるのは当然ですが、征夷大将軍とSHO-GUNの「凄くはないけど、下手ではないし、嫌に感じる事もない」というのを彼らの過不足なく存在そのままの印象を気持ちのいいバランスで表現しているこの巧みさが素晴らしいです。征夷大将軍のメンバーはSHO-GUNと相まってみんな最高に輝いていますし、素直にがんばれーって応援したくなります。地続きのこの日本のどこかで今も必至になってがんばっているような気がしてなりません。ただ、マイティは馬鹿です。あんな奴らの下で働き続けたことも、あんな奴らに騙されたくらいで夢や人生を投げ捨ててしまうことも、全てはあいつが馬鹿だからです。せっかく努力して積み上げてきた夢をあんな馬鹿たちとつるんだ事で棒に振っていしまうなんて、ホント、死ぬほど馬鹿です。救いようがありません。でも、藁にもすがりたくなるのが人間の性で、そこに夢の可能性があるのであれば我武者らになるのもわかるから否定仕切れない。心の中は、「マイティの馬鹿野郎!いっその事死んじまえ!でも、がんばれマイティー!がんばれー!」って真剣に心からそう思っているぼくがいます。 涙が止まりませんでした。[映画館(邦画)] 9点(2012-05-25 17:35:12)(良:2票) 《改行有》

3.  さや侍 《ネタバレ》 ぼくは松本人志の大ファンではありませんが、そんなぼくでも松本人志の刀は知っているつもりです。それは言うまでもなく“べしゃり”であり、日本の頂点に立っている刀の“持ち主”なわけです。そんな名刀を今回は完全に封印し、さらには自分ではない他人にその身を委ねています。自らで自らを縛り付けての挑戦をこの作品でやっていることは誰の目に必然です。その状況で挑むストーリーは「走れメロス」系、期限内達成ものです。そこにあるのはまず緊張感と恐怖感で、登場人物の感情に吸い込まれるような感覚を生み出します。また、その緊張感の中で登場人物たちが喪失の予感を共有することで生まれる衝突と再生が何よりの醍醐味です。それらを踏まえてこの作品を考えると、緊張感と恐怖感はまったくと言っていいほどありません。それは主人公に失いたくない絶対的な何かが感じられなかったからです。この作品における刀は松本人志にとっての“笑い”であると同時に、作中では侍としてのプライドであるはずなのですが、彼からはそれが一切感じれないのです。それを描かずして成立しない物語といってはずですが、“笑い”を優先してしまったが故に物語上の核を描いていないことになっています。また、“笑い”に関してもこれは好みなのかも知れませんが、30日間で徐々に笑いのバラメーターは上がって行き、笑えていくものだと思っていたら、最後の最後までぼくは「え?いまの面白かったの?」という印象止まりでした。それに関しては最後には刀なくとも切り裂いてくれるだろう、という過剰な期待の飽和が招いたことなのかも知れませんが、作中に笑っている農民の姿、笑い声が聞こえる度にその温度差にも苦しみ、またそれが笑いを強いられているような気がしてなりませんでした。ぼくには何よりその姿勢そのものが辛く、不快感すら抱きました。それを踏まえてのラストの切腹の解釈を「刀がなければ駄目なんだ、あれでは満足できない」というふうに受け止めれば納得もできたのですが、その後に手紙を坊主に託してベラベラ喋らした時点でわけがわからなくなりました。それは刀以外の何物でもありませんのでぼくの心に残ったのは不信感以外ありません。必至で考えましたが、ぼくには作品の意図としても、映画としても、笑いとしても、何ひとつ魅力を感じれる要素を見つけることができませんでした。ただ、映画に挑戦しようとした試みに点数を。[DVD(邦画)] 3点(2012-01-10 20:40:05)(良:2票)

4.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 馬鹿な家族から手の切れない馬鹿な主人公。もう、終始イライラした。受動的で、明らかに狂っている母親を決して非難せず、ラリっている兄を尊重し続けるわけの分からない姿勢。嗚呼、こいつも同じ血で、狂っている。そう感じずにはいられない。明らかに意思の弱すぎる主人公は、終始一本調子で受動的なまま、されど天性のものに支えられて世界の頂点に立つ。 兄のおかげで手を怪我しつつも、周りの人間に助けられて復帰し、トントン拍子に成功していく様に、人並み外れた努力が見受けられないのがもう何より苦痛で仕方なかった。おいおい、人生そんな上手く行く?脚色し過ぎじゃない?本当はもっと血の滲む努力があって、それはちゃんと描かれるべきじゃないの?と思わずにいられない。また、兄貴のドラッグから手を洗う動機が自らの姿を映したドキュメンタリーを観たのが原因というのはなんとも納得いかない。撮影中に、撮影がなんの為に行われているか気付かないってどれだけラリってたんだ?もはやトレーナーをそんな人間にやらせているとは、一体何事だ?なんて思ってもそれは実話だからしかたないか・・・でも、弟もボクシングに戻る動機がドキュメンタリーを観た以降の、女を抱いた後ってのが腑に落ちない。つまりあの時の動機というのは「俺の評価まで下がるのは嫌だ!」ということになり、自分大好き推進力というのはなんでこんなに魅力が感じられないのだろう。受動的な考えは維持したまま、自分愛護に拍車をかけて走り回る。終盤の皆大事と言い張り、復活に手を差し伸べてくれた人たちをも裏切り、狂った家族とまた復縁の形を選択する。何も失わぬまま、得るものを得るというのはなんと腹立たしいのだろう。もはや終盤、興味を無くして早く終わってくれるのを願わずにいられなかった。[DVD(字幕)] 5点(2011-12-17 01:15:57)《改行有》

5.  さんかく 《ネタバレ》 変態、最高!「なま夏」で強烈な変態の片鱗を見せつけられ、「つくえのなかみ」で確信へと変わる清潔感のない、ださくて愛おしいほどの変態の美しさに感動し、そして「純喫茶磯辺」で期待し過ぎでがっかりしたぼくの心を、爽やかだけど鳥肌が立つほどの気持ち悪さで心癒してくれた本作「さんかく」名作の誕生である。日本人として、日本映画に期待するのは共感である。登場人物と同じ目線で出来事に遭遇し、揺れ動く思いを理解でき、同じ思いで打開策を想像し、時に落胆し、高揚し、期待する。男の思い代表である高岡さんの気持ちが、なんの隔たりも、澱みもなく、100パーセントわかる。男だから。スケベで下心だらけで、女性よりも愚かな事にロマンチスト。大変残念なことに自分でもそうなりそうだから、見ていて猛烈に苦しくなる。共感の渦。男心を見事に描いている。また、変態な監督はこれまでも女性を好き勝手描いてきたが、この作品ではこれまでにないほど丁寧に、自然な行動や心理の境界線を逸脱しないギリギリのラインで描いている。小野恵令奈のしたたかで、妙に色っぽい感じ素晴らしい。田畑智子さんのウザい芝居、その存在感、素晴らしい。どの人物もどこにでもいそうな人間でありながら、その三人を同じ屋根の下に住まわせた時の化学変化を、強引さや人為的な展開で動かすのではなく、人物の思うがままにまかせたのが素晴らしい。きっと、脚本を俳優が手にした瞬間にこうなるのはある程度分かっていはいただろうが、そこへ監督の変態エネルギーが注がれ、調和した変態芝居を丁寧にカメラで切り取った結果、この作品は必然性のもとに誕生したのだと思う。映画作りに置いて、面白くなる要素である三角関係、裏切り、超えられない壁が見事に描かれている。これは、まぎれもない変態な名作だ![DVD(邦画)] 9点(2011-01-31 17:52:26)(良:2票)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS