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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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1. サンライズ
《ネタバレ》 「最後の人」とか「ファウスト」とか傑作揃いのムルナウだが、やはり1本選ぶとするとこの「サンライズ」。
田舎の幸せな夫婦の中を引き裂こうとする小悪魔的な女、その誘惑に男が打ち勝って夫婦の愛を取り戻すという話だ。
ストーリーは至極単純、中身は超ドラマティック。
天使のような嫁さんジャネット・ゲイナー、筋肉的な夫ジョージ・オブライエン、それを唆す都会女のマーガレット・リビングストン。
夫婦には既に赤ん坊がいる。
だが可愛い嫁がいるにも関わらず都会女に惹かれる夫。
どんな美人でも「見飽きた」存在になれば誘惑に惹かれてしまう。男の性という奴か。
何も無い田舎・・・全てが存在するような都会の魅力が男を虜にする。
女は「私の夫になってよ。あんな女殺しちゃってさ。」恐ろしきは女の換言よりも、その言葉に支配されてしまう夫の方だ。
「吸血鬼ノスフェラトゥ」や「ジキル博士とハイド氏」の頃から恐怖演出がズバ抜けたムルナウ。
愛する女性を「邪魔者」として殺そうとする夫の狂気。
魔が差した人間ほど恐ろしいものは無い。
強烈なモンタージュ、湖面の美しさが余計に怖い。
「ミズーリ横断」や「廃墟の群盗」で常軌を逸した映像の美しさを残したウィリアム・A・ウェルマンも、ムルナウの恐ろしさに勝てる気がしない。
湖面に浮かぶボート、二人きりの「密室」・・・犬の乱入や夫自身の葛藤・・・ただこの様子を見るだけなのにまったく飽きない、見入る、見入ってしまう。
うーむ、この先もガンガン書きたい。ただこの続きを書いてしまうと全部ネタバレになってしまう。
いや本当この後の展開が「常軌を逸した」感じになっちゃうんだもの。
取り敢えずリア充爆発しろ。
いろんな意味で夫婦愛に溺れまくりっす。すごく微笑ましい。爆ぜろ。
余りに空気が変わったので笑ってしまうほど別の映画になる。
なのに何の違和感も無かった。
更にラスト20分でまた「突然変異」だ。
何なんだよこの映画・・・ムルナウ万歳。
ラストの夕陽と髪をといた「天使」の寝顔が最高に美しかった。こんなにもキレイな映画があって良いのか・・・。
真相は是非とも本編で堪能してもらいたい。[DVD(字幕)] 10点(2014-01-25 13:32:44)(良:1票) 《改行有》
2. 三悪人
《ネタバレ》 フォードのサイレント時代における最高傑作。
「三悪人」は文字通り三人の悪党が暴れて身を滅ぼしていく映画だ。
中盤における馬の群れが一斉に飛び出す迫力を見よ!
サイレントとは思えない凄い作品。[DVD(字幕)] 9点(2014-12-19 19:32:49)《改行有》
3. サーカス(1928)
《ネタバレ》 サーカス映画の傑作と言うとフェデリコ・フェリーニの「道化師」や「道」、
ボリス・バルネットの「レスラーと道化師」、
マックス・オフュルスの「歴史は女で作られる」、
トッド・ブラウニングの「知られぬ人」「フリークス」、
アルベール・ラモリスの「フィフィ大空をゆく」、
エドワード・バゼルの「マルクス兄弟-珍サーカス-」、
ジョージ・マーシャルの「あきれたサーカス」、
D・W・グャィスの「曲馬団のサリー」、
ジョージ・パルの「ラオ博士の7つの顔」、とあるが、個人的な最高傑作はチャップリンの「サーカス」を挙げたい。
爆走が起こす破壊の連鎖で笑わせてくれるのはキートンやローレル&ハーディだけにあらず。
恐らくチャップリン映画で最も走ったりアクションに挑んだ作品が「サーカス」じゃなかろうか。
警察に追われるのはいつも通りだけど、今回の大目玉はクライマックスの綱渡り!
クライマックスまで次々とハプニングを巻き起こす破壊力。撮影裏でもフィルムが現像ミスで4週間分も使えなくなるわ、二人目の妻リタ・グレイとの騒動でヘトヘトになるわ、「どうしてこんな事になってしまったんだ」という、そんな追い詰められたチャップリンの精神が反映されているかのようなシーンである。
これ吹き替え無しだぜ?しかも例の猿軍団は「キートンのカメラマン」にも出演していた連中だ。
キートンの「カメラマン」では強い意思を持って主人公を助け、チャップリンの「サーカス」では無意識に主人公を殺しにかかる。
ライオンの檻に入ってしまう場面はキートンの「恋愛三代記」への回答だろうか。
「君が着ぐるみなら、私は本物のライオンだ」的な。流石に首を折って撮影を続行(キートンの「探偵学入門」)はマネできなかったか。
アレをマネ出来る(する大馬鹿)野郎はジャッキー・チェン(「プロジェクトA」)だけでええわ!異能生存体かおのれらは。
キートンやハロルド・ロイドは体を張って笑いを生み、チャップリンは如何なる苦労も顔に出さずニッコリ笑って見せる。
喜劇王と呼ばれた男達に共通する事は“自分で動かなければ何も始まらない”という事だ。
特典映像で携帯?に話しかける女性は何者なのだろうか。謎だ。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-15 17:13:25)(良:1票) 《改行有》
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