みんなのシネマレビュー
FSSさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  呪怨<OV>(2000) 《ネタバレ》 邦画ホラーの中ではトップレベルの怖さ。しかし、このシリーズ最大の不運は、「リング」同様、あまりにも有名になり過ぎた事と、他ならぬ監督本人が、自分の作品のどこに魅力があったのかをまるで理解していなかった事。 今作の恐怖感は、直接的な霊現象よりも、あくまで「人間」の持つ欲望や嫉妬心といった、深い業がそこに絡んでいるから生じる恐怖であり、その後のシリーズのようにすべてが霊現象ありきではない、人間の生々しさこそが本質なのだ。 自分はこの作品がレンタル屋の邦画コーナーの片隅にひっそりと置かれていて、まったく話題にすらなっていなかった頃に見たので、その独特な恐怖演出のセンスに感心したけど、あまりにも有名になりすぎると、今度は陳腐さが目立つようになってしまった。その後の凋落ぶりを見ると、今作の完成度は偶然の産物だった可能性が高い。 だが、「リング」共々、邦画ホラーブームの火付け役となった今作の恐怖感は本物。 [ビデオ(字幕)] 9点(2003-06-23 10:47:20)(良:2票) 《改行有》

2.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 最後の恒夫の号泣。「どうにかしてあげたい」と思う気持ちの中には同情や愛情の他に、憐憫、自己満足など、多くの感情が混在している。その発露としての涙。あの涙にこそ、どうにかしてあげたいと思いながら、どうにも出来ない自分の無力さ、身勝手さ、卑怯さ、傲慢さ、純粋さなど、すべての思いが込められている。 だが、ふたりにとっての出会いと別れは、決して無駄なものにはならないだろう。例え、同情を愛情と混同していたとしても、彼女に対する「優しさ」は決して偽りではないし、間違っている訳でもない。恒夫は自分の心の弱さや欺瞞を知る事で人間として成長し、ジョゼは彼の優しさに触れる事で、他人を受け入れ、前向きに生きる強さを得た。 突飛な導入で作品に引き込みながら、押し付けがましさの無い、前向きな終わり方に持っていく展開が巧い。恋愛ドラマとしては出色の完成度。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-03-09 00:27:54)(良:1票) 《改行有》

3.  シティ・オブ・ゴッド 《ネタバレ》 人間関係を含めた、自分の生まれた周囲の「環境」というものは、人格形成を始め、あらゆる面において最も影響を及ぼし得るものであり、先天的な資質よりも、こうした後天的要因こそが人間の精神性に多大な影響を与えるということを示す極端な例。 ただ、「与えられた運命をどう生きていくのか」という点においては、人種、年齢を問わず、万人に等しく与えられた普遍的な人生テーマと言えるだろう。与えられた運命に流れるままに身をまかせるのか、それとも自らの努力で人生を切り拓いていくのか。例えどんなに過酷な環境に生まれても、運命を切り拓く余地は誰にでもあるはずだ。運命と必然は表裏一体の関係性にある。カメラマンになった少年と、ゴミのように殺された少年の対比が、それを鮮明に浮き彫りにしている。 [ビデオ(字幕)] 8点(2004-08-16 23:02:16)《改行有》

4.  式日 SHIKI-JITSU 《ネタバレ》 誰もいない工場地帯や生活感を感じないよそよそしいビル群、何処までも続く錆びた線路…。いつかどこかで見たような懐かしさがありながら、それでいてどこか非日常を内包しているような不安感を煽る風景。そんなロケーションの撮り方が抜群にうまい。 脚本は相変わらずの「庵野節」が凝縮されているような内容。個人的に嫌いではないが、今作は少しメッセージ性がストレート過ぎて、かなり青臭い印象を受ける。10代の少年少女の悩みといったレベル。受け付けない人はとことんダメなタイプの作品だろう。 しかし、この「自分の価値や存在理由」という、人間がいる限り永続的かつ普遍的に繰り返されるであろう問いかけに常に真摯に向き合っている監督の姿勢は高く評価したい。 この作品を始め、「エヴァ」や「ラブ&ポップ」といった作品に共感出来ない人は、自殺を本気で考えてしまうくらいに、自分の内面にとことんまで向き合ってみた経験が無い人なんだろう。 他人を求めながら、他人との相互依存にわずらわしさを感じたり、そんな自分を否定したり、時には自己弁護を繰り返しながら、人間関係にとことんまで悩み苦しんでみないと、こうした作品の本質を理解できないと思う。 ただ、ラスト付近の二重人格ネタとか、母親とのやり取りとか、そこら辺の人間描写や背景設定はかなり安易で薄っぺらい。全体的なテンポのダラダラ感もマイナス。 監督本人が、自身が作る映画を始め、現代社会における「物語」の虚構性の脆弱さに気付いている点はさすが。これも監督の「自己存在の否定と肯定」という両側面に対する理解が、虚構と現実という関係性の中で作られる「自己言及的な物語構築」に深みを与えている。[ビデオ(字幕)] 7点(2004-05-28 17:45:37)《改行有》

5.  ジャケット 《ネタバレ》 これはサスペンスではなく恋愛ドラマ(全部が彼の脳内妄想という可能性もあるけど、さすがにそれではあんまりなので却下)。 とは言え、最初「妄想系サスペンス」として撮っていたものを、途中から「やっぱ恋愛タイムトラベルにしよっか」と急遽変更したような違和感は感じる(笑)。 緻密な論理やサスペンスよりも、ラブストーリーによる感動を優先したのだろうけど、ふたりがあれだけ惹かれあうのに説得力を持たせるためのドラマが無かったり、中盤までの展開や設定に無駄が多かったりと、イマイチ脚本が洗練されていない。 自分の死の真相や殺人事件の謎を探っていくのかと思いきや、2007年にタイムスリップする中盤以降は、車の故障で知り合った少女や周囲の人間を救うというボランティアに奔走。それはそれで感動もするけど、やはりこの展開には少し強引さを感じる。無粋を承知で突っ込みを入れれば、そもそもなんで2007年にだけタイムスリップするか理由が分からないし、あの彼女にピンポイントで出会うというのもご都合主義的。 それに彼にとって院長のやった治療法は非人間的ではあったものの、結果として何人もの人間を救うきっかけを彼に与えたわけで、ならばラストで「お前に永遠にまとわりついてやる~」みたいな恨み言を言うんじゃなくて、「あんたの治療もまんざら悪くないかもな」と言って死んだほうがカッコ良かったんじゃない(それだと違法な治療を正当化するみたいになるから駄目かな)?。 その他、タイトルにまでしているけど、なんでタイムスリップするのに拘束衣(ジャケット)を着なきゃならないのかとか、ラストで彼が頭を打った時に、医師たちが治療もせずに、そのまま引き出しに入れたのも意味不明。いくら彼が頼んだとしても、普通は治療するか救急車を呼ぶでしょ。 また、湾岸戦争の後遺症で記憶障害になったとか、警官殺しの容疑者にされたといった設定が無意味。それらのイベントが単に彼を精神病院に入れるための口実以外に、どれだけ必要だったのか分からない。 基本的には悪くないけど、ちょっと脚本構成が雑で、無意味な複線も多く、作品としての一貫性に欠けているのが惜しい。[DVD(字幕)] 6点(2007-01-30 08:42:30)(良:1票) 《改行有》

6.  下妻物語 CMディレクターだからと言う訳ではないが、場面ごとに独立した映像表現の仕方は映画と言うより、やはり数秒が勝負のCMの見せ方。 でも、それがこの映画にとっては良い方向に働いている。言い方は悪いが、キャラの見た目やその場の言動のインパクトで引っ張っているだけの作品ではあるが、二人のキャラクター性が完全に固定されているがゆえに、彼女たちが動くことでストーリーが着いて来るという、ある意味、理想的な展開が最初から出来上がっている。その断片的なシーンの連結がテンポの良さにも繋がっているし、独特な作品世界の味にもなっている。 深田恭子と土屋アンナの演技も意外なほどに良い。日常、あまり見かけないキャラだからという事もあるけど、あのオーバーな演技に嫌味や不自然さが無いのは、本人の才能か監督の演技指導の賜物か。 あえてテーマとか何とかは考えずに、そのノリを楽しめば良いんだけど、ラストに近づくにつれ、二人の言動や展開に意外性が無くなり、良くも悪くも分かりやすい「友情ドラマ」に落ちついてしまった終わり方には不満が残る。 もっと深く「外見と内面」とか「偏見」といったテーマを抉るか、もしくは不条理コメディとしてバカ映画に徹するか、どっちかにした方が良かったと思う。ちょっと中途半端になのが残念。 でも、この手の映像演出は、アクション漫画とかの表現にすごく向いていると思うので、今後は他の漫画原作の実写化にも期待したいところ。[DVD(字幕)] 6点(2005-08-09 01:25:03)《改行有》

7.  人狼 JIN-ROH 非常にリアルな脚本ですが、あまりにも重いと言うか、展開も淡々としていてエンターティメント性には欠ける内容です。「アニメでここまで表現出来る」という評価も分かりますが、逆に言えば、あえてアニメでやる内容とも思えませんでした。6点(2004-03-02 04:27:31)

8.  シン・シティ 《ネタバレ》 過激な暴力描写に対して否定的な意見もあるけど、バイオレンスアクションが売りの映画にそれを言っても仕方が無いでしょ。ファンタジー映画に「魔法なんてナンセンス」と言うようなもの。むしろこのご時勢に、暴力描写を前面に出した点は評価したい。 ただ、問題は「キル・ビル」同様、その売りであるバイオレンスアクションの演出にセンスが無い点。 主人公たちのタフぶりは中途半端だし(車に何度も轢かれても平気なのにマシンガン程度で即瀕死とか、ぶっとい鉄格子を破壊する筋力があるのに電気椅子の拘束具からは脱出できないとか)、敵キャラの怪人ぶりも中途半端。あんな人食い吸血鬼(?)みたいなやつを出すなら、「闇の暗殺集団」とか、ミホのような「人間殺戮兵器」を何体も出して、もっと良い意味で非現実的な方向にエスカレートすべきだった(ミホに「量産タイプなら問題ないわ」とか、「私は組織のナンバーズなの」とか、「もし<覚醒者>がいたら絶望的だわ」くらい言わせろよw)。ロアーク・ジュニアみたいな魅力の無い敵が、これまた魅力の無い黄色い怪物として復活してきても面白くも何ともない。 また、ラストで三人のタフガイが出会って、さらにバイオレンスな復讐ドラマに昇華すると思っていたのに、それぞれがほとんどリンクしていない展開にも拍子抜け。最終的に物語がひとつに収束して行かなければ、何のために同じ時間軸でオムニバス形式の物語にしているのか分からない。 ベタなストーリーと中途半端な暴力表現ばかりで、何よりも「娯楽作品」として徹底出来ないセンスの無さは、所詮アメコミ。実写になったところで、アクション演出の凄絶さや痛快さは日本の漫画の方が圧倒的に上。例えば、漫画「バキ」に出てくる敵キャラなんて、電気椅子からは脱出するし、自由の女神は破壊するし、ショットガンじゃ殺せないし、刑務所を自由に出入りするようなアンチェインだらけだぞw。まあとにかく、何でもやるならとことんやって欲しい。[DVD(吹替)] 5点(2006-10-08 17:01:52)《改行有》

9.  シークレット ウインドウ 《ネタバレ》 ホントに最近はこの手のオチが多い。もうミステリーやサスペンスのアイデアは枯渇してしまったのだろうか?原作がいつ書かれたものかは知らないけど、ここまでストレートな「多重人格・妄想ネタ」はさすがに食傷気味。もはや現代では、この手のジャンルをあまり見慣れていない人でも、この程度の「オチ」は予測の範囲に入っているでしょう。 結局、脳内妄想ならどんな不可解な謎を出しても、あっさり片がつけられるからと言う、安易な感覚で採用されてしまっているような気がする。 途中までの追い詰められていく雰囲気は良く出ているし、安易に恋人が助けに来てハッピーエンドとしなかった点などは評価できるが、やはり「脳内妄想」という、ありがちなオチで妥協してしまったのは残念。[DVD(字幕)] 5点(2006-01-10 16:10:10)《改行有》

10.  ショーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 パロディにしては、むしろリメイク版の「ドーン・オブ・ザ・デッド」よりも「ゾンビ映画の本質」をきちんと捉えている作り。 ただ、これでは余りにも基本的なストーリー展開や演出、テーマのすべてがオリジナル版そのままで、あえてパロディとしてリメイクしている必然性が見当たらないほど。 コメディとシリアスの比率が3:7くらいで、コメディにしてはシリアス過ぎるしで、その配分が中途半端。特に後半は完全に真面目なゾンビ映画そのもので、独自の解釈や意外性のある展開は皆無。もっとクイーンの曲に合わせて楽しそうにゾンビを殴りまくるシーンのように、コメディとして徹底した方が良かったのでは。死と滅びを受け入れて、とことんまで「崩壊していく世界」を楽しんでしまうような、「滅びのハイテンション」や「死のカタルシス」ってのが見たかった。 ラストもどうせなら、あの友人だけでなく、ゾンビになった母親や恋敵とも仲良く暮らして行くという暖か味のある終わり方にして欲しかった。近所のコンビニのレジ係をゾンビがやっているとか、そうしたオリジナルには無い、お茶らけた中にも、日常を生きる人間の強さや優しさを表現して欲しかった。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-24 19:51:38)(良:1票) 《改行有》

11.  シェイド(2003) 《ネタバレ》 実は趣味がマジックなので(w、この映画のウワサだけは以前から知ってたけど、残念ながら、OPのカード捌きの見事さ以外、あまり見所の無い作品だった。登場人物のネーミングにも安易なものが多い。 また、ポーカーの駆け引きにみられる独特な心理戦が無く、命をかけるほどの緊張感を感じられないのは致命的。多少カード技法に知識があれば、プロが集まる中で、あんな初歩的なフォールスカットやパームなんて出来る訳がないのが分かる。 ラストのオチはなかなかだけど、この手のドンデン返しは他のサスペンスやミステリーでも見慣れているものだから、今作ではもっと「命をかけたカードゲーム」の緊張感を見たかった。 PS.バラバラの五枚のカードを弾くと一瞬でロイヤルストレートフラッシュが揃うマジックは某ショップで売っています(w。5点(2005-03-20 12:27:25)《改行有》

12.  シックス・デイ クローン問題を通じて、「永遠の命」という大テーマをストレートに料理した、良くも悪くもアメリカっぽい大味な作品。最終的に「家族愛」に帰着させる無難な作りも相変わらず。 ただ、他の人の指摘にも多いように、アクションとしてもSFとしても中途半端で、全体的に突出した部分の無い、無難なだけの作品にしかなっていないのは残念なところ。 もう少し、「ふたりのシュワちゃん」という魅力的な設定を、特にアクション面で生かして欲しかった。5点(2005-02-13 17:58:03)(良:1票) 《改行有》

13.  ジャスティス/闇の迷宮 《ネタバレ》 1970年代の軍事政権下のアルゼンチン。軍部による思想弾圧により起きた多数の失踪事件を解決するため、国家の暗部に立ち向かう夫婦の姿を描いた政治サスペンス。 こうした悲劇を忘れないようにすると共に、自由と民主主義の大切さを認識する事は当然としても、問題は軍事政権が台頭する背景にも様々な理由がある訳で、単純に「国家=悪」、「民衆=善」とするのも、また問題があるのではないでしょうか。 実際、ナチスの台頭は、当時、世界で最も民主的と言われたワイマール憲法によって、国民が支持した結果であるように、その軍事政権の成立にも色々な側面があるものです。国が暴走しないように政府を看視するとともに、国民が自らのあり方を内省するのも、その国に住まう国民の責任であるという事は考えておく必要があるでしょう。 また今作は、主人公に「失踪者の行方を透視する特殊な能力がある」と言う設定以外、見るべき部分がなく、あくまでも当時のアルゼンチンの実情を綴ったドキュメンタリー性の強い作品であり、サスペンス映画としての娯楽性はまったく無いので、その辺を期待すると肩すかしを食うかも。5点(2005-01-11 13:03:01)《改行有》

14.  呪怨2 (2003) 《ネタバレ》 前作の劇場版よりは多少マシになった感じ。とは言うものの、相変わらず内容はあってないが如しだし、恐怖演出もワンパターン。この作品が初見の人ならまだしも、シリーズを通して見てくると、さすがに飽きてくる。出現パターンやタイミングに工夫が無い。いい加減、ストーリーや演出法を変えましょうよ、監督さん。また、伽椰子や俊雄が露出し過ぎなのも相変わらずだけど、今回は彼女がほとんどジェイソンやフレディばりの神出鬼没な殺人鬼みたいになっていて、このシリーズの雰囲気や方向性が変わってしまった気がする(前作もそうか)。ラストも転生するなんてやり過ぎ。酒井法子もがんばっているのは伝わるが、まだまだ「演技のための演技」といった印象で、彼女の演技の裏に台本が透けて見える。と言うか、特に必然性も無いのにメジャーな芸能人を起用すること自体を止めて欲しい。見る前から「所詮、作り事か」というイメージが強くなるばかりで、「話題性によるメジャー化」も含めて、ホラーにとってはマイナス要因にしかならないと思う。やはりビデオ版の「1」が怖かったのは、「呪い」というものが、決して不可知的なものではなく、「現実の人間が持つ狂気」が「現実の人間に影響を齎している」からこそ怖かったのではないのだろうか。このままハリウッドに行くと、それこそ『ジェイソンvs伽椰子』にまで発展しそうで…、それはそれで見てみたい。5点(2004-04-17 01:12:30)

15.  ジェイソンX 13日の金曜日 《ネタバレ》 まあ、この作品にはホラー映画の「男はつらいよ」をめざして欲しい。 ラスト付近での「もう、いいって」というセリフや、大気圏に火だるまになりながら突っ込んでいくシーンや、それを地上で見ていたバカップルが「あ、流れ星」と言ったりと、完全に「分かってやっている」確信犯。 それを理解した上でなら、笑えます。ただ、どうせやるなら、もっとハデに、かつバカにやっても欲しかった。 エスカレートするのを望んで、次回作は「ジェイソンvsターミネーター」でお願いします。不死身度で言えば5:5。攻撃能力では4:6でターミネーター有利かな。でも良い勝負になりそうで期待は膨らむね。[ビデオ(字幕)] 5点(2003-06-27 20:16:42)(笑:2票) 《改行有》

16.  シャンハイ・ヌーン 舞台や時代設定などに工夫はあるが、それ以外は良くも悪くもいつものジャッキー映画。 はっきり言って、この手の緊迫感に欠ける「お約束カンフーアクション」はもう飽きたというのが本音。せっかくのウェスタンという舞台もイマイチ活かせてないし、全体的に地味な印象。 ジャッキーの相方も中途半端なキャラで魅力に欠けるし、ルーシー・リューも「助けられるお姫様」役は似合ってない。ラスト辺りで少しアクションもこなすが、どうせなら「チャーリーズエンジェル」ばりに戦いに参加した方が面白くなったんじゃないかな? また、他の方も指摘されているように、ラストでジャッキーの嫁がオーウェンとくっつき、ジャッキーは姫とくっつくと言うのも何かおかしいw。 とにかく娯楽映画としての割り切りが足りない。[地上波(吹替)] 4点(2006-12-22 16:47:44)《改行有》

17.  シュレック カッツェンバーグとディズニーの確執についてはどうでもいいけど、本人曰く、「これまでのアニメ映画の常識をことごとく覆す作品」とまで公言しておきながら、結局、昔ながらのよくある「おとぎ話」の基本パターンから何も脱却しておらず、風刺や皮肉と言っても、お姫様がカンフーアクションをするという程度の「薬にもならない毒」なのだから、失礼ながら失笑を禁じ得ない。 海外でのアニメ・漫画文化の発展性、多様性の無さについて、色々な意味で納得しつつも考えさせられる内容だった。 [DVD(字幕)] 4点(2004-11-13 00:38:22)《改行有》

18.  10億分の1の男 《ネタバレ》 発想は良いが、せっかくのアイデアを生かせていない。 致命的なのは、「森を目隠しして走らせる」とか、「虫を頭につかまらせる」といったように、「運を試すイベント」にまったく面白さや意外性、突飛さが感じられない点。やはり自分の運の強さを見せつけるなら、見ている我々が「おいおいっ」と焦ってしまうくらい突拍子も無いことをして欲しかった(例えば、無造作に崖から飛び降りたのに、木の枝がクッションになってかすり傷ひとつ無いとか、屋上から落された無数のナイフやガラス片の中に立っているのに平気とか)。 「運」と言う概念が抽象的だからこそ、映画内ではその存在に説得力を持たせるような描き方を徹底するべきだった。その辺の描き方が中途半端なため、ボスの老人がそこまで凄い運の持ち主には見えず、魅力にも乏しくなっている。ジイさんの「運を吸い取る」というスタンド能力(笑)みたいな設定も無意味。 また、そもそも何のためにあんな事をしているのかがよく分からなかった。子供の頃に自分だけが生き残ったことに対する罪悪感があるとしても、こんな不毛な事やってたってしょうがないじゃん。カジノ経営なんかやってないで、生き残ったことに感謝して、その運の強さを世のため人のために使えばいいのにと思ってしまう。 対戦相手もあんな危険な賭けを受けている理由がいまいち分からない。しかも賭けの対象が「相手の指」とか「命」って時もあるけど、そんなもんもらってどうすんのって感じ。と言うか、こんな目にあってる地点でみんな運悪いだろ(笑)。 [ビデオ(字幕)] 4点(2004-08-25 04:26:05)《改行有》

19.  Jam Films 《ネタバレ》 ・『the messenger』~ダメだ、この監督。相変わらず、どこかで見たようなストーリー設定や演出にキャラ造形のオンパレード。全てが「借り物」の域を出ていない同人作品。ちょっと漫画やアニメを見ている人なら、素人でも作れるレベル。「短編」にも関わらず「長編っぽい」作り方を平気でやっている所に、この監督のセンスの無さが窺える。ビジュアルに気を使っているだけ。0点。 ・『けん玉』~コメディとドラマのバランスが絶妙でテンポも良い作品。ほんわかした中にも、男女の恋愛感情の性差が鋭く描かれている。篠原涼子の自然な可愛らしさが出ていて、女優としてのレベルが意外に高いのが分かる。短編ゆえの傑作。8点。 ・『コールドスリープ』~ありがちなSF的設定をコメディタッチに仕上げたのは目新しいが、「笑い」と「真面目さ」の配分が中途半端なので、本来は突っ込まなくてもいい所を突っ込みたくなる。コメディというよりブラックユーモア作品。4点。 ・『Pandora ~Hong Kong Leg』~フェチズムに対する拘りが中途半端なので何が言いたいのか意味不明。全体的にテンポも悪い。1点。 ・『HIJIKI』~SABU監督のような世界観。現実と非現実の微妙な境界世界を象徴するかのような黄昏迫るアパートの一室で繰り広げられる、これまたコメディともサスペンスともつかない不条理ドラマ。撃たれて終わりというラストも安易。4点。 ・『JUSTICE』~「ブルマを愛でるくらいの余裕があれば世界も平和」というテーマがひしひしと伝わる(笑)。しかしブルマ以外の魅力は皆無。ブルマ復活を願って、5点。 ・『ARITA』~広末涼子のARITAを受け入れつつも困惑しているような独白がちょっと可愛い。ただ、さすがに何の謎解きも解釈も無いまま終わらせるのは手抜き。5点。 ・・・という訳で、平均してしまうと4点くらい。どの作品もちょっと思いついた小ネタに肉付けした程度で、『けん玉』以外、これといった作品が無かった。まあ不遜を承知で言わせてもらえば、現在、第一線で活躍しているであろう気鋭の若手が揃って、この程度の作品しか作れないと言うのだから失笑を禁じ得ない。せっかく映画を作れるという稀有な立場にいるんだから、もっと精進せんかい![ビデオ(字幕)] 4点(2004-06-11 19:28:11)《改行有》

20.  自殺サークル 《ネタバレ》 序盤のインパクトや雰囲気は最高。病院でのエピソードまでなら傑作と言っても良い。 しかし、その後ローリーが歌を歌い始めたところから様子がおかしくなる(笑)。一瞬、「すわ、「発狂する唇」の再来か!?」と身構えた。まあ、あそこまでデタラメではなかったが、結果的に破綻する事に違いはない。 安易な自殺を通して、現代の若者の病理を描いたつもりだろうが、スタイルだけで中身がスカスカ。ミステリーっぽい伏線も、まともな説明がないまま放り出してある。ラストの子供達も露骨に「エヴァンゲリオン」のパクリ。こういう上っ面だけをパクるから、エヴァまで同列に見られてしまう。ファンとして迷惑。「破綻していそうで、破綻していない」のがエヴァ。「破綻していそうで、やっぱり破綻している」のがこの作品。似て非なるもの。 とりあえずテーマだけは深いので、もう少しまともな撮り方をすれば傑作になった可能性があるだけに惜しい。[ビデオ(邦画)] 4点(2003-10-21 12:59:27)(良:1票) 《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS