みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 白い家の少女 《ネタバレ》 少女時代のジョディー・フォスターがとても妖艶。若く、美しく、尊大で、卑怯な位に魅力的。全篇を包むショパンの調べと、少し粒子の粗い美しくミステリアスな映像。ディテールの1つ1つ全てが印象的。丘の上の一軒家。金髪の美少女。姿を見せない父親。地下室。アーモンドの香りの紅茶。私が初めてこの作品を観た時、主人公の少女は年上だった。だからこの作品の魅力が分からなかったのかも知れない。今はあの13歳の少女が随分遠い。だからこそあの時とは比較出来ない程にこの作品が美しく、魅力的に思える。あの少女は今もあの白い家で1人、年を取ることもなく、あの姿のまま暮らしているような気がする。8点(2004-02-03 23:58:06) 2. 女囚701号 さそり これを観ると、タラが「ビルを殺れ」を撮った理由がよく分かる。あれはこういう映画たちに対するオマージュだったのだな、と。いや、凄いですよ、この独自世界っぷりは(笑)。もう、大好き。究極に滑稽なのに究極にシリアス。破綻しまくりなのに誰もそれを気にしない。あの尋常じゃないテンションを保持したまま疲れも見せずラストまで突っ走る。力技ですよ。全てが斬新過ぎる(笑)。その上何だか妙に洒落ている。出て来る人たちのファッションやヘアスタイルやメイクがとても素敵。70年代ファッションファンは必見。終始微笑しながら観ていた自分に気付いてしまう。そして特筆すべきはあの梶芽衣子のワイルド・ビューティーぶり!もう、本当に圧倒される。美しい…。よく柴咲コウと似ていると言われるのだけれど、確かに映し方によってはハッとする位似ていると思う時がある。そりゃ、タラが惚れますよ。不純な感情を抱きますよ。そんな野性味溢れる美を放つ若き日の梶芽衣子を見れるだけでも、この作品を観る価値はあります。9点(2004-01-28 00:56:26) 3. JAWS/ジョーズ 20代半ばでこれを撮ったスピルバーグの新しい才能は賞賛もの。作ったサメのセットが結局使えず、カメラアングルで怖さを煽るという手法に切り替えざるを得なかったから逆に大成功した、という偶然のエピソードも凄いと思う。映画の神が降り立ちました。でも別に特別好きではないです。「サメって英語でジョーズっていうのか~、1つ賢くなったな~」と小学生の頃に金曜ロードショーを観ながら勘違いしていたことを思い出す。海中にぶえ~っと広がる血はチョコレートソースです。もったいない。何てもったいない。5点(2003-12-21 17:13:28) 4. ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 《ネタバレ》 不毛だ、不毛、不毛過ぎる…。この恋愛の不毛さったらない。かすみがかった美しい映像とバーキンのキュートさがまた、この映画の不毛さに拍車をかけてしまう。でも人はやはりどこかで不毛なものに魅かれてしまうものなのだろうな、と思う。人はどうしても実らないもの、失われたものに美しさを見出す傾向がある。この映画はそういう意味で卑怯な綺麗さがある。それにしてもこの時のバーキン、とても子供をとうに産んでいるとは思えない体形だ。あまりにも細過ぎる。きっと太らない体質なんだろう。羨まし過ぎる。9点(2003-11-30 21:31:01)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS