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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ジキル博士とハイド氏(1941) 「ジキル博士とハイド氏」はフレデリック・マーチ主演に続き2作目、さすがに画面は精巧で美しく原作や前作に比べてストーリーもわかりやすくなっている。そして何よりもバーグマンとラナ・ターナーの二人の美女が際だっているのだが、バーグマンの汚れ役はピンと来ない。主役のスペンサー・トレイシーにしてもフレデリック・マーチを超えている思えないし・・・。[DVD(字幕)] 7点(2014-11-29 22:31:15) 2. 情婦マノン 《ネタバレ》 逆さに担ぎ上げて歩くなんて、そりゃあ誰もが驚くだろう。しかしそこまでする意味がどうもわからないけど・・・。アベ・プレヴォーの原作は若い時読んだが情熱的だった。[DVD(字幕)] 7点(2013-11-27 09:55:46) 3. 死刑執行人もまた死す 死刑執行人の異名を持つナチスの総統が暗殺された。ゲシュタポによる暗殺者捜しは、事件に関係ないものまで逮捕し拷問するという冷酷さだが、逮捕者を人質として暗殺者が見つかるまで処刑を続けることに大変な戦慄を覚える。映画は中盤までゲシュタポと地下組織の闘いや関係者の動揺や不安心理を描いておもしろい。だが終盤はどうも勧善懲悪の美談の匂いが強すぎて好きになれない。密告者が出るのが真実の姿であり、密告者=悪人という図式はしてほしくなかった。[DVD(字幕)] 7点(2013-10-11 06:25:11) 4. 白い恐怖(1945) 夢から事件の真実を探るというのは映画としてはおもしろいけど、精神分析というのはそんなに簡単なものだろうかという疑問が残る。それに中盤までの展開に比べて、ラストがあっけなく物足りない。[DVD(吹替)] 6点(2013-08-31 22:30:23) 5. 静かなる決闘 原作が演劇だけに無駄のないしっかりとした構成で、梅毒を扱っていることもとても画期的だ。ただ主人公に三船敏郎を配したのはどうだったのだろうか。堅い雰囲気はどうもイメージ的に合わないように思う。それに比べ看護婦峯岸るいを演じる千石規子には好感が持てる。[DVD(邦画)] 5点(2013-05-26 22:01:43) 6. 市民ケーン 評判の高い映画のようだけど、私はこういう人物や社会は好きでないし、映画も何処が良いのかわからなかった。おまけに映像が悪く、字幕も途中大変見ずらかった。バラのつぼみもなんてことはない。第三の男といいこの映画といい、オーソン・ウェルズは苦手だ。[DVD(字幕)] 3点(2013-04-07 15:15:42) 7. 邪魔者は殺せ 《ネタバレ》 ずっと昔に買ったワンコインDVDだったが、見ないでずっとそのままにしていた。理由はただ一つ、あまりにもありきたりの安っぽさを感じさせるタイトルのせいである。 だが、映画を見て、それはとんでもない間違いだったことにびっくりした。無駄のない緊迫したサスペンス感もすごい。白と黒のコントラスト、後の第三の男に見られる撮影美もすごい。ロンドン交響楽団をバックにした音楽もすごい。そしてきわめつけは、登場人物の描き方、心理描写である。革命闘争の政治理念に燃える主人公、その彼をひたすら愛しかくまう女性、己の欲のため警察に通報し賞金を得ようとするする者、逆に面倒なことから関わりを避けようとする者、それらが実にリアルでつぶさに描かれる。ラストは予想されるものの、とても感動した。サスペンス映画でこれほど引き込まれた映画は今までになかった。[DVD(字幕)] 9点(2012-11-04 08:40:19)《改行有》 8. 自転車泥棒 切ない、いたたまれない、そういう映画をあげるならば、多くの人がこの映画をあげるに違いない。戦争が悪い、貧困が悪い、政府が悪い、社会が悪いなどと言ってもどうにもならない。あの親子に救いはあるのだろうか。悲しい、二度と見たくないと思っても、心を打つ良い映画だったことには変わりはない。[映画館(字幕)] 8点(2012-03-22 09:30:31) 9. シーザーとクレオパトラ 《ネタバレ》 クローデット・コルベールやエリザベス・テイラーが演じたのとはまた違うクレオパトラだ。特に最初の方はいたって天真爛漫無邪気な少女、女王の風格はどこへやらである。それがシーザーに感化され少しずつ女王らしくなっていくという戯曲の中のクレオパトラだ。戯曲だから台詞がやたら多いし、登場人物も多い。人物関係を把握するだけでも大変である。こういう映画は芝居好き向き。 なお冬のライオン(1968)の監督アンソニー・ハーヴェイが、クレオパトラの弟トレミー役で出演している。またジーン・シモンズはハープ奏者としてちらりと映る。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-05 20:41:07)《改行有》 10. 深夜の告白(1944) 結論が先に出ていても、最後まで見る者をはらはらさせるよくできた映画だ。こういうのを心理サスペンスというのだろう。バーバラ・スタンウィックの金髪(かつら)が気になったが、悪女を強調するためかもしれない。 最初見たときは、嫌疑が別方向へ行って何もフィリスを殺さなくてもと思ったが、やはり飛び乗った電車は終点まで降りられないのだと思い直した。それと主人公が、いったんキースが疑いだしたら、間違いなく真実をつきとめるという凄さを感じた。[DVD(字幕)] 7点(2011-10-04 23:36:13)《改行有》 11. 上海から来た女 《ネタバレ》 前半は恐ろしく退屈、リタ・ヘイワースの美しい姿がなければ、前半で見るのを止めていたところだ。ところが、後半グリズビーが儲け話を持ちかけたところから、急にサスペンス調になる。 これが罠であることはすぐにわかるが、途中から予想外の展開になり、話がわからなくなる。殺人事件の犯人された上に、変な裁判、誰が悪者かわからないうち、急転直下犯人がわかるが、まるで根拠のない推理でお粗末。 前半の話が伏線になっているのかと思いきや、鮫の話をこじつけたぐらいか。[DVD(字幕)] 4点(2011-04-25 20:53:15)《改行有》 12. ジェーン・エア(1944) 《ネタバレ》 小説は大変有名で傑作であるにもかかわらず、原作の感動が十分に伝わってこない。 名優を擁しても物足りなく思えるのは、オーソン・ウェルズのロチェスターはぴったりだとしても、主人公のジェーンはジョーン・フォンテインのイメージではないからであろう。映画にもあったと思うが、「自分がもっと美しい娘であったら・・・」とジェーンが嘆く場面もあるし、小説では美貌より理知的な美しさを持つ女性として描かれていたと思う。 昔見た時は感動した映画だったが、今DVDで見ると非常に物足りなく感じる。子役のマーガレット・オブライエンは大変良いのだが・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2011-01-28 22:48:03)《改行有》
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