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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》  会話で引っ張って引っ張ってドカン!ってタランティーノ節は今回も健在。ピリピリと張りつめてゆく緊張の糸に痺れ、ぐいぐいと引き込まれます。  でもね、ずーっとそれでしょ。何度も何度も。2時間45分、途中でもうもたれてくるのね。  肉汁したたるコッテリギトギトな肉食系映画、この辺でそろそろ幕?って感じのところから更にコッテリと。見終わった頃にはぐったり。映画の発散するスタミナにこちらが付いてゆききれてない感じ。  ワリと悪役がハマってて、それゆえに逆にちょっと食い足りない感じのするディカプリオ(3パートに分かれたうちの1パートにしか出てきませんしね)、意外に受動的でジミめなジェイミー・フォックスに比べると、それ以外の人々のアクの強さの方が印象に残った気がします。  サミュエルのイヤな奴っぷりは最低で最高ね。  大作映画には無いB級のノリが大スクリーンにかかる違和感こそがタランティーノの醍醐味で、これもまたその違和感を大いに味わえる映画。  でも、この映画の元ネタの1つ『マンディンゴ』はショッキングな内容をウリにしたB級ノリの映画でしたが日本一のキャパを誇った有楽座にかかったんですよね。懐かしきカオスな70年代。[試写会(字幕)] 7点(2013-03-01 20:30:44)《改行有》

42.  幸せへのキセキ 《ネタバレ》 ステキな映画でした。特に何か尖った部分がある訳でもなく(尖っているのはせいぜい息子の描く絵くらいかな)、素材に対して極めて真っ当な描き方をしている感じがします。予告編から受けたイメージを大きく外す事は無く(幼い子供を残して逝った母、動物園付きの家を買う、動物園の再生と家族の再生・・・)、でも、そのイメージを面白く見せるという点について大変良く出来た映画だと思います。妻の思い出から抜け出せないでいる父と、母を亡くした悲しみから心を閉ざしてゆく息子。ともすれば重く暗くなりがちな話が、幼い娘のキャラクターによって明るくテンポよく運ばれ、動物達と動物園で働く人々の存在を介する事で多彩な興味深いドラマを重層的に展開して。ちょっと動物園側の二人のヒロインが能動的にドラマを動かし過ぎた感はありますが(雨の中の抱擁とチケット売り場でのキスにちょっとひっかかってしまったりして)、母を失った状態からその痛みを抱いて前へと踏み出す家族の姿には感動しました。ラストにあんなステキなエピソードを持ってくるのも良かったですしね。役者の放つ魅力いっぱいの映画でした。それにしてもこのひと月半の間に似たような設定の映画を4本(『ももへの手紙』『虹色ほたる』『ファミリー・ツリー』そしてこれ)立て続けに見る事になったのは、個人的に何か意味があるのか無いのか。私の家族って、今やもう2匹のネコだけですけどねー。[映画館(字幕)] 8点(2012-06-10 14:51:17)(良:3票)

43.  幸せの教室 《ネタバレ》 トム・ハンクスの監督作品な訳ですが、どうも俺様っぷりを発揮してしまったといったところでしょうか。トム・ハンクスばかりが目立つ、彼以外の扱いがやたらぞんざいな感じで、それはヒロインのジュリア・ロバーツにすら及びます。ジュリアは大事な役どころな筈なのですが、映画が中盤に至っても冒頭から何ら変化のない状態で延々と更年期障害的イライラを見せるばかり。その上で「酔った、色々あった」という理由で唐突に教え子であるトムに積極的に抱き付きキスをするという超展開でその違和感にポカーン。トムの生活ばかりを追っている状態なので周囲の描写がひたすら唐突だったり雑だったりする印象なんですよね。明らかな伏線だと思った事がちっとも実を結んでゆかず、なので集団のドラマとして盛り上がるべきところがまるで盛り上がってゆきません。同じ大学、講座の生徒達に与えられたハンパな伏線の出来損ないみたいなモノは一体なんなのやら。辛うじて伏線が回収されるのは「醤油」くらいのモノです。コメディとしてクスリと笑える程度のものはありますが、ロマンティックとかハートウォーミングとか、そういうのを期待すると意外なまでのユルさ、ペラペラさにガッカリって感じです。予告編から浮かぶ「どうせこういう映画なんだろうな」って安直なイメージ、そこにすら到達できない感じの残念な作品でした。でも、この映画の最大の問題はトム・ハンクスのメイクでしょうねぇ。ドーランべったりみたいなフラットなメイクでまるで被りモノみたいな不自然さ。正直なところキモいです。決して衰えを見せたくないという監督にして主役の俺様っぷりがそうさせてしまったんでしょうかねぇ・・・。[映画館(字幕)] 4点(2012-05-13 20:44:07)(良:2票)

44.  ジョン・カーター 《ネタバレ》 原作が『スター・ウォーズ』や『アバター』『ドラえもん』なんかの元ネタな古典『火星のプリンセス』ではあるのですが、古典だから古いセンスで映像化しようって思ったのかなぁ? 映像テクノロジー自体は最新鋭だけど(もっともCGの質は少々低め)、映画そのものはなんだか今から60年くらい前の退屈な史劇みたい。古代ローマ帝国みたいなコスチュームの人々のダルい話がダラダラ続いたかと思うとアクションシーンで突如超展開ってパターンを繰り返し。色々と盛り込み過ぎなエピソードの多くが結局は横道脇道のように思えてしまい、一本の映画にまとめるのならば、もう少し整理して映画が目指す方向をきっちりまとめようよ、って感じがしてしまい。主人公が囚われ繋がれては解き放たれるというパターンを繰り返し、そこにメッセージ性が存在している、にしてもいちいち捕まるので「あーまたかー」って。それで流れが止まって面白くないんですよね。この監督ならこれまでの実績からもう少しぐいぐいと引っ張ってくれそうに思ったのですが、いかんせん脚本と美術デザインが弱かったですか。異星人にしろ建造物や飛行艇にしろチラリと見たらもうそれで十分なありふれたデザインで、ずっと視覚的に魅せてくれるシロモノではありませんでしたからねぇ。新たな解釈の元で斬新なデザインで、みたいな方向には向かわなかったのかな。クラシカルだけれども良いな、って思ったのは音楽くらい。実写だとミョーに野暮ったいっていうのはディズニーの伝統ではあるのですけども、別にそんな伝統、引っ張ってくれなくていいのにね。[映画館(字幕)] 4点(2012-04-18 21:57:09)(良:1票)

45.  シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム 《ネタバレ》 前作からずっと「原作から離れた全く新しいイメージのホームズです」って状態だったのに、クライマックスで「滝の上にホームズとモリアーティを立たせるな!(笑)」と突如として原作シリーズを読んだ事のある人間を楽しませるような展開になって、むしろ映画だけじゃラストの展開が意味不明になってないかなぁ?なんて心配になったりして。この映画、ホームズファンをどうしたいんだ? まあ、それはともかく、肉弾戦型ヒーロー、とりあえずドカーン!とやらかさにゃ話は進まないってパターンは相変わらず、前作であんなに頑張って救ったヒロインを早々に退場させちゃったり、森での逃走以降がぷっつりテンション切れちゃって、そこから後が蛇足的にグダグダしちゃったりするあたりは不満ですが、二作目ともなると、このホームズとワトソン君にも愛着が湧いてきて。ホームズがボケてワトソンがツッコむってパターンを(ちょっといしいひさいち版みたいだ)存分に楽しませて貰えれば、それで十分なのかな。ロバート・ダウニーJr.にはどうか、アッチの社長との演じ分けを頑張って頂きたいところですが。ロンドンの風景も音楽もステキだし、冒険活劇ホームズもアリでしょう。あまりゲイっぽさは出さなくていいと思うケドね・・・。[映画館(字幕)] 7点(2012-03-25 16:31:12)(良:1票)

46.  しあわせの雨傘 《ネタバレ》 ドパルデュー、デカ過ぎ! キスシーンでお腹つっかえちゃってドヌーブ大変でしょ。さて、映画は予告編のイメージと大違いで、なんか頭ヒネり続けな感じでした。「強欲な社長に代わって世間知らずの奥様が会社経営に乗り出したら大きな変化が訪れて会社は幸せに包まれてゆくのでした」ってハナシに思えたんですよ、予告編じゃ。ところが実際は会社経営の部分っていうのはちょっとだけで、中身の殆どは家族間の諍いの物語。籠の鳥のような(のように見える、かな)生活を送ってきた主人公が、外へ出てゆく話なのですが、それがもう非常に直接的なモノによって象徴されてゆくという。社長代理の次が議員選に立候補って。社長部分だけでは満足できなかったのかなぁ? 徐々に彼女の過去が露わになり、その意外にも奔放な生き様が浮かび上がってゆくので、フェミニズムを声高に叫ぶ映画という訳ではありませんけど(むしろ「子供がいるから」「夫の仕事が」と縛られている娘の方にそのニオイを感じさせております)、なんか視点が色々とブレてる感じがします。ドヌーブの魅力を色々と引き出そうとしてアレコレとやり過ぎちゃったのかな。そんなに色々な事をさせなくたって今でも十分に魅力的なのにね。[映画館(字幕)] 5点(2011-07-18 16:10:43)

47.  ジュリエットからの手紙 《ネタバレ》 陽光の映画でした。いかに光を捉えるかに腐心しているような映画で、そのまばゆく照らされた、まるで全てのカットが絵葉書のような世界だけでもうウットリ。その意図が暴走し過ぎちゃったのか、一部にハッキリとCGで作り出された事が丸出しになって興ざめしてしまう空の色があったのは残念ではありますが。その、まばゆい光の中で輝く役者さん達(この映画のヒロイン、アマンダ・セイフィールドが出演していた『マンマ・ミーア!』は、本来、この映画の光が作り出す色をこそ求めていたんではないかなぁ)が織り成す物語は、ベタベタに甘いです。ぬる~いです。人生なんて、そんなに甘いモンじゃありません。もっと深い深い苦悩や業や性に支配されてるモンなのです。んでも、多分、そんなこたぁ百も承知の上で、あくまでど真ん中のラブストーリーとしてポジティブに愛を謳い上げています。イタリアの美しい風景を更に彩る音楽もひたすらに心地よい旋律を刻み、劇中に登場する携帯電話と現代的なデザインの車と(雰囲気を壊すちょっと無粋な)歌を除けば、一体いつの時代に作られたのかも判らなくなるようなクラシカルなタッチ。主人公が手書きノートとノートPCとを併用しているあたりのアンバランスさに、時代性と普遍性の葛藤を垣間見たりもしますが、王道、オーソドックス、シンプルである事を美徳とし、それがきちんとプラスに作用している映画だと思います。熟成された渋みは足らないけれど、余計な雑味に惑わされる事なく存分に酔えるワインみたいな作品でした。[映画館(字幕)] 8点(2011-05-24 21:57:55)

48.  少年マイロの火星冒険記 《ネタバレ》 毎回、ゼメキスのところのフルCG作品の特徴はとてもリアルな人物造形。だけど、今回この作品にそれが合っていたかと言うと甚だ疑問です。アニメチックな火星人の造形とのバランスが取れてません。主人公の少年がちょっと生意気なガキなので、リアルな見た目だと殊更馴染もうとする気になりません。エンドクレジットでどうだとばかりにモーションキャプチャーのための撮影風景を見せつけるあたり、それって違うんじゃない?って思いがひしひしと。だったら実写でやろうよ・・・。でも、それより気になったのはカビの生えたようなアメリカ的価値観から見た絶対的アメリカ至上主義。「火星人は地球人よりも劣った存在で、支配者の下で夢を見ることもなく冷たい暮らしを送っています。だから地球人の正しい価値観によって啓蒙しなければなりません。」 今時、臆面もなくよくもこんな物語で映画作れちゃうよなぁ、って。地球人はアメリカ人に、そして火星人は他の、色々な国に容易に置き換えられてしまうような、逆に凝り固まった価値観によって描かれているような映画。主人公と行動を共にする肥満キャラもアメリカ映画によく登場するジョン・ベルーシ的、ジョン・キャンディ的、ジャック・ブラック的な喋りまくるウザいキャラで辟易。実のところ、そういう設定まで含めてアメリカンレトロSFなセンを狙った感じがあるのですが、デザインに魅力はあっても、物語はもう少し今日的な視点で描いて欲しかったと思います。火星人ヒロインは魅力的でしたけど。[映画館(吹替)] 5点(2011-05-21 00:34:28)

49.  少女たちの羅針盤 《ネタバレ》 「なんで殺人事件なんだろう?」って。羅針盤という4人の少女で構成された演劇集団のうちの一人が死んだ、そして犯人もその羅針盤の中のメンパーらしい、というミステリー要素が核に存在しているので、過去に戻っての物語が、じゃあ一体どういう経緯で壊れやすい繊細な束の間の時を過ごす4人の中で殺人が起きてゆくのだろう?そこにどんな悲劇があったのだろう?って思う訳じゃないですか。結果として青春物語としてのその繊細なひとときと殺人事件とがまるっきり融合していなくて。少女達が演劇集団を立ち上げ、路上ライブ、コンクールへと至ってゆく道はいちいち唐突な展開が多いという難点(省略の妙と言うよりは行間空け過ぎ)がありながらも、とても魅せてくれて、だけど内部で殺人にまで至る、その若さの中での破滅への道って一体・・・って思っていると、実はそこには至らずにアンフェアなミスリードによる陳腐なミステリーの姿が露わになる訳で。メンバーの一人を失った事から続いてゆく喪失と再生のドラマをそこに見る事もなく、もうミステリー部分は全く必要なかった、単にジャマだったんじゃ?と。メンバーひとりひとりが抱えた苦悩、問題、それらがキャストの好演によって痛みを伴って伝わってくるだけに、安っぽいクライマックスの復讐劇からラストにかけての無粋さには頭を抱えたくなるのでした。なんてもったいない事を・・・。[映画館(邦画)] 6点(2011-05-21 00:11:22)

50.  幸せの始まりは 《ネタバレ》 ひたすら会話によって進行してゆくラブストーリー、その都会的なイメージ、オシャレな雰囲気を楽しめばいいのでしょうが・・・。基本クサいジェームズ・L・ブルックス、80~90年代にこの映画を見たのならば楽しめたかもしれませんけど、アメリカの都会派なんてのが単なる幻想に思える今はなんだかイライラしてくるばかりなのですが。面白いって言えば面白いのですが、それは会話から生まれる小ネタを楽しむって部分で、基本的にどのキャラにも感情移入はできませんでした。だって、全員が全員、揃いも揃ってカリカリと神経質で。そして「自分がいかに神経質か」を無神経にまくしたて主張し合う映画だったりして。まるで登場人物全員にウディ・アレンが憑りついたようなシロモノなワケで。考えただけでウンザリでしょ。「沈黙は金」とか言いつつ、やっぱりお互いまくしたてなきゃ相手の本質は判らん!って感じの映画で、とにかく自分がいかなる存在かをいかに言葉で表現して相手に伝えるか?ってところがキモになってるのが見てる私には「大変にウザいわぁ」って状態でした。会話の映画という事で、携帯電話もキーアイテムになっているのですが、携帯で会話してるシーンが多い映画って、それだけでイラつきますしねぇ。大勢の中で携帯で話してる人って、その場から浮いてるようでリアルでもイメージはあまりよろしくないですもんね。ビジュアル的にはリース・ウィザースプーンの劣化が気になりました。華やかさが引っ込んでアゴだけが個性になってきちゃったなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2011-02-22 21:47:03)

51.  ジーン・ワルツ 《ネタバレ》 見る前は社会派医療ドラマだと思ってました。実際、代理母を始めとして、医師の不足、受け入れ体制の不備、堕胎、不妊、少子化等、産科を巡る現在の問題を網羅するように提示しております。だけど、それを描く話術はぎこちなく、役者は振付けの通りに動いているような感じで全くリアルな存在には見えて来ず、面白味もなく、まるで運転免許更新の講習ビデオみたいだな、これじゃあまり多くは期待できなさそうだな、って。フラットなライティングとメイクと顔だけを強調するヘアメイクが作りだした菅野美穂の表情の違和感は、それが意図的だとしてもやり過ぎ。更にエピソードが繋がっておらず、常に唐突な展開をするので、映画が意図するところが見えてはいても映画として全く機能していない部分が大量に存在して。白石美帆のエピソードは過程が1つ丸々抜けていますし、大森南朋は放置されてしまいます。この音痴な映画は一体・・・と思っていると、クライマックスで映画は一転、凄い事になります。ドタバタコメディ。しかもフジテレビ製バカ映画『ベイビィ ベイビィ ベイビィ!』そっくりと言うか、そのまんまと言うか。マジでまるでコピったかのように。こちらはシリアスを気取っているだけに余計タチ悪いです。そして、社会派としてもミステリーとしても全く成立しないまま、『踊る大捜査線』の青島&室井みたいな安易な結論だけ語って終わりになります。描かれる出産の感動っていうのは映画の力ではなく、結局この映画はデキの悪いバカコメディの更に二番煎じ(こちらがオリジナルだとしても、登場順的に)という最悪なカタチを呈しただけで。もう唖然呆然でございました・・・。[映画館(邦画)] 3点(2011-02-13 21:50:04)

52.  シュレック フォーエバー 《ネタバレ》 東京国際映画祭で鑑賞。『ヒックとドラゴン』を51回見た結果、セットで必ずくっついていた長ったらしい予告編を合計5時間57分見るハメになった映画。本編の方がずっと短いわ!って状態ですが、実際にはあの予告編は物語の半分もバラしてはおりませんでした。ディズニーへの皮肉に満ちているように思えながら、その実、ディズニーよりも余程保守的な道を歩んで、シリーズを重ねるごとに「小市民的な幸せこそが最高」と小さな枠に納まり退屈なキャラになっていったシュレック。今回もそのスタンスは予告編からして丸出しで、とても面白い映画にはなりそうにないと思っていました。ですが、完結編ゆえか、小市民的キャラなりの頑張りっていうのを見せてくれるので、つまらないという程ではなく。脇の方がよっぽど魅力的だったこれまでと違って、シュレックを立てる展開になっていて、その置かれた状況により、これまでのキャラ同士の関係がリセットされているがゆえの緊迫感や笑いが生まれて。ただ、もちろんそれは、これまでのシリーズを全て見ている事が前提となる面白さなのですが。獲得した地位をいかに守るかというスタンスばかりで作られるのでは、これ以上続ける事も苦しいので、ここらが潮時なのかもしれません。シュレックというキャラ、そして作品世界のサイズを最後に再確認して幕を閉じるといった風情でした。ラストシーンからエンドクレジットにはシリーズが重ねたその9年の時を感慨深く思った(一作目も東京国際映画祭で見ていて)ものの、そりゃ作品の面白さとは別のセンチメンタリズム。[試写会(吹替)] 6点(2010-10-28 22:44:13)(良:1票)

53.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 単純にカッコ良く面白いと思いました。三池監督のセンスって苦手で、この映画にしても三池ブランドの刻印のような映像が頻出する点はイヤな感じとしか言い様がないのですが、男達が命を賭して悪を叩く物語はシンプルにしてエキサイティング。まあ、十三人のうち、半分くらいは印象薄くてドラマもそんなに背負っていないので、絶命シーンに悲壮感がイマイチ生まれない感じはありましたけど、カッコ良く戦って、カッコ良く散る、それだけで充分な映画のように思えます。あまりウェットに走らず、飄々としながらアツい男達、その頂点に君臨する役所広司はさすがのハマリ具合。松方弘樹は刀を振り下ろすだけで待ってました!のスゴ味、そしてゴローちゃんのそこまでやるか?なぶっ飛んだ悪役っぷり。オシャレな映像にJーPOPが流れちゃうようなスイーツ時代劇とは一線を画する、泥と血に汚れてゴツゴツした、男の時代劇を堪能させて頂きました。[映画館(邦画)] 7点(2010-10-06 19:58:36)(良:1票)

54.  書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園- 《ネタバレ》 ベタを寄せ集め、寄せ集め過ぎて視点がブレまくってます。ベースは『フラガール』っぽいですが(『フラガール』自体も元ネタがあったりしますが)、街起こしに関しては結局とてもハンパな扱いになってしまっていますし、友情物語も明らかに多過ぎ。書道部をなんとか存続させようと奔走するコ、主人公と反目する形で辞めたコ、メチャメチャ明るいけれど実は内に悩みを秘めたコ、いじめで不登校だった中学生時代を送り、心を閉ざしているコ。主人公自身がなんのための書道なのか苦悶する上に(厳格な親の元で自分を見出せないって成海璃子嬢の役柄は『武士道シックスティーン』とカブりまくり)、それらの部員との繋がりがパラパラと散文調で描かれるため、一体どこをいちばん大切にしたい映画なんだ?って。ツッコミどころも満載。男子は何故文字を書かないんだ?とか、何故彼女は一人で広島に引っ越すんだ?とか、大会ではいきなりあんなパフォーマンス状態になるけれど、そこに至った経緯はどうした?とか、クライマックスで何故コケると同時に曲が止まるんだ?とか。始めに見せ場ありきで、その見せ場に向かって無理にエピソードをこじつけてゆく脚本の書き方は、あまり感心しません。まあ、だけど個人的にはそういうところ全てに目をつぶり、ひたすら擁護したい映画。このテの映画に絶対的に弱い私ではありますが、広がる愛媛の風景を舞台に、ただ、みんなが存在しているだけで幸せ。役者さん一人一人が本当に魅力的で、その存在感がこのちょっと心許ない、危なげな映画を支えています。つーか、いじめられっ子がいつもヘッドホンで聴いている曲が判明してイントロが流れ出した瞬間に、彼女のキモチに過剰に思いを巡らせて、「いかーん!これはいかーん!」って。その瞬間に、この映画を応援せねばいかんでしょう!と。以降、どれだけ一人一人のキモチに過剰に反応したやら。それらがひとつのカタチを成してゆく物語、青春の、そして役者さん達の束の間の輝きをカタチにしたこの映画は、私にとって無数のツッコミどころを超越した名作なのでした。[映画館(邦画)] 9点(2010-06-04 21:29:41)(良:1票)

55.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 ※ネタバレです。鑑賞後にお読み下さい※ 最初に日本側で付けた「先入観で見ると云々」「ラストの衝撃を人に話さないで下さい」のせいで、めちゃくちゃ先入観モードに突入してしまい、最初の3分ほどで早々と「これってつまり、~~~って事なんじゃない?」って結論に達してしまい、それは10分も経たないうちに確信に変わり、あとの2時間、ひたすら耐えるモードになってしまい。逆効果ですよ、あれ。でも映画は1時間もすればみんながみんな「そういう事なんでしょ」って思えるような状態で。で、そのオチを前提に見て楽しめるのか、って言うとねぇ。結果的に謎として配置されたものがちっとも謎として機能しておらず、ドラマがきっちり語られるのはラスト10分ほど。その10分のために耐える映画で、そしてその10分も決して気持ちのいいものではなく。スコセッシ&ディカプリオでなければ途中で投げ出したくなるような映画。というか、これ、スコセッシが撮るべきレベルのものなのかなぁ? 創造された世界とディカプリオの熱演とで辛うじて退屈はしないで済む、って状態になってはいるんですが。人の記憶ってものの重さを描くのに、謎になってない謎がジャマをし過ぎ。それにしても戸棚~、「モンスター」に「ゾンビ」って訳付けるなよなー。その言葉がスタンダードになったのは70年代だっての。余計な推理しちゃったじゃないか。なんつーか、日本側で足を引っ張ってます、この映画。[映画館(字幕)] 5点(2010-04-09 13:20:35)

56.  食堂かたつむり 《ネタバレ》 料理法を大々的にミスっていながら素材の良さで辛うじてキチンと味わえるものになっている、っていう感じ。合成着色料(ヘンなCG)、化学調味料(インチキくさいセットやキャラクター造形)、人工甘味料(半端に心情や状況を説明しちゃうモノローグ)添加しまくりな作りなんですよね。そんなの一切いらないの。ただ素材の良さをシンプルに撮ればそれでいいの。で、だからかなりヘンな失敗作なんですが、原作にあるのでしょう、食べるということ、料理を作るということの大切さ、そこに込められた思いみたいなのはちゃんと出ていて、役者の皆さん、特に柴咲コウがしっかり役柄を受け止めていて。素材は申し分ないのです。父が他界して以来(このところの私のレビュー、ちょっとウザい事になっているかもしれませんが、もう少し続きます)、四十九日までは、と父の好物を毎日作ってお供えしているのですが、料理を作るという行為にある儀式的な側面に共感し、映画に描かれた生と死と食に、色々な思いを廻らせる事ができました。デキは悪いですが、気持ちはこもった映画という感じがしました。[映画館(邦画)] 6点(2010-02-17 15:29:43)

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