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1. ジョニーは戦場へ行った
このレビューは正直、今まで書けませんでした。自分には大したことは書けないだろう、ということはもちろんのこと、思い出すことさえ苦しい、という気持ちでした。ほかの皆さんのレビューからも同じような思いが伝わってきます。でも相変わらずニュースでは「本日イラクの○○において○人が・・」という繰り返し。明日はこの日本にどんなテロが起きるだろう、と本気で思っているものの、そのことを阻止するための具体的行動なんて、私自身何一つ起こしていません。わかっているのは、為政者は一人一人の命のことなんて考えちゃいない、ということです。せめて今、今よりはマシな人間に政権を、と思うけれど、そいつがまた似たようなことをしない、という保障はどこにもありません。だけど、今、私たちは緊急避難としてどこか別の政党を真剣に考えるべきではないでしょうか。
公開時、本作を見終わったとき、本当に何も言葉は出ませんでした。
思い出すだけでも、胸が痛くなります。
平和ボケしている今、見てみようかと思う人がいるなら、ぜひ見てください。
あなたの行く末がそこに映像として映っているかもしれないから。
【追記】原題は『Johnny Got His Gun』。メッセージ性の強い本作には、このタイトルこそふさわしいですね。
[映画館(字幕)] 9点(2004-07-05 20:46:43)(良:4票) 《改行有》
2. 仁義なき戦い 広島死闘篇
公開された頃、邦画好きのカレシに否応もなくつきあわされた。これを見てすごく面白い、と思わなかったら、今のように平気でバイオレンスものを見られなかったかもしれない。くわずぎらいで「こわいのイヤ」と言う一人になってたかも。1回しか見てないけど、私にとっては記念碑的な映画かもしれません。(その人とは別れたけど、映画の趣味はけっこう合っていました。たくさんの映画を教えてくれて、ありがとう、と思っています)7点(2003-11-08 09:58:43)
3. ジュリア
すばらしい。本当にすばらしい。このレビューを書き忘れていたのは本当に不覚でした。バネッサ・レッドグレイブの素晴らしさはもちろんですが、私はジェーン・フォンダがすごくよかったと思う。観た当時、何かいつもと全然違ーう、と思いました。女性の友情を描いたいい脚本てそうそうないから、熱の入り方も違ったのではないでしょうか。いや、でもいかにもな「熱演」ではなく、むしろ淡々としてましたよね。二人が邂逅する場面の、独特の緊張感が忘れられません。実話であり、サスペンスでもあり、しかもこの時代の一側面を的確に切り取っています。問題提起とエンタテイメントと重厚さが入り混じっている点では、最高峰の1つと言えるのではないでしょうか。9点(2003-08-22 22:35:59)(良:1票)
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