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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ジャイアンツ 傲慢な金持ちを軽蔑しつつその妻に寄せる思慕、そして自らも傲慢な石油成金になり破滅していく。しかし、その経験で成長するのはジェームズ・ディーンではなくロック・ハドソンの方。ラストのドライブインで、殴り合いに負けても「黒人お断り」の看板を勝ち取った時、男は本当に偉大な男になったのでした。私にとってはジョージ・スティーブンスの骨太の演出とディミトリ・ティオムキン(こんな名前だったんだ)の音楽に酔いしれられる3時間でした。従って8点献上。8点(2001-07-11 13:19:53) 2. シンデレラ(1950) 初めて観ました。動画のクォリティは半世紀後の現在観ても全く色褪せてない。メインの物語を彩るサブ・ストーリーや脇役の構成等も、ほとんど現在のディズニー・アニメと同じ(つーか、徹底してこの伝統を貫いてるんでしょうけど…)。本作を観て思ったのは、意外にもシンデレラが逞しいなぁってこと。もっと弱々しくて、可哀想に描かれてるのかと思ってたら、結構毎日を楽しく過ごしてる様だし、性格的にもはっきりした性格みたい(「エバー・アフター」のシンデレラとそんなに遠くなかった)。どう考えても、王子様は末永く尻に敷かれてしまうことでしょう、めでたしめでたし、7点献上。[CS・衛星(吹替)] 7点(2006-08-02 00:01:46) 3. 情婦 (ちょい長めで失礼) この大絶賛に負けて今更ながら観てみれば、確かにとても面白い映画でしたし、飄々としたロバーツ卿にワイルダーらしい味があって、どんでん返しの更に後まで気持ち良かったです(「情婦」って邦題はある意味ネタバレですよね)。そしてディートリッヒのドスの利いた美しさも抜群でした。でも個人的には大絶賛とまではいきません。それは本作の所為ではなく偏に自身の所為だと思いますが、唯一本作に責任があるとすれば、それは本作からは余り普遍性が感じられなかったという点でしょうか(それは「古い」ってこととは違います)。自身の好みは別として、「ローマの休日」や「サンセット大通り」「第三の男」等からは他者が並び立たない普遍性が感じられますが、本作は基本的に「セブン」や「シックス・センス」等と同じノリでしょう。それらの映画にはそれなりに否定意見もあるのに、なぜ本作だけはこうまで賞賛意見しかないのか? これは【うさぎ】さん同様、私にも大いなる疑問です、7点献上。7点(2004-08-19 19:37:49) 4. 紳士は金髪がお好き(1953) マリリン・モンローの人気を決定づけた記念的作品。本人の意思は確認のしようがありませんが、女優への野心と、外見だけに注目されることへの抵抗感、金だけに執着する馬鹿女という役柄等、彼女の中では葛藤があったのではないかと推察します。それにしても、このモンローを見れば男は誰でもメロメロになる。鼻の下を伸ばす魅惑的な喋り方は演技力の賜物。ジェーン・ラッセルもモンローへの対抗意識からか、かなり魅力的。現在のアクション映画の様に中身は空っぽですけど、至高の美女を見せることには成功しています、6点献上。6点(2003-01-12 18:47:19) 5. 十戒(1956) 紅海が割れるシーンはオプチカルの多重合成で本当に良く作ってある。そういう技術的進歩が見られても、俳優のシーンは旧時代的な舞台がかった演出がまだ残っている。しかし、そんなことなんかどうでもいい位のエキストラと家畜の量。いったいどうやって集めたんだろうか? 人自体は簡単に集まったとしても、現場までの移動と衣装はどうしたんだろ? とにかく「巨大」で「大量」のスペクタクルは満喫できます、この長さに我慢できれば…。もちろん古典的名作ですが、映画自体の評価としては「スペクタクル」に対してのみ、6点献上。6点(2002-09-01 00:31:17) 6. 地獄へつゞく部屋 ≪地獄の地獄シリーズ第一弾≫ 言わずと知れた(って、知られてない?)「TATARI」のオリジナル。ギミックの帝王・ウィリアム・キャッスル作品だけに本来ならば当時、お化け屋敷風の仕掛けのされた映画館で鑑賞してこそ正しい評価を下せるのだとは思いますが、今となってはそれも叶わないのでブラウン管で観た印象だけで評価させて貰うと、はっきり言って凄くつまらない映画です。正にショボいお化け屋敷をそのまま映像で見せられた感じ。ラストのオチなんか余りのショボさにびっくり。本当に当時の観客は、これで楽しむことが出来たんでしょうか? to be continued、3点献上。3点(2004-01-04 12:22:10)
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