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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  淑女は何を忘れたか 誰も彼もが煙草の煙で画面を燻らし、斉藤達雄と桑野通子がトレンチコートと帽子を身に着ける。ハリウッドの30年代ギャング映画を見るかのように、なんだかやけに楽しい。桑野の斜めにかぶった帽子、決まっている。斉藤達雄が粟島すみ子をピシャリと頬を打つ、決まっている。そこへ小津のギャグセンスが、かしこに顔を出し、男と女を軽妙に描いて見せる。何気ない会話と電灯の消滅がエロスを爆発させるラストには参った。ドアの開け閉めによる斎藤と桑野の演技と本気の繰り返しのギャグ。エロスとドア、これはまさにルビッチだ。[DVD(邦画)] 10点(2006-12-12 17:52:01)

2.  シナラ 妻のみを愛して愛して愛する実直な紳士と、幸せすぎて恐いぐらいという淑女をロナルド・コールマンとケイ・フランシスが演じ、気品たっぷりのカップルが奏でる気品たっぷりの映画です。妻が妹と旅行に出かけている間に若い女性と恋仲になってしまうコールマンの潔き振る舞い、猜疑心が芽生えてからのフランシスの微妙な表情としぐさはまさに役者ですね~。そして秀逸のラスト・・・コールマンとフランシスがここで初めてアップとなり、その時の二人の表情のなんと素晴らしいことよ。とくにフランシスが伏し目がちに瞼を閉じ、やや上目遣いに見上げるあの表情、ケイ・フランシスを私の瞼に焼き付けた瞬間でした。この作品の舞台はナポリ、この映画を見ずして死ぬなかれ、とまでは言い過ぎかな・・・。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-06-15 23:13:15)

3.  淑女と髭 小津のギャグセンスと岡田時彦の役者センスが融合したサイレント喜劇の佳作。冒頭の剣道の審判長が、突貫小僧であるのに一本取られた。[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-12-12 17:51:04)

4.  上陸第一歩 島津保次郎監督第1回トーキー作品ということで、「トーキー上陸第一歩」ともいえるこの作品、初代水谷八重子の若き日の芝居を見ることができること、フォン・スタンバーグの「紐育の波止場」の翻案であること、などとも相成り、興味深く見させていただきました。まずは音ですが、汽笛、鉄道音、口笛、ピアノ音、工事音、酒場のダンスシーンでのレコード、乱闘シーンでの窓ガラスやビール瓶の割れる音、などなど楽しそうに取り入れております。終始和服の水谷さんとエキゾチックな雰囲気のある岡譲二さんとのコントラストは、磁石のSとNのようでいてなかなか楽しいです。二人ともかなり舞台調のオーバーアクトな台詞回しをするのが、2年後の「隣りの八重ちゃん」で日常的台詞回しの小市民映画を完成させる島津さんを思うと、これまたなかなか楽しいです。カメラ音の防止にボックスの中に入っていたため撮影中の火災により焼け死にそうになったという水谷至宏さんのエピソードもあるそうで、日本映画トーキー黎明期の労苦が忍ばれます。島津さんのサイレント作品も是非見てみたいですね~。8点(2004-12-13 23:14:02)(良:1票)

5.  新婚道中記 「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言いますが、この映画では犬のスミス君が夫婦二人へありったけの愛着を見せ、喧嘩を食ってしまいます。ついでにグラントとダンの二人の役者の存在をも食ってしまうかの勢いで、愛らしい演技をご披露してくれます。目ざとくグラントの新聞記事の写真に飛びつかせたりするあたりの演出は巧いですね~。さて、そのマッケリーの演出はその後の40年代のプレストン・スタージェスを思わせるような突然のズッコケぶり、唐突さで笑わしてきたり、ルビッチを思わせるような小道具とシチュエーションで笑わせたりと、広がりあるコメディに仕上げております。ラストのドアを必死で押さえつけている黒猫、この描写(猫写)にも膝を打ちますが、最後の時計にさらに膝を打ち、実はこの夫婦喧嘩を一番おいしく味わっていたのは見ている自分であったことに気付き、最後にもう一度大きく膝を打ったのでありました。8点(2004-11-09 00:38:35)(良:2票)

6.  地獄への道 これはアメリカ開拓時代の無法者ジェシー・ジェイムズを描いた映画です。そんなことは原題を見ればわかるぞと言われそうですが、アメリカでは誰もが知っているようなアウトローだそうですね。そのせいか分かりきったことは描きませんよ、とジェシー・ジェイムズの南北戦争時代のエピソードなどはありません。鉄道会社に土地を無理矢理買収された人々の公憤と母親を殺されてしまった私憤を背景にそのならず者ぶりと苦悩、葛藤、愛情を描いていきます。アメリカで初めて発生したといわれる列車強盗の描写は迫力満点で、列車を追って線路を走る馬、追い付き列車に飛び乗るジェシー、夕景をバックに車両を飛び移っていくジェシーのシルエット・・・見応えあるシーンです。しかし全体的にジェシー・ジェイムズの個的な動機による衝動といった感が強く、鉄道会社=資本=悪といった図式の中で暴れまくる大衆ヒーローという印象をあまり受けないのが、今ひとつカタルシスを与えてはくれないところでしょうか・・・。7点(2004-11-29 13:37:15)

7.  出世太閤記 監督・稲垣浩、撮影・宮川一夫。これはもう、ビデオテープに一拝してからデッキに差込ませていただきました。宮川さん本人いわく、監督とキャメラマンは夫婦の関係。いわば初婚の相手が稲垣浩、再婚の相手が溝口健二とのこと。そしてこの『出世太閤記』が、自らの出世作だと言われております。ということでこの作品は出世太閤記ならぬ“出世宮川記”でもあります。で、私には動的なキャメラが印象的です。桶狭間の合戦に向かう騎馬隊の疾走に挿し込まれる、沸き立つ雲、揺れる大地。まさしく天地、轟く。一転、静的な合戦後の焼け跡、ただよう煙。合戦そのものを描かない、このあたりは稲垣浩の冴えといえるのでしょうか。そして、もう一つ、秀逸なのが、普請のために切り出した材木を激流にまかせて運ぶシーン。材木の先頭に凛と立つ藤吉郎と激流のコントラスト。ここのキャメラはお見事。ストーリィ的には、藤吉郎は主従に忠実に励み、武将たる才能を随所に覗かせる様が描かれております。後のギラギラとした野心はもう少し先になるのでしょうか。これで終わりか・・・といった少し物足りなさを感じるところが割引です。7点(2004-06-15 20:50:12)(良:1票)

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