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プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章 《ネタバレ》 これだけ有名な作品なのに、かつて劇場版が一作しか作られていないとは意外。もっとも連載当初からの原作ファンで、期待していたアニメ版の「ユーアーショック!!!」にショックを受けて以降、アニメ版はギャグとして認識→黙殺しているので、変なモノがあまり世に出回らなかっただけ良かったとは言えるのかも。 ---閑話休題。 と言うわけで、今回、初めて「北斗の拳」の劇場版を見てみたけど、内容的には「サウザー編」のダイジェスト版って感じで、そこにオリジナルのエピソードを適当に混ぜてみましたって程度の出来。 何よりオリジナルキャラのレイナとソウガにまったく魅力が無い上に、ラオウとの絡みもあって無いようなもの。あのラオウと対等の口を利くというのも違和感ありまくり。何のエピソードも無いのに、そこまでのキャラとして出すのは無理がある。だいたい「修羅の国出身」という設定も何も生かされていないし、そもそもこのオリキャラがこの作品にとって必要な存在とは思えなかった。まして中盤以降、ラオウすら傍観者になってしまう始末。どこが「ラオウ伝」なのかと。 ケンとシュウの関係やサウザーとの闘いも原作の簡略版だから、原作を知っている者にとっては今さら何の新鮮味も意外性も無いし、原作を未読の人にとっては(そんな人が見に来るとは思えないけど)、展開が早過ぎてストーリーやキャラの関係を理解できないと思う。そのくせ肝心のサウザーの過去話は完全省略。 既にキャラ的にもストーリー的にも完結している作品だから、ストーリーの大きな変更や、旧キャラに影響を及ぼすような新キャラなどを追加する事は難しいとしても、ここまで原作のダイジェストだと、わざわざ劇場版として作る意味が薄いと思う。 さらに、ある意味で「期待通り」と言うか、「予想通り」と言うか、ケンシロウとラオウの声を担当する例の御二人が低レベル。まだ阿部寛はマシだが、ラオウの宇梶剛士がヒドい。技術的にも声質的にもミスキャストであるのは明白。もともと芸能人をメインキャラに起用する事自体が間違っている。 この辺の作品に対する愛着や拘りの無さが、いかにもブームの再燃に乗っかって作っただけである事を物語っている。丁寧な作画に対する敬意と、今後の期待を込めて、おまけで+1点。[地上波(邦画)] 3点(2007-04-22 16:29:29)《改行有》

2.  60セカンズ 《ネタバレ》 中途半端。 望まない車泥棒をやらされる主人公の苦悩も、かつての仲間たちとのドラマも希薄。見所であるべき盗みのシーンもあっさりし過ぎているので緊迫感に欠け、面白味が無い。コメディや恋愛要素も中途半端だし、カーチェイスもとってつけた感じで迫力不足。 また事情はどうあれ、あれだけの派手な盗みをした事は事実だからどうやって纏めるのかと思いきや、案の定、何のお咎めも無いご都合主義的なラスト(ハッピーエンドは好きだけどね)。 序盤はテンポも良いし、ニコラス・ケイジのキャラクターもハマっているから、本来はもっと面白くなっても良さそうなのになあ…。[地上波(吹替)] 3点(2007-03-19 22:58:36)《改行有》

3.  ジャケット 《ネタバレ》 これはサスペンスではなく恋愛ドラマ(全部が彼の脳内妄想という可能性もあるけど、さすがにそれではあんまりなので却下)。 とは言え、最初「妄想系サスペンス」として撮っていたものを、途中から「やっぱ恋愛タイムトラベルにしよっか」と急遽変更したような違和感は感じる(笑)。 緻密な論理やサスペンスよりも、ラブストーリーによる感動を優先したのだろうけど、ふたりがあれだけ惹かれあうのに説得力を持たせるためのドラマが無かったり、中盤までの展開や設定に無駄が多かったりと、イマイチ脚本が洗練されていない。 自分の死の真相や殺人事件の謎を探っていくのかと思いきや、2007年にタイムスリップする中盤以降は、車の故障で知り合った少女や周囲の人間を救うというボランティアに奔走。それはそれで感動もするけど、やはりこの展開には少し強引さを感じる。無粋を承知で突っ込みを入れれば、そもそもなんで2007年にだけタイムスリップするか理由が分からないし、あの彼女にピンポイントで出会うというのもご都合主義的。 それに彼にとって院長のやった治療法は非人間的ではあったものの、結果として何人もの人間を救うきっかけを彼に与えたわけで、ならばラストで「お前に永遠にまとわりついてやる~」みたいな恨み言を言うんじゃなくて、「あんたの治療もまんざら悪くないかもな」と言って死んだほうがカッコ良かったんじゃない(それだと違法な治療を正当化するみたいになるから駄目かな)?。 その他、タイトルにまでしているけど、なんでタイムスリップするのに拘束衣(ジャケット)を着なきゃならないのかとか、ラストで彼が頭を打った時に、医師たちが治療もせずに、そのまま引き出しに入れたのも意味不明。いくら彼が頼んだとしても、普通は治療するか救急車を呼ぶでしょ。 また、湾岸戦争の後遺症で記憶障害になったとか、警官殺しの容疑者にされたといった設定が無意味。それらのイベントが単に彼を精神病院に入れるための口実以外に、どれだけ必要だったのか分からない。 基本的には悪くないけど、ちょっと脚本構成が雑で、無意味な複線も多く、作品としての一貫性に欠けているのが惜しい。[DVD(字幕)] 6点(2007-01-30 08:42:30)(良:1票) 《改行有》

4.  シャンハイ・ヌーン 舞台や時代設定などに工夫はあるが、それ以外は良くも悪くもいつものジャッキー映画。 はっきり言って、この手の緊迫感に欠ける「お約束カンフーアクション」はもう飽きたというのが本音。せっかくのウェスタンという舞台もイマイチ活かせてないし、全体的に地味な印象。 ジャッキーの相方も中途半端なキャラで魅力に欠けるし、ルーシー・リューも「助けられるお姫様」役は似合ってない。ラスト辺りで少しアクションもこなすが、どうせなら「チャーリーズエンジェル」ばりに戦いに参加した方が面白くなったんじゃないかな? また、他の方も指摘されているように、ラストでジャッキーの嫁がオーウェンとくっつき、ジャッキーは姫とくっつくと言うのも何かおかしいw。 とにかく娯楽映画としての割り切りが足りない。[地上波(吹替)] 4点(2006-12-22 16:47:44)《改行有》

5.  七人のマッハ!!!!!!! 《ネタバレ》 個人的には前作もたいして面白いとは思わなかったが、今回は「七人」という位だから、前作よりも娯楽アクションとしてエスカレート&パワーアップしているだろうと思いきや、まるで期待ハズレ。色々な意味で中途半端。 結局、製作サイドが「スタントマン無しでアクションをする」というコンセプトにばかり気を取られていて、「面白さとは何か」を追求したり、「ストーリーをしっかり作る」という基本を忘れている。 問題は、虐殺される村人がナショナリズムによって団結し、テロリストと戦うという生々しいストーリーと、リアリティ無視のアクションによる娯楽作品としてのバランスが取れていないこと。後半の村人の活躍をもってカタルシスとしたつもりだろうが、マシンガンで武装した連中を相手に村人が勝ってしまうには、さすがに説得力が無さ過ぎる。 カンフーアクションに早回しやワイヤーを使わないという心意気は買うが、やはりそのせいでジャッキー・チェンなどのアクションと比べると、パンチや蹴りにはスピード感が無く、打撃にも重さが感じられない。特に少女やジイさんの格闘シーンは感動しようにも、大の男がやられる事にあまりにも現実味が無いので見ていられなかった。 また、サッカーボールや木の実をぶつけたり、鉄棒や平均台といった体操競技のような動きで戦ったりと、一歩間違えばコントになりかねないアクションも多く、やはりシリアスな状況と娯楽性のバランスが取れていない。見ていて感じる中途半端さやチグハグさとは、こうした演出要素の配分を考えていない事から生じていると思う。 前作でも思ったけど「ワイヤーやCGを使っているからダメ」とか、「肉体を駆使しているから良い」という問題ではなく、結局「映画として面白いかどうか」がすべて。それこそオリンピックや「ビックリ人間大集合」じゃないんだから。「肉体だけでがんばってますよ~」だけじゃなく、娯楽映画として演出もシナリオも総合的に完成されてなければ無意味。演出として効果的に使われていれば、表現手段として何を使おうが構わないし、逆に言えば、どんなに努力して肉体だけでがんばってみても、見ていて面白くなければ本末転倒ということ。 無駄の多いストーリー展開、稚拙な演出を含め、作品全体の出来は1点程度のレベルだが、さすがに肉体労働手当てとして+1点は献上。 PS.あのミサイルって何で逸れたの? [DVD(吹替)] 2点(2006-10-29 17:42:53)《改行有》

6.  シン・シティ 《ネタバレ》 過激な暴力描写に対して否定的な意見もあるけど、バイオレンスアクションが売りの映画にそれを言っても仕方が無いでしょ。ファンタジー映画に「魔法なんてナンセンス」と言うようなもの。むしろこのご時勢に、暴力描写を前面に出した点は評価したい。 ただ、問題は「キル・ビル」同様、その売りであるバイオレンスアクションの演出にセンスが無い点。 主人公たちのタフぶりは中途半端だし(車に何度も轢かれても平気なのにマシンガン程度で即瀕死とか、ぶっとい鉄格子を破壊する筋力があるのに電気椅子の拘束具からは脱出できないとか)、敵キャラの怪人ぶりも中途半端。あんな人食い吸血鬼(?)みたいなやつを出すなら、「闇の暗殺集団」とか、ミホのような「人間殺戮兵器」を何体も出して、もっと良い意味で非現実的な方向にエスカレートすべきだった(ミホに「量産タイプなら問題ないわ」とか、「私は組織のナンバーズなの」とか、「もし<覚醒者>がいたら絶望的だわ」くらい言わせろよw)。ロアーク・ジュニアみたいな魅力の無い敵が、これまた魅力の無い黄色い怪物として復活してきても面白くも何ともない。 また、ラストで三人のタフガイが出会って、さらにバイオレンスな復讐ドラマに昇華すると思っていたのに、それぞれがほとんどリンクしていない展開にも拍子抜け。最終的に物語がひとつに収束して行かなければ、何のために同じ時間軸でオムニバス形式の物語にしているのか分からない。 ベタなストーリーと中途半端な暴力表現ばかりで、何よりも「娯楽作品」として徹底出来ないセンスの無さは、所詮アメコミ。実写になったところで、アクション演出の凄絶さや痛快さは日本の漫画の方が圧倒的に上。例えば、漫画「バキ」に出てくる敵キャラなんて、電気椅子からは脱出するし、自由の女神は破壊するし、ショットガンじゃ殺せないし、刑務所を自由に出入りするようなアンチェインだらけだぞw。まあとにかく、何でもやるならとことんやって欲しい。[DVD(吹替)] 5点(2006-10-08 17:01:52)《改行有》

7.  シャッフル(2005) 《ネタバレ》 たいして期待はしてなかったが、これまた予想以上の駄作サスペンスホラー。 今どき、ここまで手垢の付きまくった陳腐なネタを、何の工夫もなく平気で人前に出せる感覚がスゴイ(ある意味、これくらい厚顔無恥な方がクリエイターにとっては有利なのかもと思い知らされたけどw)。 とにかく色々な意味で突っ込みどころ満載。 「誰が」「何の目的で」殺人を犯しているのかという謎は興味を引くが、脚本構成がヘタなのでストーリー展開力に乏しく、見ていて退屈。ミステリー的な新たな謎や伏線も出てこないので、「これからどうなるんだろう」という求心性に欠けている。 そして最大の問題点は、やはり犯人の動機。肝心の多重人格になった背景や、元担当医師との過去の経緯がまったく描かれていない事に加え、この時期になって急にアパートの住人を殺しまくるようになった理由(切っ掛け)も判然としないので、余計に多重人格オチの陳腐さ、唐突さが目立っている。殺人の動機どころか、多重人格になった必然性すら描かないのでは、ただの殺人鬼ホラーの出来損ないでしかない。 序盤で大家を殺す理由も分からないし、カギが掛かっているであろう、他人の部屋に侵入できる理由もはっきりしない。 相変わらずこの手の映画に出てくる警官は思い込み捜査で犯人に踊らされるし、おまけに心臓マッサージのやり方までいい加減。ああ言うディテールにこそ気を使わないと、ちょっとの事で途端に世界が嘘くさくなる。 中盤を少し過ぎた辺りであっさりネタバラシするので、いくらなんでもこのまま終わる訳は無いだろうと思っていたら、何の工夫も無いまま、そのまんまのオチで終了。警官に踏み込まれた時に、大家の娘が父親に電話を掛けたら繋がらなかったのは、何かの伏線かな等と深読みしてた自分がアホでした。 とにかく今どき「多重人格」というヒネリの無いオチに加えて、「双子」という陳腐極まるネタを平気で使ってちゃダメでしょ。[DVD(字幕)] 2点(2006-06-10 02:38:47)(良:1票) 《改行有》

8.  シークレット ウインドウ 《ネタバレ》 ホントに最近はこの手のオチが多い。もうミステリーやサスペンスのアイデアは枯渇してしまったのだろうか?原作がいつ書かれたものかは知らないけど、ここまでストレートな「多重人格・妄想ネタ」はさすがに食傷気味。もはや現代では、この手のジャンルをあまり見慣れていない人でも、この程度の「オチ」は予測の範囲に入っているでしょう。 結局、脳内妄想ならどんな不可解な謎を出しても、あっさり片がつけられるからと言う、安易な感覚で採用されてしまっているような気がする。 途中までの追い詰められていく雰囲気は良く出ているし、安易に恋人が助けに来てハッピーエンドとしなかった点などは評価できるが、やはり「脳内妄想」という、ありがちなオチで妥協してしまったのは残念。[DVD(字幕)] 5点(2006-01-10 16:10:10)《改行有》

9.  Jam Films2 《ネタバレ》 「Jam Films」→「Jam Films S」→「Jam Films 2」と、このシリーズを見てきたが、共通しているのは、どの短編も高校生の自主制作映画レベルで、自己満足以上の商品的価値を持った作品がほとんど無いことだ。毎回、監督は総入れ替えされているが、若手らしいパワーや独創性に溢れる作品には一作もお目にかかっていない。こんな既存作品の廉価版みたいな映画しか作れない若手が、第一線で活躍しているというのだから呆れる。 ・『机上の空論』~何故か似非日本を舞台にした恋愛のHowToビデオから始まり、後半はそれを参考にした男の恋愛話という二段構成のコメディ。結局、「現実は理屈通り行かないよ」というありきたりなオチ。レクチャービデオの「バカな事を大真面目にやる」というお笑い部分も、日本のコント番組や一昔前のギャグ漫画などでよく使われてきたもので、笑いとしてはかなり使い古されたパターン。ワイヤーアクションも中途半端すぎ。笑いにしても何にしても、やるならもっと徹底して欲しい。4点。 ・『CLEAN ROOM』~無菌室に閉じこもった少女の精神的自立を描いたであろうストーリー。結局はよくある内的世界を打ち破る成長物語。ラスト付近の雰囲気やエンディングテーマはなかなか良いが、全体的にはよくある「イメージ先行型」の作品で薄っぺらい。3点。 ・『HOOPS MEN SOUL』~これも、いかにも最近の若手クリエイターが撮りそうな作品。ひとつのジャンルに徹底することが出来ないのか、する気が無いのか…。真剣さの中に、おふざけの要素を露骨に取り入れることで、両方の要素を際立たせようとする、演出において一番安直なパターン。2点。 ・『FASTENER』~これも真面目さとおふざけのバランスが悪い典型。何故かキスされた途端に、少年が大人になる為の現実と幻想の世界を彷徨う旅をする話。問題は、その人生の矛盾や生きる意味を問うための脳内妄想旅行(?)が、まったく面白くないこと。思わせぶりなエピソードを繋いだだけで、具体的な主張性や問題提起の無い薄っぺらなストーリー。これもイメージ先行型の作品。1点。 と言う訳で、今回も平均すると3点くらい。どの作品も中途半端で、発想や演出のすべてが、どこかで見た事のある借り物のパッチワークの域を脱していない。もう少し、荒削りでもいいから、若手らしいパワーや独創性を感じる作品が見たい。[DVD(邦画)] 3点(2005-10-31 13:25:36)《改行有》

10.  Jam Films S 《ネタバレ》 前作「Jam Films」も凡作揃いだったが、それよりさらに落ちる。高校生の自主制作映画レベル。こんな程度の作品しか作れない若手が、第一線で活躍しているというのだから呆れる。金を取れる作品は「すべり台」だけ。ギリギリ許容範囲は「ブラウス」と「スーツ」。後は見るに値しない。 ・『Tuesday』~ある男の日常をダラダラと追っているだけで、とにかく退屈。おまけに説明不足なので意味不明。短編である事も考慮できない監督に、この先、何が作れると言うのだろう。0点。 ・『Heavens Sent』~何故か世界の中心にいた殺し屋のもとに寂しがり屋の悪魔がやって来て、殺し屋の願いで悪魔が天使になっちゃうお話(笑)。乙葉のメイクもヒドいが、こんな恥ずかしい話をギャグでも何でもなく大真面目にやっている監督のセンスが一番ヒドい。0点。 ・『ブラウス』~何が言いたいのか分からない。フェティシズムの話にしては、異常性や拘りに欠けるし、サスペンスでも恋愛ドラマでもない中途半端な作品。ラストも彼女を殺したって事?意味不明。3点。 ・『New Horizon』~監督本人はメルヘンチックな良い話だと思ってるかも知れないけど、あまりにも絵本の中のフンコロガシと現実世界との関連付けが強引過ぎる。途中のシーンも下品。2点。 ・『すべり台』~話自体は何でもないが、主役ふたりのキャラクターが良い。特に石原さとみの魅力が大きい。少女でありながら大人の女の色気も出てくる年頃のエロさが出てるし(笑)、それに戸惑ったり強がったりする思春期の少年の心情もよく描けている。彼らの会話も飾らず、それでいてクスッと笑わせたり、ホロッとさせたりと、センスが良い。「回転ずしくらいなら奢るよ」が最高。8点。 ・『α』~青臭い会話は中学生レベルで、見ているこっちが恥ずかしくなる。内山理名のカッコつけた台詞回しもこれまたカッコ悪い。終わり方も中途半端。監督さんも「カッコ良い事のカッコ悪さ」に気づいていないようじゃ、クリエイターとして考え直した方が良い。スネオヘアーの音楽に1点。 ・『スーツ』~不条理ドタバタコメディとしての基本的なシチュエーションは「うる星やつら」の第一話に酷似。それでいてキャラのインパクトや展開のハチャメチャぶりは偉大な先達の足元にも及んでいない。もっと新人らしいパワーを見せてくれ。3点。 [DVD(字幕)] 2点(2005-09-25 03:59:55)(良:1票) 《改行有》

11.  ジェリー 色々な解釈が可能だろうけど、一番「妥当」な解釈は、やはりこの荒野が「人生」そのものを表しているという事かな。時の流れ以外に何の変化も無い、ただそこにあるだけの荒野を彷徨うふたりの姿に、日常を生きる自分を重ねて見る事は出来る。「変化するものは周囲の社会や環境ではなく、自分自身なのだ」というコトね。うんうん。 ただ、人生の条理や不条理、無常観などを語るにしても、別にこんな環境ビデオみたいな内容にする必要は無いんじゃないの、と言うのが率直な感想。意図的な演出とは言え、これではあまりにも変化が無さ過ぎ。もちろんこんな表現方法もアリだけど、さすがに最初から最後まで早送りしてもいいほど変化の無い内容では、金を取る「商品」としては失格と言わざるを得ない。 やはり映画として発表している以上、見る側は少なからず娯楽性を期待する訳だし。こういう作品をやりたいなら金を取らない「芸術作品」として発表するべき。映画は「作品」以前に、観客あっての「商品」であり、監督の自己満足的な実験作品の発表の場ではない。 非常に特殊な映画であり、評価も難しいが、やはりこの手の挑発的な映画を評価する以上、中途半端な点は付けられない。評価できるという人は10点、できない人は0点、それくらいはっきりした方がこの作品の評価姿勢として相応しいと思う。 なので色々な意味を含めて0点献上。 [DVD(字幕)] 0点(2005-09-16 20:47:09)《改行有》

12.  下妻物語 CMディレクターだからと言う訳ではないが、場面ごとに独立した映像表現の仕方は映画と言うより、やはり数秒が勝負のCMの見せ方。 でも、それがこの映画にとっては良い方向に働いている。言い方は悪いが、キャラの見た目やその場の言動のインパクトで引っ張っているだけの作品ではあるが、二人のキャラクター性が完全に固定されているがゆえに、彼女たちが動くことでストーリーが着いて来るという、ある意味、理想的な展開が最初から出来上がっている。その断片的なシーンの連結がテンポの良さにも繋がっているし、独特な作品世界の味にもなっている。 深田恭子と土屋アンナの演技も意外なほどに良い。日常、あまり見かけないキャラだからという事もあるけど、あのオーバーな演技に嫌味や不自然さが無いのは、本人の才能か監督の演技指導の賜物か。 あえてテーマとか何とかは考えずに、そのノリを楽しめば良いんだけど、ラストに近づくにつれ、二人の言動や展開に意外性が無くなり、良くも悪くも分かりやすい「友情ドラマ」に落ちついてしまった終わり方には不満が残る。 もっと深く「外見と内面」とか「偏見」といったテーマを抉るか、もしくは不条理コメディとしてバカ映画に徹するか、どっちかにした方が良かったと思う。ちょっと中途半端になのが残念。 でも、この手の映像演出は、アクション漫画とかの表現にすごく向いていると思うので、今後は他の漫画原作の実写化にも期待したいところ。[DVD(字幕)] 6点(2005-08-09 01:25:03)《改行有》

13.  ショーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 パロディにしては、むしろリメイク版の「ドーン・オブ・ザ・デッド」よりも「ゾンビ映画の本質」をきちんと捉えている作り。 ただ、これでは余りにも基本的なストーリー展開や演出、テーマのすべてがオリジナル版そのままで、あえてパロディとしてリメイクしている必然性が見当たらないほど。 コメディとシリアスの比率が3:7くらいで、コメディにしてはシリアス過ぎるしで、その配分が中途半端。特に後半は完全に真面目なゾンビ映画そのもので、独自の解釈や意外性のある展開は皆無。もっとクイーンの曲に合わせて楽しそうにゾンビを殴りまくるシーンのように、コメディとして徹底した方が良かったのでは。死と滅びを受け入れて、とことんまで「崩壊していく世界」を楽しんでしまうような、「滅びのハイテンション」や「死のカタルシス」ってのが見たかった。 ラストもどうせなら、あの友人だけでなく、ゾンビになった母親や恋敵とも仲良く暮らして行くという暖か味のある終わり方にして欲しかった。近所のコンビニのレジ係をゾンビがやっているとか、そうしたオリジナルには無い、お茶らけた中にも、日常を生きる人間の強さや優しさを表現して欲しかった。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-24 19:51:38)(良:1票) 《改行有》

14.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 死とはすべてを失う事ではない。死を受け入れるからこそ見えてくる大切なものがあるはずだ。いざ死ぬからって、好き勝手な事をするというのは違うだろ。何故、家族を裏切ってまで他の男と寝る必要がある? 死に直面しているからこそ、守るべきは「魂の高潔さ」でなくてはならない。自分にとって本当に大切な人たちに対し、一切の「負い目」無く逝くこと。それこそが大切なはずだ。 本来は家族と共に自分の死と直面すべきなのに、最後まで家族には自分の死を知らせる事をしない。心の整理をする間もなく先立たれた家族の気持ちを考えてるのか? また、家族を大切に思っていながら、昨日今日出会った素性も分からない男を本気で愛してしまうという浅薄な思考形態。その夫や子供に対する裏切りを死によって正当化している主人公の欺瞞と未熟な精神性にはウンザリさせられる。 浮気相手の男も最初はクールに接していながら、結局「やっぱり君の事が好きなんだ~。離れられないよ~」と情けない泣き言を言う始末。みっともない。死に際した者に対する「一夜限りの関係」として自分の「役割」を認識していると思いきや、まるっきり分かってない体たらく。お互い本気で心を奪われてどうすんだ。 しかも、その「浮気相手との交流」をメインに描く気色の悪さ。あくまで「したい事」の一つとして「いっぺん死ぬ前に他の男とセックスしたかったのよね~。さ~て次は…」と、さらっと流すなら良い。だが浮気が本気になったら、それは「裏切り」と呼ぶものだ。やる事はやっといて、その行為を殊更に奇麗事のように描く醜悪さには我慢できない。心を裏切られ、死を共有する事もさせてもらえなかった夫の気持ちを考えると居たたまれない。私も最後のキスシーンには背筋が寒くなった。 最期にこんな生き方と死に方で本人は満足に逝けたのか?疚しい気持ちを持たずに死ねたのか?もっと他にやるべき事は無かったのか?[ビデオ(字幕)] 1点(2005-03-20 13:56:30)(良:2票) 《改行有》

15.  シェイド(2003) 《ネタバレ》 実は趣味がマジックなので(w、この映画のウワサだけは以前から知ってたけど、残念ながら、OPのカード捌きの見事さ以外、あまり見所の無い作品だった。登場人物のネーミングにも安易なものが多い。 また、ポーカーの駆け引きにみられる独特な心理戦が無く、命をかけるほどの緊張感を感じられないのは致命的。多少カード技法に知識があれば、プロが集まる中で、あんな初歩的なフォールスカットやパームなんて出来る訳がないのが分かる。 ラストのオチはなかなかだけど、この手のドンデン返しは他のサスペンスやミステリーでも見慣れているものだから、今作ではもっと「命をかけたカードゲーム」の緊張感を見たかった。 PS.バラバラの五枚のカードを弾くと一瞬でロイヤルストレートフラッシュが揃うマジックは某ショップで売っています(w。5点(2005-03-20 12:27:25)《改行有》

16.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 最後の恒夫の号泣。「どうにかしてあげたい」と思う気持ちの中には同情や愛情の他に、憐憫、自己満足など、多くの感情が混在している。その発露としての涙。あの涙にこそ、どうにかしてあげたいと思いながら、どうにも出来ない自分の無力さ、身勝手さ、卑怯さ、傲慢さ、純粋さなど、すべての思いが込められている。 だが、ふたりにとっての出会いと別れは、決して無駄なものにはならないだろう。例え、同情を愛情と混同していたとしても、彼女に対する「優しさ」は決して偽りではないし、間違っている訳でもない。恒夫は自分の心の弱さや欺瞞を知る事で人間として成長し、ジョゼは彼の優しさに触れる事で、他人を受け入れ、前向きに生きる強さを得た。 突飛な導入で作品に引き込みながら、押し付けがましさの無い、前向きな終わり方に持っていく展開が巧い。恋愛ドラマとしては出色の完成度。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-03-09 00:27:54)(良:1票) 《改行有》

17.  シックス・デイ クローン問題を通じて、「永遠の命」という大テーマをストレートに料理した、良くも悪くもアメリカっぽい大味な作品。最終的に「家族愛」に帰着させる無難な作りも相変わらず。 ただ、他の人の指摘にも多いように、アクションとしてもSFとしても中途半端で、全体的に突出した部分の無い、無難なだけの作品にしかなっていないのは残念なところ。 もう少し、「ふたりのシュワちゃん」という魅力的な設定を、特にアクション面で生かして欲しかった。5点(2005-02-13 17:58:03)(良:1票) 《改行有》

18.  女子高生チェーンソー 出来るだけ自分が傷つかず、かつ、人間関係を円滑に運営するために私が学んだ個人的な人生哲学の基本とは、「出来るだけ相手に期待をしない」という事でした。 ある事象に対して、自分の希望的観測から「こうあって欲しい」とか、「こうあるべきだ」と期待を持ってしまうと、それが果たされなかった時に、その落胆から必要以上に自分が傷ついてしまう事に繋がるからです。 そして過度な期待は相手にとっても負担です。責められてしまう事から、相手が自分との距離を取ってしまい、それにより、またお互いの誤解の溝が深まるという悪循環に陥ります。 この考え方は映画鑑賞にも当てはまります。 「期待は果たされない事が前提」と思っておけば、必要以上に自分が傷つくことはありません。 例えば「逃げるシーンでパンチラの連続は確実」とか、「制服が切り裂かれてパイオツちらりは確実」とか、思ってはいけないのです。 そう、何事も期待をしてはいけないのです…。期待をしては…。 0点(2005-02-01 13:49:53)(笑:4票) (良:1票) 《改行有》

19.  ジャスティス/闇の迷宮 《ネタバレ》 1970年代の軍事政権下のアルゼンチン。軍部による思想弾圧により起きた多数の失踪事件を解決するため、国家の暗部に立ち向かう夫婦の姿を描いた政治サスペンス。 こうした悲劇を忘れないようにすると共に、自由と民主主義の大切さを認識する事は当然としても、問題は軍事政権が台頭する背景にも様々な理由がある訳で、単純に「国家=悪」、「民衆=善」とするのも、また問題があるのではないでしょうか。 実際、ナチスの台頭は、当時、世界で最も民主的と言われたワイマール憲法によって、国民が支持した結果であるように、その軍事政権の成立にも色々な側面があるものです。国が暴走しないように政府を看視するとともに、国民が自らのあり方を内省するのも、その国に住まう国民の責任であるという事は考えておく必要があるでしょう。 また今作は、主人公に「失踪者の行方を透視する特殊な能力がある」と言う設定以外、見るべき部分がなく、あくまでも当時のアルゼンチンの実情を綴ったドキュメンタリー性の強い作品であり、サスペンス映画としての娯楽性はまったく無いので、その辺を期待すると肩すかしを食うかも。5点(2005-01-11 13:03:01)《改行有》

20.  シュレック カッツェンバーグとディズニーの確執についてはどうでもいいけど、本人曰く、「これまでのアニメ映画の常識をことごとく覆す作品」とまで公言しておきながら、結局、昔ながらのよくある「おとぎ話」の基本パターンから何も脱却しておらず、風刺や皮肉と言っても、お姫様がカンフーアクションをするという程度の「薬にもならない毒」なのだから、失礼ながら失笑を禁じ得ない。 海外でのアニメ・漫画文化の発展性、多様性の無さについて、色々な意味で納得しつつも考えさせられる内容だった。 [DVD(字幕)] 4点(2004-11-13 00:38:22)《改行有》

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