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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. シュレック 主人公はたまたま怪物という分かりやすいコンプレックスを持っていたけれど、これは何か心に劣等感を抱えていて、自信を持てず素直になれずどんどんひねくれて孤立してしまう、世に山ほどいる男たちの象徴ではないか。しかし勇気を持って一歩踏み出すと、相手の女性も一人の人間として悩みや苦しみを持っていることが分かる。それは踏み出さなければ永久に分からなかったことであり、親友がいなければできなかったことでもある。女性を喜ばせるための男性型ロボットしか出てこない商品としてのインチキラブストーリーが無価値に見える、真っ当なラブストーリー。現実に自信と勇気を持って好きな女性にアタックしたら両思いになれるかどうかは、また別の話だが。9点(2004-11-28 00:24:05) 2. シーズンチケット 《ネタバレ》 一切の甘い希望を排除した後に残る絶望。その絶望の中に偶然できた一筋の光。その光を発見した時の感情。ラストシーンを見た時の形容しがたい温かさはこんな感じだと思う。親父が死んだ時の笑い、最後老人の家に入る時のわざとらしい愛想笑いがこの映画を素晴らしいものにしている。作品の根底にある最底辺の人々の諦観が心地よい。8点(2004-03-15 00:18:48) 3. シービスケット 結構金も手間もかかってそうな映画なのに、肩に力を入れずにあくまで優しく柔らかく描いている。原作を馬鹿正直に起こすだけでなく、挫折から立ち上がる馬と男たち、という一点にしぼったのが大成功している。ラストは滂沱の涙でした。8点(2004-03-09 23:36:22) 4. シティ・オブ・ゴッド 演出面はタランティーノやガイ・リッチーでよく見かけたようなものが多いのでさほどの衝撃度は無い。好きだけど。この映画の肝は、子供。可愛いだけが子供ではない。罪の意識もなく、ただ欲求に従って生きる残虐な子供たち。それを叱れる大人もいない。そんな救いようの無い世界にブスカペの満面の笑みだけが輝いている。9点(2004-03-06 21:27:53) 5. 処刑人 アナザーバレット カルメン・エレクトラ目当てという不純な動機で見ましたが、あまり出番も無く、相変わらずのグラビア用笑顔の芝居でした。セリフ回しはそんなに悪くも無いんだけど。セクシー担当で出てきたブリー・ターナーの方をカルメンの役と交換してればまだ表情豊かなヒロインが見られたかと。それにしてもこの映画の邦題に処刑人とつけるのはほぼ詐欺だと思う。ただのVシネです。1点(2004-02-07 03:31:06) 6. 死ぬまでにしたい10のこと 号泣しました。何がいいって、監督の視点。肯定も否定もなく、ただあるがままを見つめているという感じ。ヒロインの行動は誉められることばかりではないだけに、余計に温かさを感じました。自分なら何をしたいだろう・・・。8点(2004-01-24 02:52:22) 7. ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 既存の恋愛モノを想定して行ったので、裏切られた感じで嬉しい映画。ほぼ満点だったのですが、最後の妻夫木の涙。あれは必要か?あれだけが惜しい。あんなことしたら、精神的に女性上位で終わるのが鉄則の既存の恋愛モノと一緒じゃないですか。非常に惜しい。恋愛映画のターゲットが女性だからなのか、脚本家の女としてのプライドか。どうせなら女性特有のプライドとかいうものまで否定して欲しかった。それでマイナス1点。それ以外は最高です。9点(2004-01-22 00:56:37)
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